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2024年5月31日 米国株式市場の動向解説

■記事を読む時間の無い方向けサマリー(要約)

端的にまとめると以下の通りです。
下記の内容を詳しく知りたい方はこのまま記事を読んでみて下さいっ!

①暴落サイン:未点灯。

②購入可否:1回目の押し目と判断。

③株価トレンド:ボックス相場。(上昇トレンド再開待ち)

④その他①経済指標発表に関して:

日本時間の5/31(金) PM9時半に米国コアPCEが発表される予定で、この指標はFRB(米国連邦準備制度理事会)が金融政策を決定する際の参考指標として使用されます。
つまり、株価への影響が大きい経済指標が発表されるということです。
結果がでましたら、株価への影響と併せて解説記事を書きたいと思います。

*PCEについての具体的な解説は、専門用語解説用の記事にまとめてありますので、詳細を知りたい方は本記事下部から併せてご参照ください。

⑤その他②経済指標発表に関して:

昨日(5/30)発表の米国GDP、失業保険申請件数はともに悪化し、経済が弱まっていることが示されました。
これは米国長期金利の下落要因となること、FRBの利下げ見通しを高めることもあり、株価にはプラスに働きます。

⑥その他③インド株に関して:

インドは現在、世界最大の民主制選挙の真っ只中にあり、
株価は軟調な値動きをしています。
長い目で見れば仕込むチャンスと捉えております。

■S&P500 恐怖、強欲指数について(市場センチメント指標)

出典:CNN Business

本日時点のS&P500種指数の恐怖、強欲指数は45pt(FEAR寄りのNeutral)
となっており、今週の下落の影響を受け市場参加者は恐怖に傾きつつあることが示されています。

・引き続き株価が下落している主な要因

米国PCE発表前の為、リスクオフで売られていると考えられます。
また、一時的に過熱感が高まっていたので、一旦のガス抜きも兼ねているでしょう。

ですが、”トレンドは一度発生するとそう簡単に転換しない”こと、
”企業業績が好調である”こと、”AIブームはまだ始まったばかり”なこと
などから、引き続き現状の米国株指数は良い買い時だと思います。
(SP500、Nasdaq100、SOX、US Tech20 等)

・強欲指数とSP500指数を重ねて分析

出典:MacroMicro

上図は恐怖、強欲指数とSP500指数を重ねて表示したチャートです。
前回記事の時よりも市場は恐怖に傾いていることがわかります。
まだ絶好の買場とは言えませんが、本日発表される米国PCEの結果によってはすぐに上昇回帰する可能性もありますので、
あまり欲をかかずこの辺りで一回目の押し目買いを実行します。

PCE結果を受けて更に下落するのであればまたタイミングで押し目買いしようと考えております。

■S&P500指数のチャート分析

Moomoo証券よりSP500チャート@日足


こちらは5/30時点のSP500の日足チャートになります。

・チャート分析

白い点線で示した直近最高値ラインを下に割って下落しています。
こうなると更に下落する可能性もありますので注視が必要です。

・RSI

”買われすぎ/売られすぎを示す指標RSI”が51.72pt(14MA)となっています。
このところ急上昇していたので、ようやく中立ぐらいになってきました。

・MACD

0ラインより上でデッドクロスが発生しそうな状況です。
このままオレンジ色の短期線が水色の中期線を突き破ってどんどん下落していくようなら一旦ポジションを減らす予定です。
ただ、0ライン上でのデッドクロスは騙しの場合も多く、騙しに終わった場合はただの押し目買いポイントだったということになります。

・注意

株価が横横でその後上昇といったように押し目が発生しない可能性も十分にありますので、長期目線の方はどんどん購入していって良いと思います。
尚、6~8月にかけてはサマーラリーと言って、過去の実績では上昇確率が非常に高い時期になります。
*今年のような米国大統領選挙年は更に確率アップ!!

NASDAQ100や半導体関連セクターの方が上昇率(下落率もです)が高いので、上昇相場ではそちらを選好して購入することも一つの手段です(私もそうしています)が、本記事ではこれらの株価の行方に大きく影響しているS&P500指数を全体の株式市場の代表として分析していきます。


■米国債券の長短金利差(逆イールドの深さ)について(暴落予知)

出典:FRED

本日の逆イールドポイント:-0.37pt
昨日発表のGDP、失業保険申請件数を受け長期金利が下落したため、逆イールドは若干小さくなりました。

しかし、2022年7月より発生している”米国10年国債と2年国債の金利差を示す逆イールド”は依然としてマイナス域におります。
歴史を振り返ると、この逆イールドがマイナス圏からプラス圏に転換するタイミング付近にリセッションが発生している為、本指標も常にチェックしておくべきと言えます。
*逆イールドに関する専門的な解説は別の記事にて書かせて頂きます。

■米国の失業率推移(暴落予知)

米国の失業率推移は月に一度更新されますので、また更新されたら掲載します。
(前回記事時点)5月時点の失業率:3.9pt

歴史を振り返ると”失業率が急上昇するときにリセッションは発生している”為、本指標も常にチェックしておくべきと言えます。
まだ何ら問題ない水準ですが今後、米国失業率が急上昇する兆しがあればすぐにアナウンスしますね!!

