Ep.43 【クリエイティブ】インプットやアウトプットの前に「アウトカム」が重要
どうも!若手の研修兄さんこと、
海先輩です!
このマガジンでは、毎朝更新しているPodcast番組「MORE CASUAる ~スキルアップはカジュアルに~」の内容を記事として発信しています!
「勉強になった!」「もっと具体的に聴いてみたい!」「海先輩ってどんな声?」と思った方は、ぜひPodcastもチェックをお願いします!
■はじめに
僕はブログの毎日投稿を始めて約1年にになるのですが、書けば書くほどライティングの難しさを痛感します。最初はとにかく長い文章を書くことに精一杯だったんですが、長い文章を書くことって意外と簡単なんですよね。
理由は全部書けばいいからです。あまりに長いと読む人も辛いと思うので、僕は記事の文字数を3500字前後にするように書いています。毎日続けて書くことはだいぶ慣れましたが、次は「届ける」という部分に課題があるんですよね…
■今日のお話は──「クリエイティブ」について
おはようございます。海先輩です。
いつも読んでいただき、ありがとうございます。今日は【クリエイティブ】についてのお話です。
ここでいう「クリエイティブ」とは、アーティスティックなものに限らず、営業資料やリリース、社外広報、Webページなども含んでいます。
何か制作物や成果物を作るときに大事だと言われるのが、「インプット」と「アウトプット」です。例えば芸能人の会見を記者がインプットし、それを記事にしてアウトプットする、という具合です。
「たくさんインプットしよう」とか「素早くアウトプットしよう」というアドバイスを聞いたことがあるかもしれませんが、そこに「アウトカム」も付け加えましょう。
アウトカム(Outcome)は分野や業界によってその意味は様々ですが、ここでは「成果」という意味で使用します。どんな成果を出したいのか、それを明確にすることが最も重要なポイントなんですね。
SNSに馴染みのある若い世代は、インプットした内容や自分の引き出しにあるもの、表現したいことをアウトプットすることが得意である傾向があります。しかし上のイメージ図の通り、ビジネス視点で成果を出すためには、アウトカムから逆算したデザインをしていくことが不可欠です。
自分主体のクリエイティブは芸術的には素敵ですが、ビジネス的には良いとはされず、目的からの逆算が求められます。
■アウトカムで意識すべきは──誰にどう動いてほしいか
アウトカムを考える時には「誰にどう動いてほしいか」を考えてみてください。
先ほどのSEOライティングで言うと、この戦術のアウトカムは「読者に商品を購入してもらう」になります。ここでは「ネイルサロン」を例に、さらにこのアウトカムを具体的にしていきます。
ネイルサロンが「女性客が多いので、男性客も増やしたい」と考えている場合、男性読者に向けたSEO記事を書く必要がありますよね。ここでまず「読者→男性読者」と解像度が上がりました。
男性読者と言ってもその年代は様々です。では爪のケアなので、人と接することが多い営業職をしている男性を狙うのはどうでしょうか。となると営業職をしている男性読者と、さらに具体的になります。
ここまで解像度を上げることができれば、「営業職をしている男性読者に、ネイルサロンの予約をしてほしい」というアウトカムが完成します。
このアウトカムをもとに、「じゃあどんな記事を書けば良いだろう?言葉遣いは?写真は?」と構成を考えていくんです。
もしネイルサロンが「SEOライティングが良いらしい!」とアウトカムなしでアウトプットを作ろうとすると、おそらく美容やネイルの知識を書くはずです。
アウトカムが明確であれば「商談に来た営業マンの爪が汚いと…」のような記事を書いて、ネイルサロンへ誘導ができそうですよね。「誰に届けたいか」は何事においても重要です。自分に持っているものの前に、対象が欲しそうなものから考えることをお勧めします。
■若者のSNS炎上は──アウトカム欠落の究極系
ちょくちょく若者がSNSで炎上していますよね。お店で周りのお客様に迷惑がかかるような行為をして、社会に吊し上げられてる若者は、アウトカムの欠落の究極系です。
