長男と買い物

長男はガチのひきこもりですが、1か月ほど前、任天堂スイッチのコントローラーが壊れて、それを買うため一緒に出かけました。外出は1年以上ぶりだったのではないでしょうか。そのときの長男は、緊張のあまり歩くのがぎこちなく、周りを寄せ付けないオーラがありました。

その後、今度は長男専用のiPhoneが老朽化のため、新しいものを購入するという話になりました。スイッチとiPhoneは、長男が心底大切にしている2大アイテムで、買い替えについて私も賛同していたのですが、それでも実際に買いに行くのは至難の業です。買いに行くために着替えまで済ませているのに、結局買いに行けないという日もありました。

そしてようやく今日、長男はiPhoneを買いに行くことができました。iPhoneを買うときは店員さんから保証の話などがあると思いますが、
「これは長男くんのiPhoneだから、長男くんが話を聞くんだよ」
と伝え、保証に加入するかどうかも、長男の判断に任せました。店員さんもいろいろと察してくれて、最初は私に行っていた説明を長男に丁寧にしていただきました。長男は一通り店員さんの話を聞いて、
「保証に入ります」
と自分で答えていました。家族以外のだれかと話す長男を見るのは、かれこれ3年ぶりのことだったように思います。

iPhoneを買って帰る途中で、ホットドッグの屋台が出ていて、
「買って帰る?」
と聞くと、「うん」とうなずきました。
スイッチのコントローラーを買いに行ったときは、1秒でも早く家に帰るという険しい表情を見せていましたが、本日はホットドッグを買って帰る余裕がありました。

さて、ここからは小1の次男の話。明日から小学校は行かない宣言をしていた次男でしたが、
「行かなくてOKなんだけど、時間割だけ一緒に見てみようか」
と言って、1週間分の時間割を一緒にながめました。
さらに、授業のひとつひとつに対して行きたいか行きたくないか、〇×をつけました。体育にだけ〇がつきました。もしかしたら、体育にだけ、行けるかもしれません。

時間割に〇×をつけるのがうまくいったのは、たぶん私が、

「本当に休んでいいんだよ。小学校は次男くんが行きたいときだけ行けばいいんだよ」

と言えたからではないかと思います。こういう接し方ができるようになるのに、3年以上の月日を要しました。

また長男の話に戻ります。今夜も学習の時間を設けるかどうか迷っていた長男に、
「ドラゴンボールのサイヤ人は、死の間際から復活すると強くなるよね。あれといっしょで、おとといの足し算カードを今日やったら、おとといよりも、きっと早い時間でできるようになっている」
と声をかけたら、やる気になってくれました。ほんとよかったです。

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