いちこ|人に喜んでもらえる人生を生きる人

30代|英語講師などを経て南米で駐在妻を経験|1人の時間が増えたことで「書くこと」に出…

いちこ|人に喜んでもらえる人生を生きる人

30代|英語講師などを経て南米で駐在妻を経験|1人の時間が増えたことで「書くこと」に出会いました|田舎の英語教育に一石を投じるべく奮闘中|夫婦で地方創生に尽力したい|そんな思いで自己研鑽に励んでいます。海外生活を応援するブログ→https://chuzumadaily.com/

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親友と交際0日で結婚を決めた話

私はフラフラしていた。30歳独身。なんと30にしてモテ期が到来していたのだ。 ------------ 年始早々、4年付き合った婚約者との別れを決意した。30歳。私の両親に、特に母親に、どうしても受け入れてもらえなかった。 結婚の挨拶に行き、一度は了承をしてもらえたものの、その1ヶ月後にわざわざ北海道の実家から飛行機で母がやってきて、面と向かって諭された。 「あの子はあんたの結婚相手じゃない。これは理屈じゃないの、ただ違うって感じるの」 すでに2人でブライダルフェア

    • 孤独な駐在妻が2年間でやったことを書き出してみる

      2年間の駐妻生活を終え日本に帰国した。ウルグアイの駐在妻生活2年間、最初はどうなることかと思ったが、結果としてとても充実した、長い人生の中で間違いなく大きな意味を持つ2年間になった。 コロナ禍だったこともあり、ほとんど活動を制限された2年間。しかし、そのおかげ(?)ではないが、日本で働いていた時は考えもしなかった、多くのことにチャレンジすることもできたし、新しいことを沢山始めたし、ウルグアイ・日本人問わず多くの人に恵まれた。 ここで、駐妻生活を振り返るという意味で、この2

      • 孤独が気楽で楽し過ぎるウルグアイ駐妻

        駐在妻生活も残すところあと5ヶ月余りとなった。2019年にこの国に来た当初、知り合いが全くおらず同じ立場の駐妻もそんなに多くはなく、「なんで私だけこんな思いをしないといけないの・・!」と孤独に押しつぶされそうな毎日を送っていたのを思い出す。 1年半が経過した今思うこと。 何これ孤独って楽しい!超楽!これ以上人間関係を広げたくない(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾ 凄まじい心境の変化を遂げたのであった。久しぶりのnoteは「なぜ孤独が楽しくなっちゃったのか?」そんなお話で

        • 安らぎとハッピーと美味をもたらしてくれた「幸せの製麺機」

          ちょっと前にこんなツイートをした。 このツイートをした時、私は激しい生理痛でほぼ3日間何もできずに寝込んでいた。「夫くん、お願いだから野菜だけ切っておいてもらえないかな」とベッドの上からお願いした日曜日のお昼。すると 「えー?俺、Ichikoちゃんが想像している以上に疲れてるよ?年末年始の仕事の疲れも全くとれてないし、何なら今晩のZoom会議もキャンセルしたいと思ってるもん」 いやいや年末年始から約2週間経ってるし、あなた今日朝からダラダラしとったやないかい・・・!

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        親友と交際0日で結婚を決めた話

          駐在妻2年目:完璧な専業主婦になりきれない苦悩

          先日、友人2人と我が家でお茶をすることになり、良いチャンスだと思って前日に夫と家の大掃除をした。ほうきと雑巾を手にした夫にいろいろとびっくりされた。 「目に見えないところ(ベッドの下とか)はいいやと思って普段やってないやろコレ」 その通り。私は専業主婦でありながら家事が苦手だ。苦手というか、昔からズボラな性格なのもあり、主婦業が性に合っていない。性に合っていなくてもやらなきゃならないのだが、当たり前だが完璧にはできない。努力はしている。 昨年仕事を辞めて人生初の無職・専

          駐在妻2年目:完璧な専業主婦になりきれない苦悩

          夫婦は1枚の布を織りなす縦と横の糸でありたい

          夫婦の環境って色々だ。子供がいるとかいないとか、共働きとか専業とか、同居とか核家族とか、単身赴任とか海外住まいとか、田舎暮らしとか都会暮らしとか。とにかく環境って色々だ。 でも、夫婦の最も根本的な部分、つまり2人の関係、愛、思いやり、リスペクトとかって環境によって変わっちゃうものなのだろうか。夫婦は関数で言うとX軸とY軸であるべきであって、P点だったらダメなんじゃないか。夫婦って縦の糸と横の糸なんじゃないのか(by中島みゆき)・・・ 夫婦について考えていたらもう1日が終ろ

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          駐妻になってからの1年を振り返る

          私って何でここにいるの? 私の存在っていったい何? 私がいなくても誰も困らない。もっと何かに貢献したい、自立したい、人と触れ合いたい。 そう思いながら暗く辛い日々を過ごしていた着任当初。あれから約1年、周りの環境も私自身の状況も心境も大きく変わった。 夫の駐在期間も早くも折り返しに差し掛かり、後半戦をどのようなマインドで過ごしていこうか、よく考える。そのついでに、少しだけこの1年を振り返ってみたい。感情の起伏が激しく、ここ最近で1番泣いた1年だったかもしれない。それで

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          角田光代『笹の舟で海をわたる』を読んで振り返った私と母の関係

