100本ノック創りのDNA ~すごい研修プログラム開発バイブルnote版~
はじめまして。企業向け研修サービスを提供する「アルー株式会社」(https://www.alue.co.jp/)の池田祐輔と申します。
私は2001年4月に新卒で外資系コンサルティング会社A.T.カーニー株式会社に入社をし、コンサルタントとして複数の企業のプロジェクトを経験した後、2003年10月にアルー株式会社の創業に参画しました。(創業当時の社名は、株式会社エデュ・ファクトリー)
以来、約18年現職を続けております。
アルー株式会社について
冒頭でも記載させていただいた通り、アルー株式会社は、企業様向けの教育研修サービスを主たる事業としています。
企業様が自社の人材を育成する際に、育成の目的企画からコンサルティングの支援をさせていただき、研修テーマのデザイン、研修プログラムの開発・提供、そしてプロの講師の派遣をさせていただくというのが当社の主たるサービスとなります。
2020年コロナ禍により、企業研修(特に大手企業において)の約9割はオンライン上で実施されるようになりました。ですが企業研修とオンラインとの相性は良く、研修プログラムの提供や講師の派遣については以前よりも需要が増しております。
現在は、当社は上述のような講師を派遣するリアルタイムの研修の提供に加え、Eラーニング/ラーニングマネジメントシステムという、教育のデジタルプラットフォームのサービスを提供しております。
企業研修におけるDX化はまだまだ始まったばかりであり、引き続きより良いサービスを多くの企業様に提供をしていければと考えております。
すごい研修プログラム開発バイブルについて
さて、当社において私は研修プログラムの開発に長年携わってきました。当社アルーは、現在では200種類を超える研修プログラムを独自開発し、それをお客様に合わせてカスタマイズをしながら提供するビジネスモデルです。
当社は創業の頃から「100本ノック研修」という少し変わった名前の研修プログラム商品を開発してきました。100本ノックとは「演習の数をこなすことで学びを身に着ける」というコンセプトの研修を表現するキャッチコピーです。
元々私を含む当社創業メンバーに、企業研修業界出身のものはおらず、ゼロから試行錯誤をしながら開発をしてきた歴史があります。
本noteは、実は2011年に社内向けに研修プログラム開発のノウハウを整理した「100本ノック創りのDNA~ストーリーテリングによるすごい研修プログラム開発バイブル~」を再編集する形で執筆していきます。
当社創業が2003年ですので2011年というと、社歴の前半部分にあたる時期です。2011年より10年を経て改めて、社内向けだけでなく世の中に教育研修プログラム開発のノウハウを公開していくことは、当社ができる一つの社会貢献の形になるかと考えております。
本日より毎週1回更新、約3~4か月の期間の連載をさせていだだければと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。
2021年4月 池田祐輔
===以下、2011年当時の開発バイブル前文===
はじめに ~ストーリーテリングによるすごい開発バイブル~
アルーは創業後の7年間で多くの研修プログラムを開発してました。
ある時はもうほとんどのテーマを開発しきってしまったなぁと思っていましたが、それは大きな間違いだったと、今は思います。
教育研修というビジネスが、お客様企業の次の課題解決をすることが前提として求められる以上、アルーは新しい課題解決プログラムを研修の形で開発し続けることが宿命付けられています。
2011年にはグローバル人材育成というテーマはさらに普及し、多くの企業が取り組むことになるでしょう。さらに2012年には、もう日本だけではなく、海外の人材を育成するために多くの企業がさらに投資をすることになると考えております。
またテクノロジーの進化も教育研修、人材育成に大きな影響を及ぼすでしょう。ITのクラウド化、スマートフォンの浸透、WEBサービスの進化、全情報がグーグルによって構造化されること、これらは全て新たな人材開発ニーズをもたらします。
創るべきテーマは無限にあります。
アルーは新たなテーマを開発し続ける運命です。研修プログラムの開発力を高めることはアルーのビジネスの根幹に関わります。
私はアルーの創業時からのメンバーとして、多くのプログラムの開発に携わってきました。もちろん私一人で創ったのではなく、その時々の仲間やお客様、外部パートナー、知人などの力、知見を借り、協力しながら創ってきました。
その時々で得たプログラム開発のノウハウを暗黙知に留めず、形式知にしていくことが必要だと考えています。
この開発のノウハウをどのように伝えていこうか、しばらく方向性が見えず悩んでいましたが「ストーリーテリング」という手法を使って、主要なプログラムの開発の経緯を物語にして伝えていこうと思いました。
ストーリーテリングとは、物語を使って伝える手法です。
有名なものとしては、アフラックのCMが挙げられます。
父親をガンで亡くした女性スケート選手が自身もガンになり、それを克服し競技に復帰し、氷上でプロポーズを受けるという話をご存知でしょうか?
ガン保険の効用や特徴などを一切説明しないCMですが「女性スケート選手の人生の物語」を通じて視聴者の心にその必要性を強く訴えかけます。
これがストーリーテリングの力です。
アルーという小さな会社の小さな仕事の話ですがが、これも一つの歴史としてまとめてみるのも面白いのではないかと思っています。
私は子供の頃から歴史が好きで、そこから教訓を得るということが得意でした。また今でも各種のビジネスセオリーを学び、それを現実に転用するということが好きですし、得意で、仕事に活かすことができていると思います。自分の強みを診断する「クリフトンストレングスファインダー」を開発した米国ギャラップ社の考え方のとおり、自分の好きで得意なものを活かすのがいいと考えました。
歴史に学び、未来に活かす、そんなコンセプトを表現するために、タイトルには「100本ノック創りのDNA」としました。
選定した13のプログラムは、数多くあるアルーのプログラムの中で、私が関わったもの、かつ教訓が深いもの、開発物語が(良くも悪くも)印象深いものを選びました。
選から漏れたプログラムの一部については、コラムという形で少しだけ触れます。バイブルのメイン教材としては教訓が不足していたり、マイナーなコンテンツだったりしますが、それぞれ少しずつ「物語」は存在しています。コラムを読み興味があれば別の機会に詳しく語ろうと思います。
また私があまり開発に関わっていないプログラムにはまた別の教訓があるのでしょう。ぜひ開発者の方に聴いてみたいと思います。
このバイブルが、次のアルーの基幹プログラムが生まれる一つの参考になれば幸いです。
2011年1月 池田祐輔
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よろしければ、続きの記事もご覧ください!
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目次
<プチノック①>定量的思考100本ノック/コンビニ経営ゲーム/プレゼンテーション100本ノック/ファシリテーション100本ノック/インタラクティブコミュニケーション100本ノック
ノック6本目:プロフェッショナルコミュニケーション100本ノックB
<プチノック②>問題解決思考100本ノック/問題解決100本ノック/問題解決ワークショップ/問題解決スタンスワークショップ/問題解決100本ノック上級編
ノック11本目:自分から動くことで人を動かすリーダーシップ100本ノック(前編)
ノック11本目:自分から動くことで人を動かすリーダーシップ100本ノック(後編)
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本noteでは別途アルーの創業からの歴史をまとめた「スタートアップ企業としての営業組織づくりノウハウ」を公開しています。ぜひご覧ください。
<「スタートアップ営業組織作りの教科書」をまとめて読むには↓>
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