子どもの意志にすり寄ることと、子どもの意志を尊重すること

最近、長女と次男が小学校での給食を食べ始めました。ただ、2回目にして早くも次男が行き渋りを見せます。

そこで無理強いをしないくらいには成長した私。

「次男くんが給食を食べるかどうかは次男くんが自由に決めて大丈夫だけれど、いつでも行けるようにお箸セットと水筒は準備しておくね」

と伝えると、次男に舌打ちされました。

イラっとが半分、もう半分は悲しみでした。「なんなんだよ、その態度は!」と、もうちょっとで大声を上げるところでした。

あとから妻と話をすると、私の「学校に行ってほしい気持ちがにじみ出ている」とのこと。この言葉にいろいろと考えさせられました。

私は本音では、小学校に行くべき、行ってほしいと思っています。

ただ、そうした思いを子どもに伝えると、子どもたちが小学校に行っていない自分自身を責めてしまうだろうと思っていました。なので、「小学校には行っても行かなくてもいいんだよ」というようなことを口にするようになっていました。

でも、このような、一見子どもたちのことを考えた言葉は、どんなにきれいごとをならべても、私にとってウソなのです。子どもたちの意志に寄り添うように見せて、実のところ、すり寄っただけでした。ウソの言葉には、想いが宿りようもありません。おそらく子どもたちは、そんな父の言動を見透かしていて、次男の舌打ちにつながったのでしょう。

だから、ウソをつくのはやめようと思います。「小学校には行っても行かなくてもいいんだよ」とか、「行くか行かないか自由に決めていいんだよ」というようなことは言わないようにしようと思います。もちろん私の考えを押し付けるわけではありません。無理して口にしていたことを、口にしないようにするだけ。そして学校に行かない子どもたちを、行きたくないという意思を尊重する。昔は、無理をしないと寄り添えないと思っていたのですが、もしかすると私自身の考えを持ちながら、子どもの意志を尊重できるくらいには私も成長しているかもしれません。というか、そうであってほしい。

しばらく私のスタンスを変えて、うまくいかなかったらまた考えようと思います。


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