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#モンスター
キュービィ・アンド・フーリィ -電脳変幻無双譚-
雲霞のごとき暴徒の群れが目標の集落を前に反転した。ここに向かっている?飛び起きた俺は映像を凝視する。カウンター洗脳か?クズ共にフェイク映像をばら撒いて1週間。熟成された憎悪が爆発する直前で!
副官を呼び戻す。モノアイヘッドが乳とキャタピラを震わせて駆け込んできた。こいつとファックする時間を奪ったのはどこの企業だ。怒りと焦りに囚われる。落ち着かなければ。眉尻のパネルをスワイプ。神経ブースト。ウィ
ゲットバック・マイ・ライフ
銃声がした。目の前の怪物が破裂し、臓物が容赦なく俺に降りかかる。最悪だ。俺は列車内の床に這いつくばり、怪物を撃ち落とした存在に目を向けた。女だ。金髪の青い眼をした女が巨大な銃で怪物を駆除していた。可憐だった。
「間に合ってよかったです」
怪物共を始末した女が手を差し伸べてくる。アニメのような声だ。その手を掴み起き上がる。こんな小さな指であんな銃を振り回しているのか。
「あなたを迎
スパイン・ザ・リベンジャー
闇の中から伸びて来た巨獣の爪先がおれの腹に突き刺さる。おれは悲鳴をあげながら吹き飛ばされ、血と吐瀉物が地面に撒き散らされた。体が動かない。巨獣は笑い声をあげながらゆっくりと歩いてくる。
死にたくない。おれは記憶を辿った。何かないか。なんでもいい。その時おれの脳裏に閃いたのは集会場で老いぼれが語ったまじないだった。畜生。そんなものしかもう頼るものはないのか。巨獣がおれの前に立った。殺される。おれ