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我が家のポテサラ論争を誰かに聞いてほしい

唐揚げを揚げていたある日。夫が近づいて来て一言「おー唐揚げか!俺だったら二度揚げするけどね」

また別のある日、ハンバーグをこねて形を作っていた。夫がやって来て一言「お、えらい、ちゃんと真ん中凹ましてるじゃん」

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上記は我が家で言うところの「ポテサラ論争」であり、「冷凍餃子論争」だ。

ポテサラ論争:
スーパーで惣菜のポテサラを選んでいると、知らないお爺さんに「母親ならポテサラくらい作れ」と怒鳴られたという話
冷凍餃子論争:
忙しい日だったので夕食に冷凍餃子を出したら、おいしいと喜ぶ子供に向かって夫が「これは"手抜き"という料理」と教えたとう話

私は夫が料理をしているところを見たことがない(笑)。上記2つは日頃からキッチンに立って料理をする旦那様が言うセリフであって、あんたが言うセリフじゃないやろ!と心の中で壮大なツッコミを入れていた。ちょっとした笑い話で、今思い出しても笑える。

私は元からおしゃべりが大好きな性格で、こういう家庭のちょっとした笑い話も誰かに話したいのだ。母親や義母、友達とお酒を飲んだりお茶をしたりしながらおしゃべりしていた日々が懐かしい。

南米の小さな国に夫の仕事の都合で越してきてから約10ヶ月、Twiterやブログで何度か述べているが、日本人がほとんどいない国で、知り合いがほとんどいない。お友達と呼べる人は数人いるが、毎週何度も会ったりするわけでもないし、たまに一緒にお茶をしたりおしゃべりをする程度だ。最低向こう1年半はこの生活が続く。

自分が所属するコミュニティーが家だけ。なので、唯一の話し相手である夫との間に何かが生じたら、例えば大きな喧嘩をしたり言い合いなどをした時に、愚痴をこぼしたり相談したりする相手がいない。また、上記のようなちょっとした笑い話も、嬉しかった話も幸せだった話も、誰かとシェアしたいのに話を聞いてくれる相手がいない。日本の友達や家族とは時差の関係で時間が合わない。

夫以外に頼れる存在が近くにいないということが、こちらに来た当初、本当に本当に苦痛だった。

そこで、だ。夫からしたらあまり嬉しくはないかもしれないが、夫と何かあった時にはTwitterに吐き出すことにした。とは言っても、何があったかを詳細に説明したり、夫の愚痴を言ったりすることはしないと決めている。こんな感じにつぶやく。

これくらいなら夫も許してくれるだろう〜(そう願いたい)。

私は夫が大好きで、離れて住むなんて考えられない。夫の海外赴任が決まった時も、私だけ日本に残るという選択肢もあったが、自分で決めてついてきた。知り合いがいない国、いやむしろ日本人がほとんどいない国でこういう生活になるということは想像しておかなければならなかったし、そろそろ慣れていかなければならないのだ。

幸いなことに、Twitterで世界中の多くの同じ立場の駐在員の奥さんたちに助けられている。共感できることが本当に沢山あるし、こちらの思いに共感してもらえると本当に嬉しいし、心が軽くなる。みんな同じ思いで頑張ってるんだ、私もがんばらなきゃ!という気持ちになる。

我が家のポテサラ論争を誰かに聞いてほしい。そんな思いでこれからも幸せなこと、ちょっと笑えることを、完全なる自己満で発信していこうと思う。




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