こんなことする大学生はいないと思いますが、例えばとある大学サークルの合宿で旅館に泊まり、その旅館の障子を破いて顔はめパネルにして記念撮影をする、ということがあったとしましょう。
おそらく「ここから顔出して写真撮ったら面白そう!」というアウトプットの形しか考えていないんだと思います。(面白いかは置いといて)
つまり、アウトカムについて考えていない=このアウトプットの先で起こることが想像できていない、というわけです。
このようなことが起こるのはSNSというプラットフォームの特徴にあります。先ほどの図ではインプットがあって、それをアウトプットして、アウトカムがあるという一連の流れでした。
しかしSNSはインプットとアウトプットが1つのプラットフォームで相互的にできてしまいます。そのため、アウトカムを見据えることなくじゃんじゃんアウトプットができるんですね。
だからこそSNSに慣れているZ世代などは発信力は高いと言われます。が、アウトカムまで見据えたコミュニケーションの側面でいうと苦手なのかもしません。
今の若者がアウトカムを意識した発信ができるようになると、最強だと思いませんか?人事部のみなさま、ぜひ海先輩の目的思考研修をご検討ください。
■おわりに
目的から逆算して取り組むというのは、もはや万物の共通なのかもしれませんね。僕も毎日のように「目的思考!」とか「目的と手段を明確に!」的なことを言っているような気がします。でも本当に大事ですからね。
センスがある人ほど目的ではなく自分の持ち前の素質で勝負したくなると思いますが、ビジネスシーンでは意外とセンスは関係なくて、いかに目的を明確に持てるが9割だったりします。手段に目が向きがちですが、まずは目的からですよ!
■海先輩のおすすめ本コーナー
今日も記事を読んでいただきありがとうございます。ここからはおまけ。
このコーナーでは、年間200冊以上の本を読む僕が、最近読んだ本の中から「おもしろかった!」「ためになった!」という本を紹介していきます。
今回ご紹介するのは…
坂口 恭平(著)
『継続するコツ』
▼おすすめの理由は?
「継続=辛いもの」のイメージが払拭されます。「目標のために継続しているけど、なかなか結果が出ない」と悩んでいる人には特におすすめです。これを読むことで結果が出ないことへの焦りが無くなります。これでいいんだ!と前向きな気持ちにもなります。
▼どんな人が書いた本?
坂口 恭平
1978(昭和53)年熊本県生れ。2001(平成13)年早稲田大学理工学部建築学科卒業。2004年に日本の路上生活者の住居を収めた写真集『0円ハウス』を刊行。その後、『TOKYO 0円ハウス 0円生活』『ゼロから始める都市型狩猟採集生活』を発表し、「都市の幸」をもとに金を使わず生きる術を示す。東日本大震災後の2011年5月、故郷熊本で独立国家の樹立を宣言し、新政府総理大臣に就任。その経緯と思想を綴った『独立国家のつくりかた』が話題となった。文筆のほか、音楽、イラストレーションの分野でも多彩な活動を行う。2013年に『幻年時代』で熊日出版文化賞を受賞。他の作品に『徘徊タクシー』『躁鬱大学』など多数。
▼何が学べる?
本当の幸福が学べます。変化が激しい時代で努力して周りに差をつけなきゃ!と焦る気持ちがありますが、そんなものは必要ないと。自分は今ここに居て今を生きている。今やりたいことをただただやること、やれることが幸せなんだと気付かされる1冊です。
▼読む前と後でどんな変化があった?
目標に向かって継続することに焦りを感じなくなり、素直に楽しめるようになりました。僕は書くこと、話すこと、学ぶことが好きで、それを仕事にしているわけですが、とはいえ「しんどい」とか「めんどい」とか思うことがあるですね。でも本書を読んで、継続しなきゃ!というよりは今日も楽しいからやってるんだと思えるようになりました。
僕が思考や習慣を変え、自分の好きなことができるようになったのも間違いなく読書習慣のおかげです。ジャンル問わずいろんな本を読んで、ともに人生に彩りを添えていきませんか?ご興味ある方は、↑のリンクからぜひ!
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