![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/68921691/rectangle_large_type_2_c439118488793b58bb598010c397ac95.png?width=1200)
経済産業省 中小企業庁のはばたく中小企業・小規模事業者300社2021年に選出されました。
タイトルで全て伝わったような気がします。。。
https://www.chusho.meti.go.jp/keiei/sapoin/monozukuri300sha/index2021.html
そして、だから何だと書いてて思っています。。。
でも、栄誉ある事だと思うので、共有しようと思って書きました。
折角なので、なぜ選出されたのか自分なりにまとめてみます。
簡単に言うと、今求められる経営にシフトしたからです。
靴下業界は、他の業界と同じく1990年以降、海外からの安価な輸入品が大量に入ってきて、国内市場の90%が海外製品となりました。人口は2005年をピークに減少に転じ、いわゆる暗黒の30年と呼ばれる中、GDPは停滞したままです。
つもり、競合は圧倒的に強くなっているのに国内市場は縮小し、更に元気ないまま将来性もないという状況です。
こんな状況で、先代からのビジネスモデルが通用するはずがありません。昔は大量に受注を取り、安い価格で納めていました。その中で機能を高めることで他社と差別化し、いろんな流通チャネルが生まれる中、対応していけばよかったのです。
テレビショッピング、通販、ドラッグストア、インターネット販売など色んなチャネルが生まれていました。
その中で、海外製品が一気に流入するようになり、多少機能が良いけど価格競争力がない製品は売れなくなりました。
このまま続けていてよくなるはずがありません。大事なことは、ゲームチェンジです。
安くて機能が良い製品ではなく、意味のあるブランドを国内外に届けることです。※これはあくまで一つの方法です。
弊社は、自分たちの強みである天然素材の風合いを活かすノウハウ、ダブルシリンダーなど現在靴下工場から消えつつある技術の継承などをベースに、自分たちが本当に届けたい製品をブランド化して国内外に展開しています。”一日を変える靴下”を届けるという企業ミッションの元、”はくひとおもい”というコンセプトのブランドで自分たちが届けたいものを届ける。
よく例に出しますが、頑固な寿司屋というものがあります。
その道を突き詰めた世界観。その寿司職人が良いというクオリティの世界。自分たちが何を食べたいというより、その人に胃袋を任せたくないですか?その道数十年の職人がいま届けたいと思う寿司を。。。
弊社もこれと同じです。自分たちが常に自分たちらしくあるべき姿、届けたい製品やブランドをイメージし続けることで見つけた自分たちだけが知るクオリティを届ける。その製品は全体には80点かもしれないが、そのコンセプトにおいては圧倒的な製品力を発揮する。
この本質を突いたモノづくりが消費者の心に届き、国内だけでなく海外まで届いている。
後は、この深さをよりどんどん深くすること。そこには、競合は全く存在しない。なぜなら今ある市場を取り合うから競合するのであって、自ら自分たちの世界観を作ることは市場やファンを作ることになり、そこに競合なんて存在しない。それに今は国内1億2000万人が最大の市場ではなく、北米、EU、アジア、オセアニア含めると約10億人がターゲット。そうなると弊社くらいの小さな会社は売り上げ目標なんて不要となり、世界に対して自分たちが見えてる世界観、クオリティを届けて驚かしてやろうぜ!という感じになる。
きっとこんな辺が評価されたのかな?と思います。
本当に栄誉あることですが、その反面これからも浮かれることなく自分たちがやるべきことをキチンとこなし、価値を積み上げ、らしさを磨き上げるだけだなと思っています。
以上。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?