          普段はスカッとする型の池井戸潤とか、感動やモヤモヤいろんな感情を沸き起させる湊かなえ、推理小説の代名詞である東野圭吾などを愛読するが、どういうわけか題名に惹かれて角田光代を手に取った。彼女について全く知識を持ち合わせていなかったが、以前にラジオで『対岸の彼女』のレビューを聴いたことはある。読んだことはないが、おそらく女同士の微妙な気持ちの探り合い、嫉妬や妬み、気の使い合い、そんな描写が上手い人なのだとは思った。 『笹の舟で海をわたる』は、まさしく1人の女性の感情を、時代の変

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          悶々としている駐在妻はとにかく「書くこと」を始めてみませんか

          駐在妻になって10ヶ月、大きな日課に「書くこと」がある。 このブログでは私が感じる駐在妻がブログを書くことの大きなメリットを紹介しているが、中でも1番の魅力は「達成感を味わえる」ことだと思う。 仕事を辞めて海外で専業主婦になって、1番辛いのは「何の達成感も感じられない毎日」だった。喜んでくれる顧客がいるわけでもなく、社会にも貢献していない。私の存在っていったい何なんだろうっていうマインドに陥ると、もう手がつけられない。とことん落ちて落ちて、夫に「こんなところに連れてきてし

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          我が家のポテサラ論争を誰かに聞いてほしい

          唐揚げを揚げていたある日。夫が近づいて来て一言「おー唐揚げか!俺だったら二度揚げするけどね」 また別のある日、ハンバーグをこねて形を作っていた。夫がやって来て一言「お、えらい、ちゃんと真ん中凹ましてるじゃん」 --------------- 上記は我が家で言うところの「ポテサラ論争」であり、「冷凍餃子論争」だ。 ポテサラ論争: スーパーで惣菜のポテサラを選んでいると、知らないお爺さんに「母親ならポテサラくらい作れ」と怒鳴られたという話 冷凍餃子論争: 忙しい日だったの

          我が家のポテサラ論争を誰かに聞いてほしい

          拝啓 上司A様、お元気ですか。

          「お前偉くなったもんだなあ?仕事に詳しいんだなあ?じゃあお前俺の立場になってやってみろよ!」 これは電話口であなたが私を馬頭した言葉です。覚えていますか?私は外回り中、あなたは自分のデスクでした。同僚達は強い口調で電話で馬頭するあなたの周りで、「一体誰と電話しているんだろう・・・」と思っていたらしいです。後から女の、そしてまだ20代半ばの私だったと知って驚愕したと口々に言っていました。あなたがこんなに激おこプンプン丸になったのは、私が恐る恐る発したある「お願い」のせいでした

          同僚のアメリカ人にブチ切れられた話|大手子供英会話スクール講師の裏事情

          "Hey, I kind of understood what you said to the mothers. That pissed me off!" 同僚のアメリカ人、アシュリーのレッスンの参観日。新しく入った子ばかりの幼児クラスで、初めての外国人の先生のレッスンのため、日本人講師としてサポートに入った。レッスン後、お母さん方に、「次回のアシュリー先生のレッスンから、私はサポートに入りませんので、よろしくお願いします」と説明し解散した直後、いきなりアシュリーがキレた

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          朝のウォーキングで1日が変わる。海外で専業主婦、私のルーティン

          私の人生っていったい何なんだろう。私の存在って誰の役に立っているんだろう。 夫の海外赴任についてきて、人生で始めて「無職」になり、虚無感と孤独感と戦いながらもがいていた。社会との繋がりを絶たれ、貢献できるものが何もない生活。全く人の役に立っていない生活になかなか馴染めず、自己嫌悪と戦いながら悶々としていた。 そんな時、メンタリストDaiGoさんの動画で 朝20分の軽い運動が人生を変える というのを見て、重い腰を上げて始めたのがタイトルにもある朝のウォーキング。サムネに

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          大流行した万引き|高校で地元を離れた私

          「いちこちゃん、先生のこと信用して、知っていること全部話してくれる?」 ある日、隣のクラスの担任に理科室に呼ばれた。いつかは来るだろうな〜と思ってたけど、やっぱり来た。まあいいや、全部洗いざらい喋ってやる。どうせ明日からはハブられて腫れ物生活だ。 ------------- 中3のある日、仲が良かった良美と一緒に、クラスメイトのめぐの家に遊びに行った。 「ちょっと見せたいものがあるから来て」 自信ありげに誘うめぐに、私も良美も興味津々だった。何だろう? めぐは最初

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          私の背中を押したデンマークとオランダ

          全てが謎だった。まず、ローラーブレードで颯爽と登校する子。小さな林檎をかじりながら授業を受ける子。徐に廊下に出ていき、ベンチに寝そべりながら問題を解く子。 教室の中は多くても15人程度だ。少ない・・・!何やらいろんな道具を駆使して、友達同士であーだこーだ言いながら何かをしようとしている。 ------------------ デンマークの中学校、2年生の数学の授業。内容は「図形」だ。ん?1人の男子が毛糸を取り出した。それで円を囲み、印をつけてから伸ばし、定規に当てる。な

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          祖父が亡くなった時の話

          「おじいちゃん死んだわ」 弟から一報を受けた時、私はアメリカの大学の図書館で勉強中だった。当時大学4年生で22歳だった私にとって、一緒に住んでいた身近な人間が亡くなった初めての体験だった。 アメリカ留学中だった私は、授業も何もかもほっぽって夢中で荷造りし、寮から2時間かかる空港まで200ドルかけてタクシーで移動し、無謀にも空港のカウンターで高額のチケットを買い、飛行機に乗り込んだ。 先日、タレントの志村けんさんがお亡くなりになったとのニュースを聞いた時、ふと祖父のことを