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【メンタルフレンドのお話⑤押してだめなら(実話)】

私(ひまわり)は、学生の頃、しばらく学校に行けていない小・中学生のお子さまのお家を訪問して一緒に過ごすアルバイト(メンタルフレンド)をしていました。
引き続き、その頃のお話を当時の日記を読み返しながら書いていこうと思います。

では早速前回の続きとなります。
前回までの詳しい内容は下記からお読みいただけます。是非ご覧ください✨

【これまでのあらすじ:メンタルフレンドとしてみのりちゃんの家を訪問し、部屋の扉を開けようとしましたが、失敗に終わりました。】

〝よっぽど部屋に入ってきてほしくなかったんだな…〟

次の訪問日までは、私の試験期間でもあって数日空くことになりました。
試験勉強期間ではありましたが、毎日みのりちゃんのことと自身の将来の仕事のことについて考えていました。

“ずっと進展がなかったらどうしよう…。
関わり方もわからないし…。

アルバイトとしてお金をもらえるほど私は役に立てているのだろうか。
いや全然役に立ってはいないよな…。”

将来子どもたちの心のケアをする仕事に就きたいと、大学に入って心理学を学んで意気込んでいた私。

大人として子どもと関わった経験がなく、接し方の引き出しがない当時の私は、
“難しいな…。ここからどうやって心を開いて仲良くなれるんだろうか…?なんだか目の前にすると(扉を挟んでるから目の前にも行けてないけど←)テンパってしまうし…。え、もしかして私向いてない?〟
と夜中、頭の中でぐるぐるぐるぐるとネガティブなことでいっぱいになっていました。

発達に特性をもつお子さまの支援指導員として多くのお子様と親御様に携わらせていただいて、自分も小学生の母になった今では、当時の自分に“そんなちょっとしたことでネガティブになっていられないよ!”と言いたくなりますが、
当時は病み闇期でした(笑)


訪問前日。
約束通り金子さんからメールがきました。

金子さん『お疲れ様です。
明日、工藤さん家に訪問ですよね。
みのりちゃんは訪問がない間、
“今日は来ないの?もう来なくなったの?次いつ来るの?”
とお母さんに聞いていたそうですよ。
おやつは食べたそうです。
シュークリーム、好きみたいですよ。
ではまた報告メール待ってます。
金子』

金子さんが配慮してくださった言い回しだったからだと思いますが、そのメールによって、私はそこまで拒否されてはいないんじゃないかと思え、一瞬安心した気持ちになりました。
みのりちゃんが恥ずかしい気持ちであるならゆっくりでいいか、と。

訪問当日。


おやつを選びに、いつもの最寄り駅中のスーパーに寄りました。


どれにしようかスイーツ売り場を見て歩いていると、上にホイップクリームがのったプリンが目に入り、それを選びました。

みのりちゃんの家に向かう道中、
“みのりちゃんは、私のことをどう思って過ごしていたかな。
また扉越しに話すことになるのかな。…まあ、そうなるよな。”
と考えながら歩いていました。

4日ぶりのピンポン。
お母さん「お久しぶりです。どうぞ。今日もありがとうございます。みのりは2階にいます。」

私「宜しくお願いします。わかりました。お邪魔します。
あ、これ、プリンなので冷蔵庫にお願いします。」

お母さん「いつもありがとうございます。わかりました。」

お母さんにプリンが入った袋を手渡して2階にあがりました。


よし・・・・!

ここからは有料とさせていただきます。宜しければ是非続きをご覧ください💐


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