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けがれた者達の歌 冬景

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冬の季節に書いた 冬の詩と物語の在り処 #雪ん子 #お化けの子 #妖 #柊 #白い狼
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#雪

雪           #詩

雪          #詩

冷たい風が

吹き抜けて行く

空を見上げてたんだ

白いモコモコとした

雲が幾つも有って

気が付けば

雪がパラパラと

落ちて来たんだ

冬風

冬風

言葉を

冬風が攫って行く

言葉が雪と共に

夜空に

舞い上がって

見えなくなるんだ

溢れ落ちた心は

僕には

如何しようもなくて

ただ

君に言うだけなんだ

積もる様に

積もる様に

空から降る雪が

ゆっくりと降り積もる

僕の心にも

雪の様にゆっくりと

降り積もる物があって…

どのくらい

積もっただろう?

雪だるまが2つ

作れるくらいには

積もったかな

天気

天気

もっと
雨が降れば良いのに

もっと
寒くなれば良いのに

もっと
雪が降れば良いのに

と思う

そんな日は

嫌では無いって

思ってるのは

不謹慎かな?

凍える寒さ

凍える寒さ

凍える程の寒さの中

空からは雪が降る

空も白く

息も白い

私の中の

炎を凍えさせ

消しさるつもりか?

なんて

空を睨み見るのだ

冬空

冬空

外は薄暗い曇り空

空気は冷たいのに

小雨が

雪にならないのは

緩やかな風のせいか

僕を見つけて    お題

僕を見つけて    お題

雪が降り積もり

木々の間に隠れて居たら

僕の姿なんか

分かりづらいよね

それでも

冷たい雪の中

僕が居そうな所を覗いて見てよ

待っているからさ

君が僕の事を見つけてよ

赤い花

赤い花

埋もれる事の無い
鮮やかな赤

瑞々しさを纏い
他よりも
輝いて見える

雪にも
染み入る様な赤色

静けさの中に
凛と咲く
艶やかな赤い花

冬空

冬空

誰かと同じ国に
住んで居るのかと
思う程に
見える景色は違っていて
寒さの度合いも違う

此の冬は
少し雪が舞っただけ

まだ、
雪が降る日は来るのかな?と、

思いながら
眺める空は
静かなだけだ

風神

風神

暴れ狂う
風神の怒りは
鎮む事はなく
冬将軍と共に
雪を降らせる

白い悪魔

白い悪魔

ジワリ、ジワリと
青空を雲で隠して
白い悪魔が
やって来る

風で振り回す悪魔
凍えさせる悪魔
足元を引っ掻ける悪魔
景色を白く変えてしまう悪魔

冬将軍と共に
北へ帰る迄は
悪魔の悪戯は尽きない

雪

真っ白な
雪景色の中に居る
醜く黒い姿の
ボクは
隠れる事が出来ない

もっと
ボクの上に雪が積もれば、

もっと
ボクの身体が冷たくなれば

雪に隠れて
仕舞えるのかな

雪と、お化けの子

雪と、お化けの子

お化けの子は
降ってくる
雪を眺めてたが

「もう、止んだ?」

と、降らなくなった
空を見上げ寂しがる。
すると、後ろから

「お前は、あやかしか?」

と、声を掛けられ
振り向くと知らない子。

「あやかしじゃ無いよ」

と、言うと
知らない子は残念そう。

「あやかしに
会いたかったの?」

と、お化けの子が聞くと

「そのつもりで
雪が積もる前に来た。
けど間に合わなかったぁ」

と寂しそ

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雪ん子

雪ん子

寒く静かになった森に
ゆっくりと
舞い落ちて来る
白い雪。

雪と共に
姿を表すのは雪ん子。

森に雪が舞い降りる。