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人生の断捨離

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#人生の断捨離

cakesの対談がとても興味深かった。

平成30年間のJ-POP
https://cakes.mu/posts/22657

ーーーとにかく読んで欲しい。



平成30年間のJ-POP



ABEDON /斎藤有太


ユニコーンを解散したら誰もいなくなった

2018年10月3日

J-POPの数々の楽曲で日本の音楽シーンを支えてきたキーボーディスト・斎藤有太さんと、ユニコーンのメンバーとして、音楽プロデューサーとして、ソロアーティストとして日本の音楽を開拓してきたABEDONさん。大反響の対談、第二回は斎藤さんとユニコーンを解散した奥田民生さんとの出会い、そしてユニコーンを解散後のABEDONさんについてです。(聞き手、構成:柴那典)

奥田民生との出会いで音楽の捉え方が変わった

—— 93年にユニコーンは解散、94年には奥田民生さんが「愛のために」で本格的にソロ活動をスタートします。斎藤有太さんが奥田民生さんと一緒にお仕事するようになったのもその頃でしたか?

斎藤有太(以下、斎藤) そうですね。ユニコーンが解散して、奥田民生がソロになって、初めて彼のレコーディングに呼ばれたんです。でも、当時の僕にとっては、とあるスタジオのある日のセッションにすぎなかったんですね。誰のレコーディングかもわからないまま行くようなことも多かったから。そんな風に、ある日電話で呼ばれて、行ったらそれが奥田民生のレコーディングだった。それが彼との出会いですね。もちろんその時はこうやって二十何年も一緒にやっていくとは思いもしなかった。ただ、彼と出会ってツアーを一緒にやったり制作のプロセスに関わったりしたのは、自分にとってすごく大きかったです。

—— 奥田さんとの出会いがミュージシャンとしての転機になった。

斎藤 そう。それまでの自分にはセッションミュージシャンの一筆書きのような美学があった。現場に行って、譜面をパッと読んで「弾きました」ってハンコを押して帰る美学というかね。もちろん自分が努力して身につけた技術には自分なりの自負もあったんだけど、でも、何かをクリエイトしようっていう発想はなかった。そういう時に奥田民生と出会ったわけです。

—— どういう変化があったんでしょうか?

斎藤 彼の現場に入ってアルバムを一緒に作ったりツアーをするうちに、音楽の捉え方がすごく変わったんですよね。何を作るかということが大事になった。若い頃は自分の名前がクレジットをされることが大事だと思っていたんです。でも、突然そのことに興味がなくなったのを覚えている。もちろん今でも自分のプレイを気に入って呼んでもらえたら嬉しいし、全力でやるんですけど。

—— 奥田さんとのスタジオの作業は他とは違っていたんでしょうか。

斎藤 アベくんのユニコーン時代の話を聞いていても思ったんだけど、アベくんはちゃんと若い時から、自分の力で発信する、クリエイトするということをやっていたんだよね。彼もそういうやり方をするんですよ。無駄なことも沢山する。まずみんなで遊ぶんですよ。で、こっちとしては「ええっ? それは意味があるのか?」って思うわけです。その頃はまだ生意気だし、最初はすぐ終わらせて帰りたいくらいに思っていて。なのにいつまでたっても始めないのよ(笑)。バンドの宿泊ネームを考え始めたりする。スタジオは抑えているのよ? だから「これ、いつ始まるんだろ?」って。

—— スタジオ代も高いですもんね。

斎藤 高い時代ですよ。どれくらいお金かかるのかも、一応なんとなくわかっているから。だけどね、それがちゃんと音楽に反映されていくわけですよ。アベくんの話を聞いてよくわかったけど、それはユニコーン時代からやってたことだったんだね。


斎藤有太 ニューアルバム「The Band Goes On」(ダラシナレコード/Sony Music Artists)

プロデューサーじゃないといけないと思っていた

—— ABEDONさんとしてはユニコーン時代からそういう奥田さんのスタイルに馴染みがあったわけですよね。

ABEDON 馴染みがあったというか、それを作ってきましたからね。最初にそれを作ったのは笹路(正徳)さんで、それを受け継いだのが僕だったというか。笹路さんとは年の差があったけれど、それを同年代の人たちとバンドとしてどうやるかっていうのをいつも模索していたんです。

—— どんなことを模索していたんでしょう?

ABEDON まず考えたのは、バンド内で意見が分かれたときに、この意見をどうやって丸め込むか。「こうやって言われたときは、こう返せばぐうの音も出ないだろう」とか。そういうことを飲みながら話すんですね。イニシアチブを取らなきゃいけないと思っていたんですよ。思っている方向に持っていくには、ある程度バッシングも受けなきゃいけない。それをどうやって弾くかということも考えてた。

—— 当時からある種のプロデューサー目線があったということでしょうか。

ABEDON プロデューサーじゃないといけないと思ってましたね。特にキーボードだったから。譜面を書けるのは僕だけだったし、コードがわかるのも当時は僕だけだったんで。そういうことをやらなきゃいけないんだろうとは思ってました。

斎藤 いや、でも、譜面が書けたからって誰しもがそういうことをできるわけではないよね。アベくんだからできたことだと思うよ。


ABEDONさんがビルボードライブ東京で行った初のソリスト公演
Blu-ray「SOLOIST WITH NO LIST at Billboard Live TOKYO July 25, 2018」

みんなが引いていった時に一緒にいてくれた人の顔は一生忘れない

—— ABEDONさんは、ユニコーンが解散した後、ミュージシャンとしての意識はどう変わったんでしょうか?

