ISATO NISHIGUCHI

株式会社ニット・ウィンの三代目。 1950年から奈良県で靴下の工場を経営しており、現在…

ISATO NISHIGUCHI

株式会社ニット・ウィンの三代目。 1950年から奈良県で靴下の工場を経営しており、現在はOEMに加え、NISHIGUCHI KUTSUSHITA、 hakne、memeriというブランドを国内外で展開しています。

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  • 参考になった内容(セミナー、経営者、本など)

  • ニット・ウィンの最新情報

    ニット・ウィンの最新情報をお伝えいたします。 ・ブランドがどのように進んでいくのか。 ・工場はどう進んでいくのか。 など。

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    会社を経営していて、日々感じること、意識していることを綴ります。

  • 最近の出来事

  • NISHIGUCHI KUTSUSHITAについて

最近の記事

プレイングマネージャーからマネージャーへ

去年募集をした営業も無事に採用となり新しい体制がスタートしています。とても可能性を秘めたキャリア社員が入社したことにより営業体制はより強化できると思っています。 2023年6月に社長交代を行う予定ですが、それに先立ちこの1年でしっかりと組織と個人の能力を上げていくことが今年の私の課題です。 今までは、私が現場レベルでプレーヤーとして最前線にいましたが、今後は二人の頼りれる営業の更なる育成をしながら各部署の組織、そして個人の能力や遣り甲斐が伸びるような環境づくりをしたいと思

    • ブランド育成は子育てと同じ

      タイトルの事を常に思います。 ブランドでよく見かけるのは、ローンチまで商品作りやブランドのビジュアル、コンセプトを作りをやるものの、その後は新商品や新色を作るばかり。 それではブランドコンセプトから少しずつずれていきブランドらしさを失います。 ブランド育成は子育てと全く同じです。そのブランドの持つ個性、長所、短所を理解して、正しく導いていくことがブランド育成です。 ブランド育成をしないのは私には育児放棄しているようにしか見えません。 ブランドの長所をより伸ばし、短所

      • 経済産業省 中小企業庁のはばたく中小企業・小規模事業者300社2021年に選出されました。

        タイトルで全て伝わったような気がします。。。 https://www.chusho.meti.go.jp/keiei/sapoin/monozukuri300sha/index2021.html そして、だから何だと書いてて思っています。。。 でも、栄誉ある事だと思うので、共有しようと思って書きました。 折角なので、なぜ選出されたのか自分なりにまとめてみます。 簡単に言うと、今求められる経営にシフトしたからです。 靴下業界は、他の業界と同じく1990年以降、海外か

        • 2021年12月28日から中途採用開始!

          こんばんは。 現在、ニット・ウィンでは1年半後に社長交代を見据え、1名営業社員を募集します。 【こんな会社です】 ニット・ウィンは1950年、私のじいちゃんが始めた靴下工場で私が3代目になります。10年前まではOEMが97%でしたが、今ははくひとおもいをコンセプトにしたNISHIGUCHI KUTSUSHITA、hakne、memeriという自社ブランドが43%まで占めており、国内はほぼ全県、海外も28か国200店舗くらいに自社ブランドを届けています。モノがあふれる中、

        プレイングマネージャーからマネージャーへ

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        記事

          売上計画をやめました!

          久々に書きますね。 実は、タイトルの通りですが、弊社は2019年くらいから年間の売上計画、月度計画を辞めました。2019年以前は月度の数字を前年比と計画比で追いかけ、期末の数字をやり上げて決算がどうなるかとびくびくしていました。 でも2019年から売上計画を辞めました。 理由は、3つです。 1.自社ブランドが育つとともに売上を作るのではなく、必要とされる量が増えてキチンとブランドを育てたら当たり前のように売上が上がることを実感した。 2.国内1億2000万人に対して

          売上計画をやめました!

          組織を明確にする。リーダーを育てる。改革と改善を回す。

          いつも思いますが、書き出しは何を書いたらいいんだろう。トンマナは何にすればよいのだろう。むしろ誰が読むんだろう。個人的には自分の頭の中を整理すること、そして、将来の後継者が読んでくれたら引き継ぎやすいかなと思って書き溜めてます。 さて、2021年6月からうちの新しい期がはじまりましたが、今年は組織力をあげることが目標の一つです。正確には改革と改善を分離して最大化していきます。 去年、クライマーズという業界で活躍リーダーたちがオンラインでプレゼンする企画の中で、橋下元大阪市

          組織を明確にする。リーダーを育てる。改革と改善を回す。

          労働面のサステナブルについて考えてみる。

          SDGsが当たり前になりつつある今日この頃。 その一つの要素といっても過言ではない、サステナブルについて考えてみました。 サステナブル(持続可能)っていうと、リサイクルコットン、反毛ウール(セーターを糸に戻してウール糸を作ること)、再生ポリエステルなど素材についてイメージすることが多いと思います。 でも、サステナブルっていうのは、持続可能って意味なのでから、労働面とか取引面についてもいえるんじゃないかと思います。 賃金が低かったり、やりがいがなかったら継続して仕事をし

