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【プチノック】100本ノックシリーズ語りまくり③ ~新入社員・若手社員向けその他テーマ~

本編ストーリーに取り上げなかった他の100本ノック研修プログラムについて、少しずつ語らせていただきます。

今回は第3弾として「新入社員・若手社員向けの『その他の研修」についてお話をします。新入社員や若手社員の方向けには、とても多くのテーマが存在しています。メインのノック記事で取り上げてきた当社の代表的なプログラムではありませんが、そうした研修商品を生み出すきっかけになったり、特定のお客様に長くご導入いただいたりしているものなどがあります。

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すごい開発バイブル


プチノック11本目:プロフェッショナルモチベーションマネジメント100本ノック

2006年8月~9月に初期版を開発したプログラムです。初納品は大手金融機関様の案件でした。これは苦い思い出の一つです。初期タイトルは「モチベ―ジョンマネジメント100本ノック」。

開発した当初はモチベーションに関する知見が圧倒的に不足していました。そしてモチベーション研修に必要な演習構造を作る技術もありませんでした。
モチベーション研修を得意とする競合企業の情報を収集し、見よう見まねで創り上げていきました。そうした中でモチベーション曲線やパズルゲームというアイデアを取り入れました。

それ以外には、当時のお客様である外食企業様が内製で取り組まれていたモチベーション研修を見学させていただき、その要素を取り入れたり・・・。「挨拶・整理整頓を漢字で書く」、「言葉をポジティブに言い換える」、「1%で成長しつづけると365日で37倍になる」、「夢に日付を入れる」、「30年カレンダー」など大変学びの深いラーニングポイントを参考にさせていただきました。最後に「紙に夢を書き、紙飛行機にして投げ、拾った人にその実現を誓う」というコンテンツも外食企業様の研修からインスピレーションを受けて取り入れてみました。

前述の通り、悩みながら創り上げて、そしてお客様の基準に届きませんでした。初期開発時には大手金融機関様で3回の納品を行いましたがが、どの回も期待を超えることができませんでした。研修満足度アンケートの平均が4点以上になりませんでした(多くの研修においては5点満点中、平均4.5は超えるのが通常です)。ノウハウの不足はよいサービス開発につながりませんね。

その後、納品の反省を踏まえて3回に及ぶ改定を行いました。「プロフェッショナルモチベーションマネジメント100本ノック」というタイトルは、改定を経て4つ目のバージョンを作成した際に命名したプログラム名です。現在では、安定的にパフォーマンスがでるようになっております。

一番のポイントは、メッセージを絞り込んだことです。初期のバージョンは、モチベーションに関する様々なメッセージを伝えすぎていました。改訂版では「変えられるもの/変えられないもの」というワンメッセージを徹底的に理解させる形にしたことで、受講者の行動を変えるインパクトをご提供できるようになったと考えています。

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プチノック12本目:プロフェッショナルバリュー100本ノック

2007年2月~3月にかけて開発した研修プログラムです。
新入社員向けにプロフェッショナルとしての仕事の価値基準を学んでいただく研修です。当時アルーの開発部門のマネジャーだったSさん主導で創ったプログラムです。

私はこの研修プログラムの演習作りを一つ担当しました。現在のバージョンでは無くなってしまいましたが「プロフェッショナルスタンスシミュレーション」のタスクの一つとして残っています。

このプログラムの中で、ペアワークを実施する1本目、2本目の演習がとても出来が良く、様々なカスタマイズプログラムで活用されています。

実は、このプログラムが元祖「プロフェッショナルスタンスシミュレーション」というタイトルでした。(※「プロフェッショナルスタンスシミュレーション」はアルーの最大のヒット商品の一つです)

プロフェッショナルスタンスシミュレーションの項では語りませんでしたが、当初、開発の時間がなかったため、このプログラムをF社のKさんに納品しようとしましたが「提案書どおりの仕事の疑似体験シミュレーションを作ってください」と指摘を受けて作り直すきっかけとなったという思い出があります。

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プチノック13本目:現場で通用するビジネス文書100本ノック

