チキソカシ

昨日から、約３年半ぶりの勉強を始めた長男。正直、昨日で終わる可能性も高いと思っていました。ところが、約束通り、
「今日は漢字の勉強をする」
と言ってくれました。なに、そのえぐいやる気！　お父さん、泣いちゃいそうだよ。

漢字と言えば、まだ学校に通っていたころの、小１、２の宿題を思い出します。漢字ドリルを使った書き取り、１ページの課題に、おそろしいほどの時間がかかっていました。最後までたどり着けなかったことも多かったと思います。

そんなんだったから、今日の漢字練習も、ふつうの書き取りじゃすぐに飽きるだろうと心配され、漢字を読む練習にしようかと思っていたら、

「ぼくは漢字は読めるけど、書けないから、書くほうを今日はがんばろう」

と自分から言い出し、なに、そのえぐいやる気！

とはいえ、ドリルを使って書き取りをやるのは、まあ、だれだってつまらないものなので、日記を書いてみることを提案しました。

今日のことをなんでもいいから、書いてみる。できるだけ漢字を使って。

「今日はどんな一日だった？　楽しかった？　楽しくなかった？」
と聞いてみると、
「正直、どっちでもなかった」
と言うので、じゃあ、その言葉をそのまま書いてみようと。

ということで、今日は「正直」という漢字を覚えました。（覚えたかどうかは知らんけど、とりあえず書いた）

「今日は何を食べた？」
と聞くと、
「にく」
と答える長男。
「あ、あれはチキンカツだね」

チキンカツを書かせてみると、「チキソカシ」となりました。どうやらカタカナも練習が必要なようです。

まあ、でもね、何はともあれ、二日連続で勉強をした。そのことが何よりもすばらしい。そして長男が言うには、勉強をするとネガティブな気持ちが軽くなると。実は夜になると、ときどき長男はネガティブな気持ちにさいなまれていたのですが、おそらく勉強をしたという事実が、少なからず自信につながっているのでしょう。

ちなみに本日の学習時間は１０分でした。私にとっても、とても充実した１０分でした。