成人向けWebサイトについて、長男と語る

「スクリーンタイムの番号を教えてほしい」

長男からそう言われて、首をかしげた。

スクリーンタイムとは、iPhoneの利用時間などを制限する機能である。長男のiPhoneについては、朝から夜0時まで自由に使えるようにしてあるので、番号など分からなくても、そうそう困ることはないように思えた。

よくよく話を聞くと、とあるサイトを見ようとしたらスクリーンタイムの番号を入力する画面になったとのこと。合点がいった。私はスクリーンタイムを使って、成人向けWebサイトの閲覧を禁止していた。そのせいで、長男が見ようとしたサイトが表示されなかったのだろう。

ということで、今夜は算数や国語などの勉強ではなく、「情報」と銘打って話をすることにした。

  • お父さんはスクリーンタイムを使って成人向けWebサイトが閲覧できないように設定していること

  • 成人向けWebサイトでは、長男くんのパソコンやスマートフォンがウイルスに感染したと脅したり、架空請求をしてきたり、電話をかけさせようとしたり、ありとあらゆる手段で長男くんを困らせ、お金をせびろうとすること

  • 成人向けWebサイトとは、いわゆるアダルトサイトだということ

  • 長男くんの年頃になればそういうサイトに興味を持つようになるが、それはいたって普通のことであり、お父さんも興味があるということ

  • お父さんは若いころに、そういうサイトで痛い目にあった経験があるということ

  • 長男くんを脅すような文言を見ても、それらは全部無視してよいこと。表示された番号に電話などしないこと。不安になることがあれば、いつでもお父さんに相談してほしいこと。

当初、長男が見ようとしたウェブサイトがどんなものだったのかは判然としない。スクリーンタイムのことだから、厳しめにサイトを判定した可能性もある。いずれにせよ、上のような話を長男と茶化すことなく話せたのはよかった。

余談だが、我が家は小さいころから性については比較的オープンで、子どもができる仕組みやプライベートゾーンについての絵本を読み聞かせていた。あと「生理ちゃん」のマンガやぬいぐるみがあり、子どもたちも愛着があるようだ。「ママはいま、生理ちゃんだからね」というような言葉も普通に飛び交う。そういう環境が功を奏して、長男とこんな話ができたのかなと。

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