#毎日note
がんばっている人が報われる、はちょっと辛い。
「がんばっている人が報われる組織がいい」
かつて勤めていた会社で、ひとりのメンバーが話していたことだ。当時は、ぼくも同感だった。がんばって成果を出した人が報われる。高いポジションに就けたり、報酬が高くなったり。そういう仕組みがあるのが良い組織なんだと。
会社だけではなく、ぼくが通っていた学校でも「がんばっている人が報われる」という価値観は通念だった。勉強や部活で何か成果を出したいならば、がんば
いまわたしは、靴ひもを結び直している。
だれかと並んで歩いているとき、靴ひもがほどけることは稀にある。
そういうとき、わたしはその場に立ち止まり、上体をかがませ、急いで靴ひもを結び直す。その間、隣を歩いていた人は前へと進んでいる。わたしは結び終わると、小走りでその人へと追いつく――。
わたしは今、靴ひもを結び直しているのだと思う。
今年の1月末につとめていた会社をやめて、そのあと転職した先は、3か月でやむを得ず辞めることになった。
自分以外を100%理解するなんて絶対にできないーー『ドライブ・マイ・カー』を観て
今からおよそ12時間くらい前に『ドライブ・マイ・カー』を観た。
約3時間とやや長めの作品だけど、時間は気にならなかった。個人的にフィクションでも怒鳴り声が苦手なので、そういったシーンがほぼ無かったのが観やすかった。記憶の鮮度が保たれているうちに、感想を書こうと思う。
(以後、若干のネタバレが含まれるのでご注意ください)
映画を観た後、すぐに原作小説を本屋で購入した。村上春樹著の短編小説集『女の