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君知るや名酒泡盛

君知るや名酒泡盛

2022年5月30日~6月3日に朝日新聞夕刊で短期連載された記事『泡盛に乾杯』の中に、「君知るや名酒泡盛」という言葉を見つけた。

記事によると、泡盛とは『タイ米を原料に、黒麹菌を使う独特の製法によって生まれる』酒で、現在『酒造所は本島と八つの離島に46カ所ある』という。
『かつて首里(那覇市)に集中していた酒造所は(第二次世界大戦による)沖縄戦で壊滅』し、泡盛を造る材料も無く、『米軍から配給され

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「日本酒女子」の本で日本酒を知る

Suits-woman.jp 2021年4月20日配信「日本酒好きが選んだ、最も好きな日本酒ランキング」という記事を読んだ。
これは、ボイスノートが全国の男女945名を対象にアンケートを行い作成した「日本酒銘柄人気ランキング」で、トップテンの1位は「獺祭」とのこと。
興味深いのは以降の銘柄で、「菊正宗」「月桂冠」「松竹梅」「日本盛」がランクインし、10位が「まる」だという。

日本酒好きの酒呑みで

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スマホに映した古地図片手に京都の酒場巡り~加藤政洋著『酒場の京都学』~(改訂版)

京都には酒を飲める店が多い。
花街、老舗京料理をはじめ、和食・洋食・多国籍・無国籍……、ビアホール、バー……
そんな店を紹介するガイドブック、グルメ本、口コミサイトや個人のSNSの投稿なども数多く、また、それらの店を実際に渡り歩く探訪記の類まで存在する。
そういったガイドブック片手に京都を巡るのもいいが、古地図片手に「かつての京都」に想いを馳せながら酒場を巡ると、また違った楽しみができるのではない

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10月1日は「日本酒の日」。あえて「微生物」のはなし

『日本の國酒である日本酒を後世に伝えるという思いを新たにするとともにとともに一層の愛情とご理解をと言う願いを込めて』、日本酒造組合中央会が1978年に定めた歴史ある記念日である。
(出典:「全国一斉日本酒で乾杯!」ホームページ)

「日本酒」とは「日本で醸したお酒」という単純なものではない。そもそも日本でしか醸せないのだ。
何故か?
日本酒を醸すのに必要な麹菌「ニホンコウジカビ」が、その名のとおり

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