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世界が震えた珠玉のアカデミー賞受賞作

世界が震えた珠玉のアカデミー賞受賞作

いよいよ3月11日に迫った第96回アカデミー賞授賞式。近年の受賞作を改めてチェックしてみては?『コーダ あいのうた』『ドライブ・マイ・カー』の魅力を3ポイントに分けて紹介。

2022年のアカデミー賞の“目玉”となった2作品

2022年に開催された第94回アカデミー賞授賞式にて、話題をさらった2作。3部門にノミネートされ、作品賞、助演男優賞(トロイ・コッツァー)、脚色賞を受賞した『コーダ あいの

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独創的、だが沁みる!才能が集った家族劇

独創的、だが沁みる!才能が集った家族劇

石井裕也監督、松岡茉優・窪田正孝・池松壮亮・若葉竜也・佐藤浩市が共演した映画『愛にイナズマ』が2月24日よりHulu見放題最速独占配信スタート。本作の魅力を3つのポイントで紹介する。

時代と格闘する奇才・石井裕也監督の才気煥発エンタメ

『舟を編む』で国内の映画賞を総なめにし、『生きちゃった』『アジアの天使』『茜色に焼かれる』といったオリジナル作をコンスタントに生み出してきた石井裕也監督。彼が監

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同性カップルの穏やかな日常から見る社会

同性カップルの穏やかな日常から見る社会

男性二人の恋人同士が食卓を挟んでご飯を食べる。そんな穏やかな日常から社会が見える『劇場版「きのう何食べた?」』

同性カップルの日常と、ささやかで温かい夕食の物語

街の小さな法律事務所で働く弁護士の筧志朗(西島秀俊)は大の料理好き。毎日定時で仕事を終えて1円でも安い食材を求めてスーパーを梯子するほどの倹約家。一方恋人の矢吹賢二(内藤聖陽)は職場での信頼も厚い美容師ですが、貯金をほとんどしない楽天

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バレンタイン前に…気分高まる恋愛映画

バレンタイン前に…気分高まる恋愛映画

2月は、SYOがピックアップした“バレンタイン前に観ておきたい”日本映画『きみの瞳が問いかけている』『ちょっと思い出しただけ』の魅力を3ポイントに分けて紹介。

バレンタインとは、胸に秘めた“愛”を伝えやすくなる日

日本におけるバレンタインとは、「愛を伝える日」――もっというと「愛を伝えやすくなる日」ではないだろうか。何でもない日に唐突に伝えるより、「みんなそうだから変じゃないはず」とイベントに

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クリスマスに観たい、愛のアニメーション映画『ジョゼと虎と魚たち』

クリスマスに観たい、愛のアニメーション映画『ジョゼと虎と魚たち』

12月は「クリスマス」をテーマに、SYOがピックアップした“クリスマスに観たくなる”アニメーション映画『ジョゼと虎と魚たち』の魅力をポイントに分けて紹介。

クリスマスとは、誰かを求める日/愛を欲する日

クリスマスの過ごし方は、人それぞれだ。特別なイベントと考える人もいれば、普段と変わらぬ1日と捉える人もいる。ただやはり、1度は「クリスマス」というフィルターを通してどう過ごすかを各々が“選択”す

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食は人を癒し、変える。美味しい映画2作

食は人を癒し、変える。美味しい映画2作

11月は「食」をテーマに、SYOがピックアップした“食の効能を描いた”映画『パディントン2』『転々』の魅力を3ポイントに分けて紹介。

料理シーンは、登場人物の「心が動く」瞬間でもある

人の営みに欠かせない「食事」。幼少期から現在に至るまで、人生を送っていくなかで出合った映画やドラマ、或いは漫画や小説、絵本などに登場する料理や食事シーンに「美味しそう」「食べてみたい」と思った経験があるのではない

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暑い夏に自宅で観たい密室系ホラー2作

暑い夏に自宅で観たい密室系ホラー2作

7月は「夏のホラー・スリラー映画特集」をテーマに、SYOがピックアップした“密室系”恐怖映画『ビバリウム』『プラットフォーム』の魅力を3ポイントに分けて紹介。

配信とマッチ! 視聴者の環境にあわせて体感レベルが増幅

いち映画好きとして、ホラーやスリラー作品を観る際に“環境”を重視したいという想いがある。映画館は映像や音の質としては最高だが、「周囲に他者がいる」状態が時に安心感をもたらしてしまう

