ほう太

3児(長男、長女、次男)の父です。 小学校3年生の7月から長男の不登校が始まりました。…

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3児(長男、長女、次男)の父です。 小学校3年生の7月から長男の不登校が始まりました。 このnoteでは長男との日々をメインに、おもしろおかしくつづっていきたいと思います。

最近の記事

フォートナイトという共通言語

「お父さんはね、ああいう、人をバンバン撃つようなゲームは好きじゃないんだよ」 これは私が息子(中1)からフォートナイトを初めて誘われたときに発した言葉である。 そうしてしぶしぶ初めてプレイしたときは息子の足を引っ張り、戦闘の途中に何か知らないけれども自分のプレイヤーが勝手に鉛筆を片手に歩き出したりして(これは「建築」と呼ばれるモードに入っていることを後に知る)まあ散々な内容ではあったものの私の心の中の何かに火をつけ、以来、ほぼ毎日欠かさず寸暇を惜しんでプレイをし続け、早2

    • 子どもの意志にすり寄ることと、子どもの意志を尊重すること

      最近、長女と次男が小学校での給食を食べ始めました。ただ、2回目にして早くも次男が行き渋りを見せます。 そこで無理強いをしないくらいには成長した私。 「次男くんが給食を食べるかどうかは次男くんが自由に決めて大丈夫だけれど、いつでも行けるようにお箸セットと水筒は準備しておくね」 と伝えると、次男に舌打ちされました。 イラっとが半分、もう半分は悲しみでした。「なんなんだよ、その態度は!」と、もうちょっとで大声を上げるところでした。 あとから妻と話をすると、私の「学校に行っ

      • 13年目にして、たぶん初めて言われた「いつもありがとう」

        長男の通う中学校にはステップルームというのがあります。不登校の生徒が自分のペースで通うところのできる部屋だと聞いていますが、長男はまだステップルームには通ったことがありません。 そのステップルームの利用者および利用希望者を対象とした保護者の会というのが先日行われ、私も参加してきました。まずはそこに集った保護者の多さに驚きました。こんなに同志がいたのかと。そして意外と顔見知りのかたが多く、その点にもびっくり。 保護者の会では、不登校の支援に関わる先生を中心に、参加している保

        • 空手を習いたい、俳優になりたい

          この1か月弱の長男(中1)の変化は、驚くべきものがあります。週末に私と一緒に買い物に出かけたり、先日は私と一緒にジョギングもしました。 不登校の保護者の集まりに参加したとき、 「いつか関心が外に向く日が来ますよ」 的なことを言われたのですが、そのときの私はうちの長男には絶対にそんな日訪れないだろうと思っていました。そんな長男にもこのように変化が訪れたのですから、もし現在、お子様の様子で悩まれているかたがおられたら、どうやら本当に関心が外に向く日が来るようですよ、と伝えた

        フォートナイトという共通言語

          MAN WITH A MISSION と千殺水翔のおかげで長男が英語を好きになってくれそう

          「なんでもいいから、今日あったことを書いてごらん」 と私が言うと、 「おんがくを、きいた」 と長男が言ったので、まずはそれを書く練習をしました。「音楽」という漢字をスマホに表示させ、それを見ながら丁寧に書いていました。「きいた」については、「聞いた」と「聴いた」が変換されましたが、 「聴いたのほうが、聴いた感じがする」 というので、「聴いた」を練習しました。ちなみに練習といっても、漢字の書き取りみたいに何度も書くわけではありません。1回のみ。 「なにを聴いたの?」

          MAN WITH A MISSION と千殺水翔のおかげで長男が英語を好きになってくれそう

          不登校の子の前で学校に電話をかけるということ

          私、タイトルのことをやりがちなんです。別に、 「先生、聞いてくださいよ、またうちの子、学校休むって言ってるんです」 みたいな露骨な言い回しをするわけではありません。言い訳がましいですが、学校に電話をかける大変さを息子にアピールしたいわけでもないです。本人の目の前でかけるわけでもない。でもたぶん聞こえるだろうくらいの場所でかける。 私としては、一応今日が平日で本来は学校に行く日であるということを認識してもらいたい、学校に行くべきなんだよなあと自覚してもらいたい、それだけな

          不登校の子の前で学校に電話をかけるということ

          成人向けWebサイトについて、長男と語る

          「スクリーンタイムの番号を教えてほしい」 長男からそう言われて、首をかしげた。 スクリーンタイムとは、iPhoneの利用時間などを制限する機能である。長男のiPhoneについては、朝から夜0時まで自由に使えるようにしてあるので、番号など分からなくても、そうそう困ることはないように思えた。 よくよく話を聞くと、とあるサイトを見ようとしたらスクリーンタイムの番号を入力する画面になったとのこと。合点がいった。私はスクリーンタイムを使って、成人向けWebサイトの閲覧を禁止してい

          成人向けWebサイトについて、長男と語る

          父の悪い癖

          今日は反省の多い一日でした。 十分に注意してはいたつもりだけど、次男に話しかけようとすると きっと小学校の話題だ と思われて、耳をふさがれるようになってしまいました。言い訳がましいですが「小学校に行きなさい」みたいなアプローチはしないようにしていたつもりです。でも、それでも、 「今日、担任の先生と電話でお話して、体育のある水曜日においでって言ってたよ」 とか、事あるごとに口にしていた自覚はあります・・・。 昨日の記事で書いたように、次男は行きたい授業(体育)に〇をつけ