このプログラムは当社創業初期頃に初期版を作りました。
ビジネス文書作成の基本ルールを学ぶ研修です。

起源を辿れば2004年6月頃に遡ります。当時、厚生労働省認定「YESプログラム」という若者の自立支援プログラム認定制度がありました。その認定を受けるために開発をしたものでした。当時の開発は高橋浩一さん主導で実施されました。

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(※YESプログラムは2009年度をもって事業終了をされているそうです)

その後、しばらくの時を経て、2007年4月の新人研修納品で活用されたことで私が改定を行うことになりました。

ビジネス文書100本ノックといえば「修正しても修正しても出てくる誤字」が思い出深いです。何度となく修正を行っているのですが、なぜか無くならない・・・。教材開発をするにあたって、クオリティの高いものを創る責任があることを改めて認識したプログラムです。

※2021年追記:
2000年代前半は、ビジネスシーンにおいてEメールや手紙、FAX等が多く活用されていましたが、時代が流れビジネス文書の主流も変わってきました。Eメールを使うことには変わりませんがそのシェアは減り、現在では各種SNSのメッセンジャー機能やSLACK等のツールにビジネス文書の活用場面が変わってきています。
本プログラムは、2017年にそうしたメディアの変遷を受けて、改定したバージョンをリリースしました。2016年新卒入社で商品開発部に配属されたKさんに頑張っていただき、動画を活用し実践的な演習に取り組む内容動画を活用し実践的な演習に取り組む内容にバージョンアップしていただきました。

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プチノック14本目:相手に伝わる「話す」「書く」100本ノック

2008年4月のメディア企業様向けの納品に向けて開発をしました。
プロフェッショナルコミュニケーションやロジカルシンキングよりも、更にコミュニケーションの「基本」に特化して徹底的に学ばせたい、というお客様ニーズに対応するために開発をしたプログラムです。

このプログラムで高橋浩一さんが開発した「ホウレンソウフォーマット」というものがあります。報告・連絡・相談という仕事の基本コミュニケーションの準備のために、1枚で情報を整理するフォーマットを作成しました。このフォーマットはとてもお客様や受講生の方からの評判がよいですね。

「ホウレンソウフォーマット」は、アルーの新入社員研修の代表的プログラム「プロフェッショナルスタンス100本ノック」にも、その後採用することになりました。

「エレベータートーク」をロジカルシンキングの知識を使わずして多くの人ができるようになる英知の結晶です。人の能力に頼らない「仕組み化」とはこういうものを言うのだなと当時思いました。

相手に伝わる「話す」「書く」100本ノックは、プログラム自体はシンプルながら、多くのお客様にご導入をいただいております。狙いが明確で絞り込まれた研修は、評価が高い傾向がありますね。

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プチノック15本目:会社の基本100本ノック

2008年7月納品、外資系コンサルティング会社様の新人導入研修向けに開発したプログラムです。お客様のオーダーを受けて「ビジネスパーソンとしてまず最初に知るべき知識を網羅する」という趣旨で開発に取り組みました。

競合他社を研究すると「会社の仕組み」を学ぶプログラムを提供している企業が多くあることを知り、そうしたプログラムをベンチマークして作っていきました。

取り上げたテーマは「会社とは何か」「組織とは何か」「社員とは」という、少し堅いラーニングポイントが中心となりました。会社は社会貢献するための存在という話と、株式会社の成り立ちの話などを学ぶ内容となっています。今日におけるESG/SDGsに関する内容についても触れておりました。

この会社の基本100本ノックは、プロフェッショナルスタンス100本ノックと並ぶ、アルーの新入社員向けの代表的な商品である「社会人の基本100本ノック」の元ネタになった親プログラムです。

※社会人の基本100本ノックについては、本「すごい開発バイブル」のノック12本目として後日公開します。

多くのお客様に導入いただくヒット商品を開発するには、その前にいくつもの試作品作りが必要になってくるものですね。

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本noteでは別途アルーの創業からの歴史をまとめた「スタートアップ企業としての営業組織づくりノウハウ」を公開しています。ぜひご覧ください。

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