仕事の90%はあるべき姿を想像すること
私の口癖は”あるべき姿は何か?”、もしくは”どないせーっちゅーねん”。
後者はただの愚痴だけど、前者の”あるべき姿”を自問し続けることは経営の本質だと思っている。
今うまくいっている事業、会社を支えている事業は永久にうまくいくことはない。時代が変わり、ニーズが変化し、新しい技術やサービスが登場する中で着実に衰退する。
これはどの業種でも同じであり、これをまず受け入れることが重要だと思う。
次に大事なことは、自分たちのあるべき姿を描き続けること。経営者で絶対的に必要な能力は演繹的な発想、つまりあるべき姿から逆算することと、あるべき姿を妄想し続けることだと思う。
帰納的な発想では、今の能力ではできない、もしくはできるという成長が全くないジャッジしか行われない。しかし、あるべき姿から逆算すると不足する能力ややすべきこと、そして課題となることが見えてきて戦略が練ることができる。
跡取り世代である私たちは、絶対的にあるべき姿を常に探し続けなければならないし、その姿は必ず自分たちらしくないといけない。
また、あるべき姿の探求は日々行うべきで、物事が進むとあるべき姿が変わったり、より解像度が高くなり課題が明確になる。
私の場合は、常に想像しイメージしきる習慣と知識や経験がある方に相談することで、その解像度は比較的高く、勝ち戦を確実にものにしていく感じで進めている。これは実力があるというわけではなく、常に想像しイメージしきる習慣が勝ち戦を見つけ、負け戦を避けることができるだけである。
あるべき姿を想像するという意味では、私はすでに社長を交代する歳、相談役から完全に退任する歳、その後の人生、そしてそれまでに事業がどうなっているかも現時点でのイメージは明確にある。
今の事業の延長を必死に走っていませんか?そのままでは目に見えて減速してしまいますよ。。。
既存の事業を走らせながら、新しい事業を進め新しい価値を提供していかなければ、私たちに次の未来はありません。
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