          父の悪い癖

          長男と買い物

          長男はガチのひきこもりですが、1か月ほど前、任天堂スイッチのコントローラーが壊れて、それを買うため一緒に出かけました。外出は1年以上ぶりだったのではないでしょうか。そのときの長男は、緊張のあまり歩くのがぎこちなく、周りを寄せ付けないオーラがありました。 その後、今度は長男専用のiPhoneが老朽化のため、新しいものを購入するという話になりました。スイッチとiPhoneは、長男が心底大切にしている2大アイテムで、買い替えについて私も賛同していたのですが、それでも実際に買いに行

          長男と買い物

          チキソカシ

          昨日から、約3年半ぶりの勉強を始めた長男。正直、昨日で終わる可能性も高いと思っていました。ところが、約束通り、 「今日は漢字の勉強をする」 と言ってくれました。なに、そのえぐいやる気! お父さん、泣いちゃいそうだよ。 漢字と言えば、まだ学校に通っていたころの、小1、2の宿題を思い出します。漢字ドリルを使った書き取り、1ページの課題に、おそろしいほどの時間がかかっていました。最後までたどり着けなかったことも多かったと思います。 そんなんだったから、今日の漢字練習も、ふつうの

          チキソカシ

          長男、中1。次男、小1の春

          久しぶりに、いつぶりか分からないくらいに、記事を書いています。この春から長男が中学1年生に、次男が小学1年生になりました。 まずは次男の話から。卒園するまで、保育園に行きたくないが続いた次男。行けばそれなりに楽しんでいましたが、毎朝「行きたくない」となり、コンビニで朝ご飯を立ち食いしたり、スーパーに朝おやつを買いに行ったりして、なんとかかんとか卒園にたどり着きました。 お兄ちゃんとお姉ちゃんが小学校に行っていないことはある程度理解していて、自分も小学校には行かないと早々宣

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          そして私は家族で食卓を囲まないことを選択した

          私は食卓は家族で囲むべきものという価値観を持っている。孤食という言葉を知り、我が家ではそんなことをさせまいと決意していた。家族で食卓を囲む、これはきほんの「き」であり、家族の絆の根幹をなすとさえ思っていた。 ところがである。長男、長女、次男、さらには妻までもが、食卓を囲むことを望んでいないのだ。みーんな、YouTubeを見ながら食べたいのだと言う。 ありえへんで! すみません、関西人でもないのに。 もちろん、最初は到底受け入れられなかった。ご飯を食べ終えたらYouTu

          そして私は家族で食卓を囲まないことを選択した

          長男の自尊心、そして長女のことを何も分かってなかった私

          年末ということで、この1年間を振り返りたいと思う。まずは、長男のことから。 彼の不登校は、2019年7月(当時小学3年生)から始まったので、1年と半年ほど続いた計算になる。不登校が始まったころは、暴力、暴言、暴泣(そんな言葉ある?)で、荒れに荒れていたのだが、ゴールデンウイークを開けたころからだろうか、それらがなりをひそめ、心穏やかに過ごせることが増えたように思う。 これは長女とも共通することだが、平日の日中は小学校が終わる15:30までは YouTubeやスイッチ禁止、

          長男の自尊心、そして長女のことを何も分かってなかった私

          弟くんががんばってるんだから、あなたもがんばらなきゃねという呪い

          私の妻はあらゆる面で私よりも前衛的な考えを持っているので、妻に気づかされることは多々あります。 長男と長女は不登校で、まあ、それはとりあえずよしとして(よしとできるくらいには私も成長した)やっぱり一日中引きこもることには不安を覚えます。運動不足にもなるし、気分も滅入るだろう(ただし、これは私の判断。本人たちに気分が滅入ってるふしはなく、いつまでも動画やゲームを楽しめる雰囲気)と思い、できる限り外に出るよう仕向けています(この仕向けるという表現も、妻からは指摘が入るでしょう)

          弟くんががんばってるんだから、あなたもがんばらなきゃねという呪い

          不登校と不幸せ

          ご存じのように我が家は長男、長女と不登校で、私は在宅勤務をしているので四六時中一緒に過ごしているわけですが、そうすると定期的にこのままでは彼らは将来苦労するのではないかという不安に襲われます。 そういったときは子どもたちと一緒にいすぎているときで、なるべく物理的に離れることが重要だということも分かっているので、今日はひとりでスタバにきました。しかも、いったん店を出て本屋さんで将棋の本を購入して、もう一度スタバに入りました。将棋は、コロナ以降、私がはまった新しい趣味ですが、そ

          不登校と不幸せ

          私だって「小学校には行くべき教」の信者です

          不登校というのは実にやっかいな問題である ・・・と、まさに他ならぬ私がそう書いたように一般的に「問題」だと思われていることが問題なのである。 言い換えるならば、学校という場所が、行っても行かなくてもいいところ、行くかどうかを子ども本人が決めてよい場所、とは残念ながら認知されていない。 残念ながら、なんてしたり顔で書いているけれど、私だってその境地にはまったく至れていないのだ。 どんなことをすれば、子どもたちが小学校に行けるようになるだろうかと日々考えているし、学校に行か

          私だって「小学校には行くべき教」の信者です