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13年目にして、たぶん初めて言われた「いつもありがとう」

長男の通う中学校にはステップルームというのがあります。不登校の生徒が自分のペースで通うところのできる部屋だと聞いていますが、長男はまだステップルームには通ったことがありません。

そのステップルームの利用者および利用希望者を対象とした保護者の会というのが先日行われ、私も参加してきました。まずはそこに集った保護者の多さに驚きました。こんなに同志がいたのかと。そして意外と顔見知りのかたが多く、その点にもびっくり。

保護者の会では、不登校の支援に関わる先生を中心に、参加している保護者全員が各家庭の状況について話をするという流れでした。私が相談したのは次のような内容でした。

「普段の生活において、本人が興味関心を示すことを自由にさせたほうがよいとよく聞くのですが、それがYouTubeやゲームであった場合、それを見守るのは正直なところなかなか難しいです」

このような悩みを打ち明けたところ、先生から言われたのは、

「YouTubeやゲームの、具体的に何にのめりこんでいるのかそこに着目するとよいかもしれませんね」

例えば、YouTubeで魚の動画をずっと見続けているのであれば、さかなクンのように魚に高い関心を持っている可能性があります。この考えには目からうろこでした。たしかにいままで、私はYouTubeとひとくくりにしていたなと。YouTubeの具体的にどのようなチャンネルに、そしてどのようなコンテンツに関心を持っているのかということについては、ほぼ無頓着でした。

一応、ぼんやりとは長男がよく見るYouTubeを理解しているつもりですが、今のところ「魚」というような分かりやすい対象はなくて、ゲーム実況や切り抜き?と呼ばれるようなものを見ています。このあたりは、もう少し時間をかけて長男の興味関心を見つけられたらと思っています。(もしも下ネタばかりの動画を見ていたとしても、それは受け入れねばなるまい)

それにしても、自分があまり興味を持っていないことについては、かなり大きい枠組みでひとくくりにしがちですよね。例えばゲームといっても、ものすごい種類のゲームがこの世界には存在するわけで、たしかに私自身で考えても好きなタイプのゲームとそうでないゲームははっきりしています。こちらの都合で勝手にひとくくりにしちゃだめだなと、勉強になりました。

さて、昨日は父の日でした。工作好きの娘からは、かわいらしいお手紙を持った動物を、また小1の次男からもメッセージつきの私の似顔絵をもらうことができ、とてもうれしかったです。ひらがなを書くことがあまり好きではない次男がメッセージを書いてくれたかと思うと、喜びもひとしおです。ちなみにこの記事のサムネイル画像が、ふたりからもらったプレゼントです。

そしてもうひとつ驚いたのは、長男から、

「いつもありがとう」

と言ってもらえたことでした。少々ふざけた感じではありましたが、中1という多感な時期だということを考えると、どんな形であれそういう言葉を言ってもらえたことが大変うれしかったです。さらに言うと、おそらく長男からこんなにはっきりとお礼を言われたこと自体が初めてでした。娘は今まで毎年父の日になんらかのプレゼントをしてくれていましたが、長男はほぼ無関心でした。その長男が、上のような言葉を伝えてくれ、さらに、

「プレゼントを準備すべきだった・・・」

みたいなことまで言ってくれて、長男の成長ぶりに驚かされました。

夕方には長男と一緒に眼鏡を作りに行きました。あれだけ引きこもっていた長男が、順調に外出できるようになり、店員さんとふたりきりで視力検査を受けたりと、父としてはほっとしています。店員さんも非常に親切なかたでした。世界は愛で満ち溢れてますなあ。

夜には、パパクイズというのをやりました(長男は不参加)。パパの好きな食べ物はなーんだ? パパがお風呂に入ったときに、一番最初に洗う場所はどーこだ? みたいなどうでもいいクイズ大会です。いやいや、本当に、思い出深い父の日となりました。みんなありがとね。

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