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Ep.35【マーケティング】アイデアにおける2つの敗北

どうも!若手の研修兄さんこと、
海先輩です!

このマガジンでは、毎朝更新しているPodcast番組「MORE CASUAる ~スキルアップはカジュアルに~」の内容を記事として発信しています!

「勉強になった!」「もっと具体的に聴いてみたい!」「海先輩ってどんな声?」と思った方は、ぜひPodcastもチェックをお願いします!



■はじめに

とりあえず今すぐ、動画クリエイター「Keisuke Samoan Sugai」さんのショート動画を見てください。絶対に笑えます。「女子あるある」をテーマにした動画で、OLさんの日常会話の真似が多く挙げられています。






これが、ギャグ的な面白さというよりは、「あ〜わかる〜!」という面白さなんですよね。僕結構瞬間風速高めのお笑いよりも、こういったじわじわとか、クスッと笑える系のやつ好きで。落ち込んでるときでも、元気が出ます。

■今日のお話は──「マーケティング」について

おはようございます。海先輩です。
いつも読んでいただき、ありがとうございます。今日は【マーケティング】についてのお話です。

津田 久資さんが書かれた「新マーケティング原論 ──「売れる戦略」のシンプルな本質」という本を読んだのですが、マーケティングの本質がぎゅっと凝縮されたような内容で、「これからマーケティング勉強したい!」という方にとてもおすすめの本です。

今日は本書の内容を参考にお話をしていこうと思うのですが、「あるあるネタ」はマーケティングの本質を突いているというお話です。

あるあるネタが面白い理由は、聞き手の頭の中に眠っている潜在的なイメージを顕在化してみせることで、「分かる!」という実感を与えてくれるからです。

この潜在的なものを顕在化するという行為が、まさに「マーケティングの本質」だと思います。ただ、意識しているものを形にするのは比較的簡単ですが、意識すらしていないものを形にするのは難しいですよね。

本書ではアイデアを顕在化できない状態を「敗北」という言葉に置き換えています。ライバル企業のマーケティング戦略や、商品のアイデアなどを見て、「このアイデアめっちゃいい!やられた~」と思うことがあったりします。

この状態を敗北と言っており、さらに敗北の原因は主に次の2点だと言います。次の章で詳しく見ていきましょう。

「①潜在的なアイデアはあったが、顕在化できなかった」「②潜在的なアイデアすらなく、顕在化しようがなかった」

■アイデアにおける敗北──「しまった」と「まいった」

「①潜在的なアイデアはあったが、顕在化できなかった」についてですが、これはつまり、「頑張れば出せたかもしれないけど、出せなかった」ということです。

さらに言い換えると「ど忘れ」です。歴史のテストで「あーそうだ!1582年は本能寺の変だったか!なんで飛んだんだろう…」という状態ですね。本書ではこの敗北を「しまった」の敗北と呼んでいます。

「②潜在的なアイデアすらなく、顕在化しようがなかった」は、そもそもアイデアが頭の中に存在しないという状態です。このことを「まいった」の敗北と呼んでいます。

先ほどはど忘れでしたが、この場合は「ホウノウジノヘン?」という状態です。引き出しようがないので、「まいった」ということです。

「しまった」と「まいった」の2つのアイデアにおける敗北がありますが、ほとんどの敗北は「しまった」なんですね。他にやられてから「自分たちも引き出せそうだったのに!」となるパターンが多いんです。

しかし、若手のうちはまだ経験も知識も浅いことから「まいった」という敗北が多いです。経験や知識を積み、頭の中の潜在的なアイデアが蓄積されていくことで、だんだん「しまった」が増えていきます。

iPhoneが革命を起こしたとき、多くの方は「え、これがケータイ?」となりましたが、同じような業界にいる人の中には「そうそう、俺もタッチパネルタイプのケータイとかあればいいなと思ってたんよね」と言っていた人がいたそうです。

