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【読書メモ】遠野遥 「改良」

読後感がいい意味で悪くて、惹き付けられまくった本作。読み終わりホクホクの感想をここに残しておきたいと思います。

遠野遥 「改良」: 河出文庫


▼以下、感想です▼


遠野遥さんの本をはじめて読みましたが、とんでもなく引き込まれました。

ものの2時間で読める軽さなのにまるで主人公の人生をすべて追体験したかのような読後感。本当に感動すら覚えました。

本作は、ゆるやかに絶望しながら生きる大学生「私」の納得して生きる部分と、理不尽に納得させられる様を追った物語となっています。

男性であっても女装したい、美しくなりたいと願う「私」。それによる他者からの決めつけや性的暴行にあらがえない「私」。その姿をみてわれわれ、読者がなにを思うのか。それを静かに強く問われているような作品でした。

ここ最近で1番推せる作品!ぜひ読んでみてください!



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