ブロンODが同居人にバレた
またやってしまった。
同居人と同居し始めて1ヶ月半。
最初の2週間は飲まなかった。
新しい生活に気分が高揚し、今まで上手くいかなかったことが上手く行き始め、上手く行き始めたことにまた高揚し、2週間は飲まずにいられたのだ。
ああそうだ、何を飲まずにいられたのか書かなければならない。
ブロンだ。
せき止めの市販薬。
TwitterのOD界隈では有名すぎるほどに有名な薬だ。
いつもは毎日33錠〜66錠は飲むが、今回は2週間一錠も飲まずにいられた。
その時の気分が高揚しまくってハイになっている記事はこちら↓
何が問題だったのだろう。
もう癖になってしまっているのだろうか。これが薬物依存というやつか。
同居人は穏やかで優しく、同居人には何も問題がなかった。
過食を一時的にやめることはできたが、やはり二日に一回は過食してしまっていた。
以前は一日に4回程、凄まじい量を過食していたので、改善したと言っていい。しかし常に過食欲求に支配され、やんわりとイライラしていた。しかし死にたくなるほどのイライラではなかった。
運動は、最初のハイ状態に比べればジムやピラティスに行く頻度は減ったが、それでも以前の私から見ればかなり運動をしているし、継続できていると言っていい。
では何が問題なのか。
過食や拒食は、過度なダイエットや親からのストレス、虐待のストレスで罹患するとも言われている。
頭の片隅にはいつも親がいるが、親からの支配も最近は弱まり、昔のように悲観的になって自傷に至るということもなくなってきた。
やはり癖なのか。
もう飲まずにはいられなくなっているのだ。
ブロンを飲まないととにかく元気が出ない。
身体が重く、ひどく頭が痛い。
人と話すのも億劫になり、過食食材の調達でしか外出しなくなる。運動やnoteの投稿などもっての外だ。
過食とTwitter(X)のTLを流し見することしかできなくなってしまうのだ。
これは依存なのだろうか。
元気が出なく身体が重くだるいのは、ブロンのOD離脱の症状なのだろうか。
そして離脱が耐えきれなくなるため、
ブロンOD→怠くなる→元気が出ない→何もできない→飲まなきゃ→ブロンOD
の繰り返しになっているのではないだろうか。
「ないだろうか」ではない。なっている。
確実になっているのだ。
なぜこんな話を書いているのかと言うと、最近同居人にブロンODがバレてしまったからだ。
“バレて”と書くとあまりにもふざけているように見えるが、私としては重く受け止めている。
経緯がこちら。
家の鍵を失くしてしまい、家中探したのだがみつからなかった。
その後、私が外出している間に同居人がもう一度鍵を探してくれたらしく、私の荷物や服が入っている箱や袋の中も探したらしい。
私はブロンのODを始めて既に14年ほどだが、昔からある癖がある。
ブロンの空瓶を家の至る所に隠してしまうのだ。
それはもう犬のように。
本棚や服と服の隙間、引き出しや小物入れなど、とにかく至る所にしれっと空瓶を隠す。
時々自分がどこに隠したか思い出せなくなり、空瓶が溜まっていき、家族に見つかる。
今回はそれが家族ではなく同居人だった。
同居人に「ハムちゃんの健康を害するし、何か俺との生活でストレスがかかってないか心配。」と言われてしまい、反省した。
反省はしたが、いつも反省するだけなのだ。
ばあちゃんに見つかった時も、猛省した。
ばあちゃんを悲しませたことに深く反省し、1週間くらいはブロンを飲むのをやめることが出来た。
しかししばらくするとまた飲んでしまうのだ。
もう同居人に嫌われてしまったかと思い、
「嫌いになった？なった？」と何度も聞いたが、
「俺から嫌うことはない」と言われた。
私はこういう半永久的な言葉を言われると、いつも疑ってかかってしまう。
「俺から嫌うことはない」
と言われても、何回も何回も嫌いになってないか確認した。
私は身近ではない人にはどう思われても嫌われてもいいが、身近な人に嫌われるのは嫌だ。悲しくなってしまう。
まあみんなそうかもしれないけど。
私は毎日、過食とは別にチョコレートのファミリーパックを2、3袋食べてしまうのだが、最近同居人に「そんなに食べてたら糖尿病になっちゃうよ！糖尿病になったらチョコも美味しいものも食べれなくなるんだよ！」と言われてチョコを制限していた。
と言ってもダース一箱は毎日食べているのだが、ファミリーパックを持っているとすぐに同居人に取り上げられていた。
ブロンの一件があってからは
「ブロン食べるくらいならチョコ食べていいから。薬より美味しいもの食べて。」
と言われるようになった。
それでもなんとなく”誠意”のようなものを見せたくて、ダース一箱以上は買わないようにしている。
完全に誠意の見せ方を間違えている。
結局家の鍵は見つからず、
同居人がスペアキーとキーケースと失くしものタグを与えてくれた。
同居人がAmazonを見て考えた”おしゃれで女の子っぽいやつ”がこれだったらしい。
なんでもありがたい。ええ奴...
そんなこんなでブロン事件が一度終結したのだが、
今日雑談をしている時に、同居人が
「まあハムちゃんずが風邪薬飲んでた時はゆるせないと思ったけどね。」
とふざけたトーンで、言ってきた。
私は「ごめんってもう飲まないよ！」
と言いながらベッドにごろんと寝転んだが、
言われたことを脳内で反芻しているうちに、悲しくなって泣いてしまった。
ものの数秒で突然泣き出した私を見て、同居人はおろおろしながら
「ごめんハムちゃん本気にしないで！冗談だから。ハムちゃんがハムちゃんの健康に悪いことを自分でしているのがゆるせないっていう意味で！ちょっと冗談言っただけだから！ゆるせないってハムちゃん自身をゆるせないって意味じゃないから！なんで本気にしちゃうの？冗談だよ怒ってないよ！」
と言った。
私は一度泣き出してしまったものだから、なかなか涙が引っ込まなくてぐすぐす泣いていたが、同居人によしよしされて涙を止めた私は、もう一度「ごめんねもう飲まないから。」と言って泣き止んだ。
めちゃくちゃめんどくさいな私。
同居人のことは人間として好きだし、優しくしてくれる人が私のことを嫌いになったと思うと、一瞬にして悲しくなり涙が出てしまったのだ。
無事仲直り(？)した私達は、ベランダで涼みながら煙草を吸った。
喫煙者は私だけなので私が吸っていただけだが、日が落ちて涼しくなったベランダは気持ちが良かった。
ブロンはもう飲みたくない。
こう言って何度も飲んでいるのだが、
今度は飲まずにいられたらいいな。
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