ABEDON そこは僕も転機ですね。そういう年齢だったのかな。

斎藤 ずっと続けてきたバンドが一回終わったわけだから。それは大きいよね。

ABEDON バンドが人生の全てだと思っていたし、全部の時間をそのために費やしていたんです。それがなくなるということはすごいことで。それに、当時は仲間が沢山いたんです。ツアースタッフもレコーディングスタッフも事務所のスタッフも、みんなユニコーンのチームだった。でも、バンドがなくなった瞬間にサーっと誰もいなくなった。だから、人間不信に陥ったんです。

—— 人間不信になった。

ABEDON 僕はバカだから、しかも20代でお金もあったから、勘違いしていたんでしょうね。みんな友達だと思っていたの。でも実はみんな、お金があるから来ていた人、会社の指名で来ていた人だった。僕はバンドしかしていなかったからそこに全然気付かなかったんです。でも、みんなが一斉にいなくなった時に、一緒にいてくれた人が何人かいるんです。僕は今でもその人たちの顔は覚えているし、一生その人が何か困ったら僕はなんでもやろうって思ってる。ただし、そこでサーッと引いていった人の顔も、僕は覚えてるんですよ(笑)。

斎藤 ははははは!

ABEDON そういう人とも、今後現場で再び会うことになるんですけど、目も合わせません。絶対に言うことは聞かないです。

斎藤 怖いなあ(笑)。

禅寺に行って、袈裟を着て、髪を切って坊主になった

—— その時の体験が心に刻み込まれたんですね。

ABEDON そうですよ。もう、禅寺に修行に行きましたから。もう音楽は中止だって。



—— 禅寺に行ったんですか!? それはいつ頃のことですか?

ABEDON それこそ奥田くんと斎藤くんが会ってる頃かな。もう、何が大事で何が大事じゃないのか、わからなくなっちゃったんですよね。それを一旦自分の中で確認しないといけないと思って。大事なものに順番を付けたら、家族と音楽だった。その二つだけを守って、あとは全部一度手放そうと思ったんです。それで事務所もレコード会社も全部辞めたんですね。で、禅寺に行った。



斎藤 すごい話だなあ。禅寺って、どれくらい行ってたの?

ABEDON 1ヶ月くらい行ってたのかな。袈裟を着て、髪を切って坊主になって、千葉の館山の崖の上に連れていかれて。風呂もないし、食事も自分で作る。毎日、座って草取りをして、「ありがたいなあ」って言って、いろんな説法も聞く。そうすると毎晩、本当に涙が止まらなくてね。やっぱりそれまで不条理なところにいたから、そこで解毒されたようなところがあったのかな。

—— 斎藤さんがキーボードを演奏した「イージュー★ライダー」を奥田さんが書いたのもその頃ですけれど、どこか共通する部分があるようにも思います。

斎藤 そうかもしれないね。民生もバンドが解散してから調子悪くしてたから。彼自身もはっきり覚えてると言ってたけど、ラジオの収録を最後にバンドが終わりになってから、体質に変化が出たんだって。

ABEDON やっぱり、自分の意思ではない波が、いろんなものを根こそぎぶっ壊していくからね。自分が原因じゃないものによって、いろんなものがガタガタと崩れていくのを目の当たりにするわけなんで。でも、そこで気付いたことも多かったし、再結成するときには、そこをものすごく気をつけることになるし。まあ、勉強になったと言えば勉強になったかな。

斎藤 自分も若い頃、すごい悩んだ時期があったのよ。だから帯状疱疹とか不眠症にはなったけど、さすがに禅寺に行くまでじゃなかった(笑)。

ABEDON 思うに、やっぱりみんなそういう時期は来るはずだと思うんだ。ただ、自分の場合は世間を巻き込んでいたわけだから責任があって。そこでどう対処するかが、年をとってからの変化として出てくると思うんですよね。

愛のある人かどうかは、みんなわかる

—— その頃の経験があったからこそ、その後に見えてきたものが沢山あったわけですね。

ABEDON うん。やっぱり、ミュージシャンである前に、人としてどうあるべきか、どう生きなきゃいけないかっていうことを学んだという感じかな。その後はもう失敗しないし。「この人はお金目当てで来ているな」っていうのがわかるようになったし。うじゃうじゃ寄ってくるからね。おっかないよ、業界(笑)。

斎藤 ははははは! でも本当だよね。いろいろな人と仕事をして見てきたけれど、アーティストとしてすごく売れてるときはいろんな人が集まってくるし、そうじゃなくなると離れていく。そういう離合集散って結構エグいものがあるよね。「えっ?」って思うくらいのものがある。

—— やっぱり売れてるときだけ寄ってくる人は多いんですね。

斎藤 でも、そういう人って、結局いなくなることが多いんですよ。そのままずっといるような人ってあんまりいない。

ABEDON いないですね。いても、あんまりよくないよね。

斎藤 見切られるんだよね、そのうち。愛のある人かどうかって、みんなわかるんだよ。

次回は10月10日公開予定

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阿部さんは

大事なものに順番を付けて

家族と音楽を残し

あとは切った。

ふきさんは

何もなかった。

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