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今求められる経営について

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会社を経営していて、日々感じること、意識していることを綴ります。
運営しているクリエイター

#靴下

プレイングマネージャーからマネージャーへ

去年募集をした営業も無事に採用となり新しい体制がスタートしています。とても可能性を秘めたキャリア社員が入社したことにより営業体制はより強化できると思っています。

2023年6月に社長交代を行う予定ですが、それに先立ちこの1年でしっかりと組織と個人の能力を上げていくことが今年の私の課題です。

今までは、私が現場レベルでプレーヤーとして最前線にいましたが、今後は二人の頼りれる営業の更なる育成をしな

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ブランド育成は子育てと同じ

タイトルの事を常に思います。

ブランドでよく見かけるのは、ローンチまで商品作りやブランドのビジュアル、コンセプトを作りをやるものの、その後は新商品や新色を作るばかり。

それではブランドコンセプトから少しずつずれていきブランドらしさを失います。

ブランド育成は子育てと全く同じです。そのブランドの持つ個性、長所、短所を理解して、正しく導いていくことがブランド育成です。

ブランド育成をしないのは

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事業ミッションに対してストーリー性がある事業展開を。新しい期が始まる前に着地が見込める

事業ミッションに対してストーリー性がある事業展開を。新しい期が始まる前に着地が見込める

今日は、経営者としてほんの少し見える景色が変わった感覚(錯覚?)があったので書いてみます。

今日は、ジェトロのハンズオン支援という海外販路開拓のエキスパート支援が受けられるかの2次面談がありました。

3人の候補の方と面談するので、今年の業績サマリーと来期の組み立てを用意しました。

と言っても多分30分くらい。

その時、今期の見込みを事業、ブランド、チャネルでまとめ、来期も同様にどこをどう動

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SDGsとどう向き合うか

SDGsとどう向き合うか

最近、テレビでもSDGsについて取り上げられることが多くなり、私自身も無駄のない暮らしをしたいものだと意識するようになりました。

SDGsはsustainable development goalsの略で2030年を期限として持続可能な経済活動を行おうというものです。※正確には持続可能な開発目標

今までの個別に地球環境を良くしようという運動より、経済を巻き込むことで実行力を上げるということで成

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ATON。というブランドとの出会い

今日は、MaG.合同展示会の3日目。緊急事態延長の影響で地方のバイヤーの来場はほぼないものの、関東のバイヤーを中心に思いのほか良い商談ができた。

NISHIGUCHI KUTSUSHITAはより、雑誌掲載されるし、hakneは素敵な個店さんに出会うことができた。

そんな中、仕事で関わることになったATONというブランドのブランドディレクターの久崎さんと取引先のテキスタイルメーカーが訪ねてくれた

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海外に販路を拡大した理由

海外に販路を拡大した理由

今日は、私たちがなぜ海外展開をするに至ったかを書いてみます。

2017年にNISHIGUCHI KUTSUSHITAを発売して2019年から本格的に海外展開に舵を切りました。

その理由は以下です。

①国内での過剰な取り扱いを避けてブランド価値を維持する。

②海外に販路を拡大することで、長期的な事業のビジョンを描ける。

③自分たちの価値観が世界に通じるか面白い。

①については、国内だけを

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零細企業のあるべき多角化

零細企業のあるべき多角化

私も一、零細企業のプレーヤーなのでえらそうな事は言えませんが、今体験してることを書いてみます。

弊社は西口靴下、hakne、memeriという靴下ブランドを運営する靴下工場です。

2月にmemeriをリリースし、4月末には西口靴下の店舗を始める予定です。

今回は、零細企業が押さえるべき多角化のポイントじゃないかな?と感じることを書きます。

まず、多角化のメリットとデメリット。
メリットは全

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直観を育てること、信じること

今の変化が早い時代に置いて同時多発的に意思決定をすべき状況が日常茶飯事です。

経営者だけでなく、管理職、そして現場の社員まで分析に時間を掛けずに判断しなければどんどん遅れていく。

今の時代は、大が小に勝つのではなく、早いものが必ず勝つ時代です。

なのでどのポジションにいてもスピーディーな意思決定が求められます。

その時、最大の武器となるのがご自身の直観です。

直観とは、過去に経験した中で

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ビジネスにおいてコロナが与えた変化は、時計の針を一気に進めたこと

コロナウイルスが中国で広がっているという状況がでたのは2020年1月中旬でしたでしょうか。まだ1年経ってないのが少し不思議です。そのころ、パリの展示会、そして2月上旬はNYに展示会の視察に行っていた私にとってはまさに奇跡のタイミングでした。よく無事で帰ってこれたなと。。。

さて、その後、承知の通りコロナによりどの業界も大打撃を今も受けているかと思います。

そんなか、コロナが与えた本当の影響は何

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仕事の90%はあるべき姿を想像すること

私の口癖は”あるべき姿は何か?”、もしくは”どないせーっちゅーねん”。

後者はただの愚痴だけど、前者の”あるべき姿”を自問し続けることは経営の本質だと思っている。

今うまくいっている事業、会社を支えている事業は永久にうまくいくことはない。時代が変わり、ニーズが変化し、新しい技術やサービスが登場する中で着実に衰退する。

これはどの業種でも同じであり、これをまず受け入れることが重要だと思う。

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地場産業が生き残る道

私は、靴下工場の跡取りです。そして、全国には一次産業、二次産業の跡取りは多数います。うちを例にとると1950年創業時は創業の時代、2代目の現社長はモノがあふれ、流通がテレビショッピング、通販、インターネットなど大きく変化した時代、そして現在は、短期間で予測不可能なことが同時多発的に発生するVUCAといわれる時代。。。

今の跡取りに必要な能力は、直観で物事をどんどん決めて前に進み切る力だと思います

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