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2024年5月29日 米国長期金利の行方、株価に与える影響について解説!

■株価、為替に多大な影響を与える”米国長期金利”の再高騰懸念について

今回の記事は掲題の通り、米国長期国債についての解説となります。

・なぜ米国長期国債が株価に影響を与えるのか?

金利と株価のシーソーのイメージ図

一般的に金利と株式価格は逆相関の関係と言われていて、
シーソーのような関係をイメージしてもらえたら分かりやすいと思います。
詳しい説明は堅苦しくなるので避けますが、基本は金利が上がると株価は下がりやすく
金利が下がると株価は上がりやすいと言われています。
そしてこの影響は、高PER株(GAFAMなどのハイテク銘柄、イーライリリーなど本来の企業価値の何百倍とかで取引されている株など)ほど影響を受ける構造になっています。
有名な話ですが、ここ10数年はGAFAMを筆頭に高PER株たちが市場をけん引していますので、金利が上がることは株式市場全体にとって非常にマイナスな出来事と言えるのです。

【現状の米国株式市場における金利の影響について】
上記はあくまで一般論であり、
現状の米国株式市場はソフトランディングを見越して動いていること企業の業績が好調なこと上昇トレンドに入っていることから
”金利が上がる局面でも株価の大きな下落には繋がらない”と想定してます。

もし金利を大きく意識しているのであればここまで株価指数は上昇していないでしょう。

これを踏まえても、金利が上昇する局面では株価は軟調になりやすく、そこは買い場にも繋がることや、これから説明する金利を上手く使った取引などもありますので、金利に対する理解を深める意味でもぜひ最後まで見ていって下さい!!

・為替の影響について

ここでは主にドル円の為替に与える影響について解説しますが、
世界中のお金(銀行の運用資金、個人投資家の資金、各国家の運用資金などあらゆるお金を指します)は相対的に金利の低いところから高いところへと流れる傾向がある為、金利の低い日本円に投資をするよりも、金利が高く安全性も非常に高いアメリカドルの方が魅力的なため、円が売られドルが買われることになり、結果日本円安に繋がることとなります。

参考までに、
直近で日本円は金利1%を何年振りかに達成していましたが、
米国の金利は5%ぐらいです。
どちらにお金を置いておきたいかは明白でしょう。

・チャート分析

続いてチャート分析を行います。

moomoo証券より、米国10年債利回り

【ポイント】
①白い点線で示している、”2/1より発生している上昇トレンドライン”
に差し掛かっており
、ここを上抜けると一段と上昇する可能性がある。
具体的には4/25につけた最高値である4740ptを目指すと思います。

一目均衡表の雲上部にも差し掛かっており、①同様ここを上抜けると
一段と上昇する可能性がある。

③直近下落してきていた長期金利ですが、4380pt付近に白い点線で引いた”レジスタンスライン”で綺麗に反発、上昇に転じていることから、下落圧力よりも上昇圧力が勝っていることが窺える。

④5/31(金)に発表される重要なインフレ指標である米国PCEの結果により今後の命運が左右される可能性が高い。

⑤チャート下部に表示している”テクニカル指標であるMACD”はざっくり言うと値動きの方向性を予見してくれるのですが、そのMACDが0ラインより下から上に向かってゴールデンクロスしそうになっており、実際にゴールデンクロスとなった場合は更なる金利上昇が懸念されます。

■米国長期金利の変化によって狙える投資商品

現在の長期金利は上昇基調であり、このまま上昇してしまうと株価へ悪影響があることはご理解いただけたかと思いますが、ではこのピンチをチャンスに変えることはできるのか?について説明します。

①米国長期国債ETFの押し目買い

一つ目はなんといっても米国長期国債のおまとめパック(ETF)を押し目買いし、利回り3~4%をもらい(インカムゲイン)、金利が下落してきたら売却し売買益(キャピタルゲイン)をもらうというもの。

具体的な商品は、
・EDV(20年以上の長期米国債まとめ)
・TLT(EDVとほぼ同じ)
・TMF(EDVと同じだが、3倍レバが掛かっている商品なので非推奨。
リスク管理できる玄人向け商品)

てな感じです。
上記した商品は、金利が上がれば値段(株で言う株価)が下がり、
金利が下がれば値段が上がる性質があります。
これは相関が高いというレベルではなく、確実にそうなります。

*金利は本当に下がるのか?このまま高金利を維持するのでは?

⇒もしこのまま数年以上に渡り高金利が維持されることになれば、
クレジットカードローンは約23%(日本では違法レベル)
住宅ローンは7%越え(もはや返済不可能レベル)
が維持されることになり、結果経済は破壊され不況入りするでしょう。
ちなみに不況入りするということは、結局金利を下げることになります

なので、いつかはもちろん断定できませんが、ここ1~2年以内には少なくとも現在の水準より下がると予想しています。

私は無収入の妻子持ちなので安全策を取って実際に金利が下落基調になったことを確認してから参入しようと思っておりますが、そうするとリスクは減りますがリターンも当然減ります
しっかり働いている方や、余裕資金の多い方、独り身の方などリスクを取りやすい方は今の内から仕込んでおくのも有りだと思いますよ。

②スワップポイント狙いのFX投資

私はやっていないので詳しいことは調べて見てください。
結構儲かるようですが、株のことで頭がいっぱいなので私はスルーしています。

■まとめ

米国長期金利の行方は株価の動きに密接にかかわっている為、
これからも注視していきたいと思います。
また、記事内で紹介した”EDV”や”TLT”などのETFの買い時も虎視眈々と狙っていきたいと思いますので、続きが気になる方は良ければフォローお願いします!!

■執筆記事について

日々忙しい個人投資家の皆様に代わって”市場動向を調査"“分析”し、
1日1記事を見れば株式市場の現在地(買い場なのか、売り時なのか、暴落が発生しそうなのか、株価が急上昇しそうなのか等)が分かるように内容をまとめて投稿していきます。

その他、マネーリテラシー向上につながる情報発信や、各種テクニカル分析の解説なども行っていきたいと思っておりますので、資産運用に興味のある方は是非フォローをお願いいたします。

※実際の投資判断については自己責任でお願いいたします。
※特定の銘柄の購入を推奨するものではありません。

■個人投資家【ケイ】について

私は35歳、妻子持ちで無職のサイドFIRE民です。(今は無収入です、、)

これまで合計3年間、世界40カ国以上を妻と旅してきた経験から、
サイドFIREを着実に実現し、娘(もうすぐ2歳)を連れて家族3人で世界中を旅することを夢見て日々投資と副業を頑張っています。
毎月の生活費はギリギリ投資益から賄えていますが、さすがにこの資産では夢は実現不可能なので、手探りながら色々と副業を始めています。

また、現在の金融資産は2200万円~2400万円(日々流動してます)で、
信用枠を入れた株式の総買いポジションは2024年5月28日時点で2700万円程となっております。

4年程前に投資を始めてから投資にドはまりし、以降は毎日経済ニュースと株価分析をしてきました。もはや趣味の領域で、変人とか言われます。笑

これまで培ってきた金融知識と、私自身の為にもなっている米国株のトレンド分析などをNoteで発信していき、
個人投資家の皆様と一緒に資産を増やしていきたいと思っておりますので、今後とも応援のほどよろしくお願いいたします!

*世界の旅写真も載せたり載せなかったりしますので、
   お金の話ばかりで疲れた時にでも現実逃避してみて下さいっ!笑

ウユニ塩湖@ボリビア (ケイ本人です)

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