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東京彩ふ文芸部

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書くのは、楽しい。 あなたも何か書いてみませんか? 2024年1月より、彩ふ読書会は文芸部活動を行います。東京会場の読書会に過去一回以上参加経験のある方でしたらどなたでも部員…
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2024年2月の記事一覧

【エッセイ】窓辺のハル

【エッセイ】窓辺のハル

  
 私は、映画が好きだ。
 公開が待ち遠しい映画のチケットを買う。席をどの辺りにしようか迷う。上映時間より少し早く映画館に着いて、売店に並び、カフェラテやポップコーンを買う。上映開始十分前に入場して席に着く。場内の明かりが消えて、近々公開予定の映画の予告が流れる。この映画は面白そうだから観にいこうかなと未来の楽しみが生まれる。
 そして、本編が始まる。
 それは時に、人間の一生を二時間程の短い

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読書会という「ミーム」

読書会という「ミーム」

ここ数年、いくつかの読書会に参加者としてお邪魔している。何度か行くと他の参加者の方と顔なじみになる。その参加者の方が、自分自身で新たに読書会を主催として立ち上げることを見聞きすることがあった。

ここで思い出したのが「ミーム」という考え方である。

「ミーム(meme)」というのは、ドーキンスという学者さんが遺伝子(gene)をもじって作った言葉で、「文化的な遺伝子」とでもいうものだ。

具体的に

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【小説】木になる話

【小説】木になる話

 いつの頃からか育てている一本の木が、折れた。一番大きな枝に見える幹が折れた。数年前までは木の育て方を教わっていたけれど、もう一人前と認められてから、初めて折れた。今までも風が吹いたり、雪の重みだったり、もしくは大雨などで小さな枝がポキポキ折れていくことはあったけれど、こんなに大きな枝、というより幹が折れたのは、木を育て始めてから初のことだった。小さな枝が折れた後は、慰めてくれたり、補修の仕方を教

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【進捗状況2】文藝賞に応募予定作品の執筆状況について

【進捗状況2】文藝賞に応募予定作品の執筆状況について

こんばんは。のーさんです。

先日こんな記事を書きました。

こちらの記事は、これまでnoteに投稿した記事の中で閲覧数がナンバーワンとなりました。なんか見ていただけている!嬉しい!そして宣言したからにはやらなければならないというプレッシャーがすごい!ありがとうございます!

1月末までの進捗状況はこちらです。

文芸部用のX(旧 Twitter)アカウントも作ってまして、そちらで執筆状況について

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