これはまさに「潜在的なアイデアはあったけど、顕在化(具体的に形にすること)はできなかった」の例ですね。

■アイデアマンは──人より一歩先に引き出している

学生でも社会人でも、「この人発想力豊かだな〜」と思えるアイデアマンっていますよね。そういう人に憧れたりします。

このような人はなぜ良いアイデアを出せるのかというと、周りがもうちょっと考えると出せそう、というアイデアを一歩先に引き出すことができる能力に長けているからです。

これは当然簡単なことではなく、知識や経験の蓄積、ターゲットユーザのことを深く理解しようとする努力が不可欠です。そしてスピード感持って思考をする癖をつけることで、頭1つ抜けて名案を生み出せるんですね。

そして画期的なアイデアとして称賛されるようなアイデアは、「そうそう!こういうのが欲しかったの!」という“潜在的な”ニーズを顕在化したときです。

この間、今JRで放送されている「TRAIN TV」で小学生が発明した絆創膏が紹介されていました。これがまさに潜在ニーズを顕在化した例だと思います。

絆創膏って指に巻くときに粘着部分が絶妙に噛み合わなくて、器用さを求められるんですよね。そこで当時小学生だった宇賀持琴音(うがもち ことね)さんは、ガーゼの位置をずらすことで、楽に指に巻けるようにしたんです。

なんとなくみんなが「貼りにくいな〜」と思ってはいたけど我慢していたニーズを、見事顕在化させた大発明だと思います。かゆい所をかいてくれた画期的なアイデアですね。

■おわりに

宇賀持さんのような大発明。「すごいな〜」と思うわけですが、こういったアイデアは本人の原体験から生まれやすいです。自分が直面した不便なことや困ったことから、「もっと〇〇だったらいいのに」と思うことがあります。






同じように困っている人がいないか調べてみて、「じゃあ自分が解決しよう!」これが発明の始まりですね。ってことは、日頃から文句が多い人は、実は起業のセンスがあるのかも…?


■海先輩のおすすめ本コーナー

今日も記事を読んでいただきありがとうございます。ここからはおまけ。

このコーナーでは、年間200冊以上の本を読む僕が、最近読んだ本の中から「おもしろかった!」「ためになった!」という本を紹介していきます。

今回ご紹介するのは…

株式会社アンド(著)
『思考法図鑑: ひらめきを生む問題解決・アイデア発想のアプローチ60』

▼おすすめの理由は?

シンプルに頭が良くなるからです。頭が良くなるというのは、悩みや課題に直面したときに、その解決策がサクッと見つけられるようになるということです。問題解決能力が高い人は、生まれ持った頭の良さがある人だけでなく、思考のフレームワークに当てはめて考えることで難しい問題を解決している人も多いんですね。本書に載っているフレームワークを1つ自分のものにするだけでも、かなり頭が良くなるので非常におすすめですね。

▼どんな人が書いた本?

小野 義直
大学卒業後、6年間勤めた広告代理店の倒産を機に独立。仮説検証と実践サイクルをスピーディーに回し、段階的に完成度を高めていくことを強みとする。これまで小売・サービス業を中心として構造設計からコミュニケーション戦略構築まで1,000社以上を支援。幾多のプロジェクトを支援する中でプロジェクトリーダー養成と組織開発の重要性を感じ、現在は個人と組織の変容支援にも従事している。

宮田 匠
コンテンツマーケティング領域を中心に、クライアント企業の企業立案・運営を支援している。課題整理・アイデア発想の思考促進を得意とし、企業向け研修の設計業務も行う。

▼何が学べる?

論理的思考や問題解決、アイデアを生み出すための思考フレームワークが60個も学べます。論理的に構築したいときはコレ、突飛な発想をしたいときはコレ、分析をしたいときはコレなど、全ての「考える」場面において本書に必ずヒントが載っている本になります。

▼読む前と後でどんな変化があった?

普段仕事をする中で、明らかに思考力が向上したと実感しました。企画を出すような会議でもポンポンアイデアが出たり、すらすら話を進められるようになり「う〜ん」と頭を悩ませる時間が減りましたね。働く全ての人に読んでほしい一冊です。

僕が思考や習慣を変え、自分の好きなことができるようになったのも間違いなく読書習慣のおかげです。ジャンル問わずいろんな本を読んで、ともに人生に彩りを添えていきませんか?ご興味ある方は、↑のリンクからぜひ!


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