          労働面のサステナブルについて考えてみる。

          売上は引き伸ばすんではなく、積み上げる方が良い。 引き伸ばす→既存のビジネスの売上拡大 積み上げる→関連する新規事業による新たな売上

          売上は引き伸ばすんではなく、積み上げる方が良い。 引き伸ばす→既存のビジネスの売上拡大 積み上げる→関連する新規事業による新たな売上

          事業ミッションに対してストーリー性がある事業展開を。新しい期が始まる前に着地が見込める

          今日は、経営者としてほんの少し見える景色が変わった感覚(錯覚?)があったので書いてみます。 今日は、ジェトロのハンズオン支援という海外販路開拓のエキスパート支援が受けられるかの2次面談がありました。 3人の候補の方と面談するので、今年の業績サマリーと来期の組み立てを用意しました。 と言っても多分30分くらい。 その時、今期の見込みを事業、ブランド、チャネルでまとめ、来期も同様にどこをどう動かすかエクセルに数字を打つ。 そして、それぞれの項目に事業毎の粗利率をかけて足

          事業ミッションに対してストーリー性がある事業展開を。新しい期が始まる前に着地が見込める

          SDGsとどう向き合うか

          最近、テレビでもSDGsについて取り上げられることが多くなり、私自身も無駄のない暮らしをしたいものだと意識するようになりました。 SDGsはsustainable development goalsの略で2030年を期限として持続可能な経済活動を行おうというものです。※正確には持続可能な開発目標 今までの個別に地球環境を良くしようという運動より、経済を巻き込むことで実行力を上げるということで成果が期待できる取り組みだそうです。 実際、メーカーはSDGsの17ゴールのどれ

          SDGsとどう向き合うか

          ATON。というブランドとの出会い

          今日は、MaG.合同展示会の3日目。緊急事態延長の影響で地方のバイヤーの来場はほぼないものの、関東のバイヤーを中心に思いのほか良い商談ができた。 NISHIGUCHI KUTSUSHITAはより、雑誌掲載されるし、hakneは素敵な個店さんに出会うことができた。 そんな中、仕事で関わることになったATONというブランドのブランドディレクターの久崎さんと取引先のテキスタイルメーカーが訪ねてくれた。 ATON https://aton-tokyo.com/ ATONは”あ

          ATON。というブランドとの出会い

          海外に販路を拡大した理由

          今日は、私たちがなぜ海外展開をするに至ったかを書いてみます。 2017年にNISHIGUCHI KUTSUSHITAを発売して2019年から本格的に海外展開に舵を切りました。 その理由は以下です。 ①国内での過剰な取り扱いを避けてブランド価値を維持する。 ②海外に販路を拡大することで、長期的な事業のビジョンを描ける。 ③自分たちの価値観が世界に通じるか面白い。 ①については、国内だけをターゲットとすると取扱先が増えすぎてどこにでもあるブランドになり、小売店が取り扱

          海外に販路を拡大した理由

          お店を始める意味

          急な話ですが、NISHIGUCHI KUTSUSHITAのお店を大阪で始めることになりました。 私は、今までいろんな方からお店をしないんですか?と言われてきましたが頑なにノーと答えていました。 でも、色んな条件が一気に整いこのタイミングしかないと言う状況になり決断しました。 本来は、私の時間はメーカーである限りものづくりに費やすべきだと思っています。 それでもお店を始める意味。 それは、NISHIGUCHI KUTSUSHITAのコンセプトである“はくひとおもい”を

          お店を始める意味

          零細企業のあるべき多角化

          私も一、零細企業のプレーヤーなのでえらそうな事は言えませんが、今体験してることを書いてみます。 弊社は西口靴下、hakne、memeriという靴下ブランドを運営する靴下工場です。 2月にmemeriをリリースし、4月末には西口靴下の店舗を始める予定です。 今回は、零細企業が押さえるべき多角化のポイントじゃないかな?と感じることを書きます。 まず、多角化のメリットとデメリット。 メリットは全く新しい売上を獲得できます。既存の事業が成熟してくると売上を伸ばすためには値下げ

          零細企業のあるべき多角化

          準備と直観を駆使することの重要性。

          昨日、ハドソン川の軌跡という映画を観た。観た人はご存知の通り、離陸後すぐに両エンジンがバードストライクにより飛行不能となり、ハドソン川に奇跡の着水するという話。 映画の最後にサリー機長本人のインタビューがありとても感銘を受けた。 本人は、才能があるというよりは誰よりも飛行機や過去の事故のことを分析し、フライトの際はありとあらゆる事象を想定するそうです。 それが奇跡の入水に繋がったと。 また、元メジャーリーガーのイチロー選手も事前準備に予断がないことは有名な話です。 直

          準備と直観を駆使することの重要性。

          2053年までの見通し

          経営者として重要な資質の一つが、先を見通す能力だと思っています。それは必ずしも正しい必要はなく、今の時点で見えてる未来の解像度を上げていくことです。この習慣をつけていると、1年先は、より明確に解像度が上がったり、新たに起こった変化に対して見通しを修正することができます。 私は、稼業に入ってからいつも口癖のように 「3年後は楽になれる」 と言ってきました。結果的に毎年言ってます(笑)それは、市場の変化は毎年凄まじい勢いで起こっており、それに対してこちらもあるべき姿、会社の

          2053年までの見通し