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【プチノック】100本ノックシリーズ語りまくり② ~「問題解決」シリーズ~

本編ストーリーに取り上げなかった他の100本ノック研修プログラムについて、少しずつ語らせていただきます。

今回は第2弾として「問題解決シリーズ」についてお話をします。問題解決研修は、アルーの代表的な研修プログラムシリーズです。多くのお客様において階層別研修等の中でご利用いただいております。

<すごい開発バイブル まとめて読まれる際はこちら↓>

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プチノック6本目:問題解決思考100本ノック

2004年1月~2004年秋にかけて開発をした初期の研修プログラムです。現在の問題解決100本ノック(プチノック7本目)の元ネタとなりました。「星印コーヒー」という架空のコーヒーチェーンを対象に、その業績悪化という問題を検討するプログラムです。

この「星印コーヒー」のケーススタディ自体は、株式会社エデュ・ファクトリー(アルー)創業前の2003年前半に私たちが一番最初に作り上げた教材(的なもの)でした。当時は教材開発についてまったく知見がなく、試行錯誤を続けていた時代のものです。それを再活用して本プログラムとまとめあげました。

またIT企業様向けに本プログラムを導入する際にもう一つのケーススタディを開発しました。そちらは「ピカソデータ」という架空のIT企業の問題解決に取り組む内容です。

この研修プログラムは、「問題解決」というタイトルを謳っていますが、ラーニングポイントは論点設計と仮説構築を学ぶものでして、概念的には「仮説思考」の基本を学ぶプログラムという方が近いものですね。
当時はまだ「問題解決」というテーマの概念が整理されていませんでした。

今日においては「問題解決」は以下のように整理することができるかと思います。

①発生型問題解決(プロブレムソルビングアプローチ):
発生した問題について、問題定義(WHAT)→所在特定(WHERE)→原因追求(WHY)→打ち手検討(HOW)という思考プロセスで取り組むもの。トヨタの問題解決が代表例。

②設定型問題解決(ビジョンメイキングアプローチ):
ありたい姿を描き、現状とのギャップをどのように解消していくかを具体化する。課題(ギャップ)は過去の出来事ではなくこれから埋めていくものであり、未知の探索・試行錯誤が必要となる

③仮説思考(クエスチョン&アンサーアプローチ):
問題=問いを立て、それに対する解(仮説)を設計し、検証をしながらクイックに最適解を見つけ出すアプローチ。仮説思考は②のビジョンメイキングアプローチにおける試行錯誤の具体的な手法となる。概念的な位置づけとしては、問題解決よりも一段具体のHOWレベルのスキル


さて、このプログラムですが、当時のパートナー研修会社であったC社様経由でかなり多くの企業様に導入をいただきました。エデュ・ファクトリー時代を支える重要なプログラムでした。

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プチノック7本目:問題解決100本ノック

2008年頃にリメイク開発をした問題解決研修の基本プログラムです。タイトルから「思考」という文字が取れました。上述の①発生型問題解決に内容を絞り込んだプログラムです。所謂「トヨタ」の問題解決ノウハウを徹底的に研修し、形にした研修です。

問題定義(WHAT)→所在特定(WHERE)→原因追求(WHY)→打ち手検討(HOW)という流れをベースに、もう一段トヨタ流の深いラーニングポイントがまとめられており「問題解決手法の敷衍化」に役立つ研修プログラムとなっています。

2021年現在でも、非常に多くのお客様に導入をいただいている、当社の代表的研修プログラムの一つです。
問題解決思考100本ノックで作りました「ピカソデータ」のケーススタディをこちらのプログラムでは使われています。エデュ・ファクトリー時代の初期の開発が現在でも役に立っているのは嬉しいことですね。

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プチノック8本目:問題解決ワークショップ

このプログラムは2006年頃に開発されました。大手情報サービス会社様向けの研修として、当社創業メンバーの高橋浩一さん(2010年退任。現在は書籍「無敗営業」大ヒットされていますね)がいつの間にか作り上げていたという印象があります。

このプログラムは、タイトルの通り「100本ノック研修」ではなく「ワークショップ形式」のものです。当社はこのプログラムを作るまで「ワークショップ形式」の研修というものを行ったことがなく、新しいアーキテクチャのプログラムでした。
この研修プログラムが華々しくスポットライトが当たったのは、2006年末の大手通信会社様の2年目フォロー研修において採用されたことです。

受講者自身の仕事の問題、組織の問題、会社全体の問題と3回に分けて、それぞれ解決策を考えるワークショップを夜遅くまで取り組む実践的な研修でした。

前述の「問題解決100本ノック」が基礎知識をインプットする役割があるとすると、こちらの「問題解決ワークショップ」は実践につなげる役割があります。2つのプログラムを2日間かけて実施するケースも多くあります。

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プチノック9本目:問題解決の基本姿勢を学ぶワークショップ

2007年夏の大手証券会社様2年目研修の受注の際に開発したコンテンツです。問題解決ワークショップのカスタマイズ版として作ったものでした。
問題解決ワークショップとの違いは「受講者自身の成長課題を解決する」というテーマ設定が決まっていることであり、よりスタンス研修に近いものとなっています。

大手証券会社様での納品終了後、上記の特徴を「ぜひ打ち出すべき」という営業マネジャーSさん(現在はアルーの人事マネジャーとしてご活躍)の提言により改定作業を実施し「問題解決の基本姿勢を学ぶワークショップ」というタイトルが付けられました。

私もその時「ビジネススキル育成とスタンス育成が融合した新世代の研修だ!」と盛り上がりました。その後、2009年1月以降の大手IT企業様の若手フォロー研修の問題解決プログラムの元ネタとして活用されました。

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プチノック10本目:問題解決100本ノック上級編

2007年秋頃、落合社長、当時講師育成部門に在籍されていたHさん(2014年までご活躍)が中心となって開発したプログラムです。

開発コンセプトは「プロジェクト型リーダーシップの問題解決版」
対象受講生となる現場のマネジャー層には、対人リーダーシップだけでなく、対コトの問題解決能力の育成が強く求められていました。

上記コンセプトの通り、演習のアーキテクチャは「シミュレーション&フィードバック」。ケーススタディもストーリー仕立て、登場人物情報シートにエモーショナルな物語が書かれ、その役割を演じることも同じです。

現実のビジネスにおける問題解決は、多くの人がそれぞれの立場から関わり、様々な情報を持ち寄って行われます。この研修のケーススタディはとてもリアルな設定で作り込まれています。

このプログラムは、大手通信会社様の2011年実施予定の問題解決研修の素材となりました。アルーには本当に様々なお客様のご要望を満たすことに使える素材が揃っていますね。

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本noteでは別途アルーの創業からの歴史をまとめた「スタートアップ企業としての営業組織づくりノウハウ」を公開しています。ぜひご覧ください。

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