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タイトル通りの難しい本を読んでみた。パーパス経営という謎の横文字。パーパスとは目的ですが、どうやら本書では少し意味合いが違うようだ。

本書で言うパーパスとは、「志」なのだそうだ。現代は資本主義であり、経営活動はこの資本活動に重きを置いている。しかし、本書ではそろそろ資本主義は捨てて志本主義にしようではないかと主張している。

うーん、なんのことだ?

これを聞いて、志だけで会社経営はできるものかと思っていた。では社会主義に移行するのかというとそうではないようだ。志を持って経営することが大事なようだ


資本主義から志本主義に移行しよう|資本主義の本質は志本主義

とのことだ。なんとも珍妙というか、言葉遊びだけなのか?と思ったがどうもそうではないらしい。

本書によると、資本主義は限界に来ているようなのだ。

世界経済は将来も伸び続ける。自己増殖していくという前提は、全世界の多くの人が信じて疑わない。しかし、著者はこのままでは天井がもうすぐ訪れることを予感しているようだ。

資本主義の原点である、ヒト・モノ・カネについては、モノ・カネはすでに飽和状態らしい。なので、これからはヒトを全面にだす、志の経営をめざそうというもののようだ。

たしかに時代の潮流はお金一辺倒ではなくなった

ヒトを中心に据えようとする出来事は最近起きている。

例えば80年代、90年代はお金が全てであった、右肩上がりの世の中なので、ヒト・モノ・カネとしたら、モノが隆盛していたと思う。欲しいモノを手に入れる。かつ消費することは美徳の世の中。ヒトとカネは黙っていても入ってくる右肩上がりの世の中だった。

住みやすい家に住んで、贅沢なものを食べて、お金をたくさん使ってきれいな服や家や車など、ぜいたく品を持つことがステータスだった気がする。

そして90年代前半にバブルがはじけるけど、しばらくは余韻でまだ景気はよかった。

まずいなと思いはじめたのは2000年代になったぐらいからではないだろうか。就職氷河期もこのころだったような気がする。当時はまさにカネの時代だった。

ITバブルも来るし、会社も株価が全てだったような気がする。このころは、お金があればなんでもできて、M&Aばかりだったと思う。

コストカットも流行してた。なにかにつけてコストカットリストラもどんどんやっていた時代だった気がする。

会社の自前の資産を自己資本というけど、これを株主資本と言い出したのはこの頃だと思う。今でも株主資本は通じるけど、大方は自己資本に戻っている感じがする。当時は会社は株主のものと思ってたのだ。ある意味正しいのだけどね。

そして2010年以降がヒトの時代の幕開けではなかっただろうか。今でも利益がないと会社は続かない。リストラもする。しかし、2000年代のような問答無用のリストラではなく、一応意思は尊重されてきている。

見かけ上かもしれないけど、会社はだれのものと考えると、いろんな人のものといえる。この頃になると、株主のものという考え方はなりをひそめ、従業員の生活の糧だったり、地域に恩返してなんぼなど、本業で儲ける以外の、社会貢献も同列で重要になってきている。

資本主義の殻を破ってもっとヒトに注目を

たしかに、今はヒトに注目されるようになった。しかし、著者は、今までの資本主義のお金の自己増殖の枠組みにいる間は、これ以上の発展はなくどこかで頭打ちになると考えているようだ。(このままで走り続けると、地球の資源が足りなくなるので、もういくつかの地球が必要と考えているらしい)

ただこれは、現実的に無理だ。

では、限られた資源の中でこれ以上の成長を促すには、もっとヒトに注目を集めて、売り上げだけではなく、ヒトの満足が伴った売り上げアップが必要と説いている。(たぶん。すみません、ちょっと自信がないです)

パーパスを決めてもやらされ感満載な現場|どうすればいいの?(ここは本に書いてない内容で自分の意見含む)

冒頭でも述べたパーパスとは、企業の志である。すでに企業で備わっているMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)のさらに上に来る考え方のようだ。

これはおもにトップダウンで考えて掲載して、士気を高めていこうとする。
トップに近いほど、よしみんなでやろー!となっている。トップに近いほど会社の成長や未来を考えている。

しかし、現場はそうはならないことが多い。

現実問題やらされ感満載だ。上で何か提案することは、現場からしてみれば、往々にして仕事は必ず増えるのである。

DX等がもてはやされているけど、そのデータのインプットはだいたい現場から吸いあがる。勝手に吸い上げられればいいけれど、だいたい何かしらの仕組みが必要になってくる。うまく作れると良いけど、全部が全部うまくいくわけがない。そこは作業でカバー。つまり仕事が増えるのだ。それは一時的増えるだけで、改善でなくなるかもしれない。だけど、増えることは事実だ。

一方、上にいくほど恩恵が大きい。現場で頑張ってくれているから上の方で恩恵が教授できる傾向にあるからそうなってしまう。

だから、もっと、現場に対する配慮が必要になると思う。例えば作業が増えるから給料を〇〇だけアップするとか。リストラはしないという心理安全性も必要かと思う。

現実問題、機械によって現場が効率化したら、その労働者がいらなくなるってストーリーにもなるので、その方もハッピーになる次なる道をちゃんと用意しておかなくちゃ惜しみない協力は得られないし、むしろ反抗されてしまう可能性もある。

推し進めるには、現場にも配慮していかないと進んでいかないのである。

まとめ:これからは人を主体とした経営がさらに押し進められる

パーパス経営について書いてみた。正直消化不良であるが、資本主義の重きの順番がモノ⇒カネ⇒ヒトとなってきた。

世の中の多くの部分が全部AIに置き換われるかもしれないと言われているが、どこまでになるかはまだ先を見通せない。
だけど、そのテクノロジを使って、やり方の変革を起こすのは人間なのだから、その変革(トランスフォーメーション)のやり方がカギになるようだ。

本書の志本主義をするには、トランスフォーメーションをしようとなっていた。ただこれが抽象的すぎてですね。ここをまとめることができなかったのですね。だから、1個前の段にちょっと変革よりもレベルの低いことを書いてみた。

やや、悶々としています

#3行日記 :1日パソコンに向かっていた

昨日は1日1食でパソコンに向かっていた。座っているだけだからおなかもそんなに空かないので・・・。今日は少し運動でもしようかな。

#1年前 :転売には2種類あるようです

転売というと、転売ヤーをイメージさせる。良くないイメージの源は「自分だけ良ければそれでよし」の発想なんだろう。「多少高くても、目的達成できるんだから文句ないだろう?」という押し売り的なもの。そもそもその人がいない方が安く広く行きわたるならいない方が良いのだけれど。

もう一つ転売がある。それは今ここでは手に入れられないから、自分が頑張って取ってくるから、もしくは流れてくる仕組みをつくるから、みんな利用してみて!というもの。「みんなのために」精神だ。ないと、何も得られない。誰かが代表になってもたらす仕組みを作ることでもたらされる。みんな喜び自分もやってよかったとなる。

後者を目指せば長期的にはそっちの方が良いかなと。

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