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新米パパライターが語る!父の日に見たい映画2作

新米パパライターが語る!父の日に見たい映画2作

6月は「父の日」をテーマに、SYOがピックアップした“父を描いた”映画『ワンダー 君は太陽』『ステップ』の魅力を3ポイントに分けて紹介。

変わりゆく時代に即した、フラットな父親像

私事だが2020年末に第一子を授かり、約2年半の間娘と生きてきた。自分が父親になって思うのは、現状の歪さだ。主語が「ママ」で語られる子育て系の施設や番組、表現は世にあふれているし、父親が子育てを積極的に行うことをレア

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深い喪失感と向き合うドライブ

深い喪失感と向き合うドライブ

妻を亡くした舞台演出家と寡黙なドライバー。二人の心の通い合いが過去に囚われ深く傷ついた心を解き放つ映画『ドライブ・マイ・カー』

喪失感を抱えた二人の心の通い合いを静かに描いた傑作

舞台俳優で演出家の家福(かふく)は2年前に最愛の妻の音(おと)を突然亡くした。広島の国際演劇祭で上演される舞台の演出家として招待された家福は、開催者側が準備した専属ドライバーのみさきと出会う。車内で淡々と演劇の練習を

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惑い、愛す。夫婦の実像を見つめた傑作

惑い、愛す。夫婦の実像を見つめた傑作

高橋一生と蒼井優の共演で送る、ある夫婦の純粋で歪な愛の物語。タナダユキ監督が自著を映画化した『ロマンスドール』の魅力を、3つのポイントで紹介。

15年以上の歳月が形を成した、唯一無二の深み

『ロマンスドール』は、2008年に雑誌「ダ・ヴィンチ」に掲載されたタナダ監督の書き下ろし小説を、約12年の歳月をかけて映画化した作品。監督の中に長らくあったという「ラブドール職人であることを隠している夫とそ

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『JUNK HEAD』特集

『JUNK HEAD』特集

2021年公開と同時に話題騒然となったストップモーションアニメ映画『JUNK HEAD』、その見どころを特集!大人も子どもも楽しめる狂気のエンタメがここに!

閉塞感のある地下空間に広がるディストピア世界の物語

2021年は世界的にコロナウィルスが蔓延し、いたるところに息苦しい閉塞感が漂っていた。
偶然にもそのタイミングで公開された本作は、地下空間が深くまで広がる未来を舞台とした閉塞感を見事に表

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「育児あるある」を強烈に詰め込んだ傑作

「育児あるある」を強烈に詰め込んだ傑作

育児に疲れた母親の元に現れたのはクールで完璧なベビーシッター。しかし彼女には秘密があった…「育児あるある」が詰め込まれた映画『タリーと私の秘密の時間』

育児に疲れた母親と完璧なベビーシッターの秘密の時間

主人公のマーロは二児の母。おませな娘と情緒不安定な息子に加えて三人目の赤ちゃんも生まれ育児は火の車。多忙な夫は育児をあまりせずほぼワンオペ状態。そんな日々に耐えかねてベビーシッターを依頼したと

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確実に面白い!支持者続出の名スリラー

確実に面白い!支持者続出の名スリラー

まさかの前日譚『エスター ファースト・キル』(3月31日公開)も話題沸騰中! 伝説的スリラー『エスター』の魅力を3つのポイントで紹介。

映画好きの間で必ずと言っていいほど名が上がる人気作

世には「映画好きが確実に通る作品」「定期的に話題になる鉄板映画」というものがある。その時代を象徴する話題作、思わず他者に薦めたくなるアイデア作などその特徴は様々だが、『エスター』はそうした“愛され続ける映画”

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世界が震撼したSNSのドキュメンタリー

世界が震撼したSNSのドキュメンタリー

女優が少女に扮してSNSを始めると男性から続々と連絡が…ホラーのような恐怖、スリラーのような緊張、でもこれはドキュメンタリー。『SNS ー少女たちの10日間ー』

SNS上の児童虐待を暴く大掛かりな実験的ドキュメンタリー

2020年にチェコで撮影されたドキュメンタリー映画が世界を震撼させました。18歳以上の女優3名に12~13歳の少女を演じてもらい、SNSのアカウントを始めるとどうなるか。大人か

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