■S&P500 プットコール・レシオの推移について(逆張り指標)

出典:MacroMicro

本日のプットコール・レシオ:0.91pt
現在は平常運転中と言える値と思います。
日々ウオッチしていますので、たまにくる絶好の押し目買いポイントに到達したらすぐにアナウンスいたします。
*プットコール・レシオが1.1以上は買い推奨、1.2以上は最高の購入ポイントと言われています。

■BPSPX指数(Bullish Percent Index)について(トレンド分析)

出典:StockCharts.com

本日のBPSPX:58.60pt

・総評

良い感じに下落してきており、良い押し目買いポイントになってきています。下値切り上げで推移していますので、現在のポイントが直近では一番割安となる可能性もあります

過去から分かるように、BPSPXは80pt付近で天井を付ける傾向があるため、80pt付近まで上昇した場合は一時売却も検討すべきかもしれません。
逆に20ptを下回るようなことがあれば買い増しを推奨します。
またその時が来たらアナウンスしますね。

・注目点(前回と同じ)

MA50(50日移動平均線)がMA200(200日移動平均線)を下から上にクロス(ゴールデンクロス)しており、強気のサインが点灯しております。
直近で同じようにゴールデンクロスしたのは2021年1月で、そこから2021年12月までにSP500は約27%上昇しております!!

■US-NAAIM Exposure Indexの推移について(トレンド分析)

出典:MacroMicro


先週(水曜更新の指標です)のNAAIM指数は94.45pt→92.21pt
でした。
引き続き機関投資家たちは過度の楽観領域にあり、目先は更なる多少の下落もあり得ると思います。

【指標の意味】
これは米アクティブ投資マネージャーズ協会(NAAIM)の会員が毎週水曜日に協会に対して全体的な株式ポジション量を表す数値を報告・集計したもので、
中長期的にその値が80%を超えると「過度の楽観」
20%を下回ると「過度の悲観」とされます

要するに、機関投資家たちのポジション量を可視化した参考用の指数です。
この指数は結構変動が大きいのでそんなにアテにしていませんが、一つの参考データとして推移をチェックしております。

今回の記事は以上となります。

■執筆記事について

日々忙しい個人投資家の皆様に代わって”市場動向を調査"“分析”し、
1日1記事を見れば株式市場の現在地(買い場なのか、売り時なのか、暴落が発生しそうなのか、株価が急上昇しそうなのか等)が分かるように内容をまとめて投稿していきます。

その他、マネーリテラシー向上につながる情報発信や、各種テクニカル分析の解説なども行っていきたいと思っておりますので、資産運用に興味のある方は是非フォローをお願いいたします。

※実際の投資判断については自己責任でお願いいたします。
※特定の銘柄の購入を推奨するものではありません。

■個人投資家【ケイ】について

私は35歳、妻子持ちで無職のサイドFIRE民です。(今は無収入です、、)

これまで合計3年間、世界40カ国以上を妻と旅してきた経験から、
サイドFIREを着実に実現し、娘(もうすぐ2歳)を連れて家族3人で世界中を旅することを夢見て日々投資と副業を頑張っています。
毎月の生活費はギリギリ投資益から賄えていますが、さすがにこの資産では夢は実現不可能なので、手探りながら色々と副業を始めています。

また、現在の金融資産は2200万円~2400万円(日々流動してます)で、
信用枠を入れた株式の総買いポジションは2024年5月28日時点で2700万円程となっております。

4年程前に投資を始めてから投資にドはまりし、以降は毎日経済ニュースと株価分析をしてきました。もはや趣味の領域で、変人とか言われます。笑

これまで培ってきた金融知識と、私自身の為にもなっている米国株のトレンド分析などをNoteで発信していき、
個人投資家の皆様と一緒に資産を増やしていきたいと思っておりますので、今後とも応援のほどよろしくお願いいたします!

*世界の旅写真も載せたり載せなかったりしますので、
お金の話ばかりで疲れた時にでも現実逃避してみて下さいっ!笑

ブエノスアイレス@アルゼンチン  (ケイ本人です)

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