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キリスト教

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クリスチャントゥデイの編集長が不定期にnote.comを巡ってこれは良いと思ったキリスト教関係の記事をまとめていったものです。
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2023年8月の記事一覧

聖書の手紙

聖書の手紙

 手紙が好きだ。

 書くのが好き。もらうのも好き。

 自分宛ではない手紙を読むのも好き。

 文学者やその周辺の人々がやりとりした手紙が、研究のために公開されることがある。ちょっと盗み読みみたいで後ろめたい感じがするけれど、作品とはちがう生き生きとした息づかいを感じられて面白い。

 公開を前提にした往復書簡というのもある。多くの人の目を意識しながらも、宛先の一人を思って書かれていて、その絶妙

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「宗教1世」が宗教に依存した哀しみを考える

1.母は、嫁ぎ先と狭い地域社会から解放されたかったのだろう

今日は「伝統キリスト教1世」であり、私から見たら「虐待加害者」である母の話をします。

これまで母の虐待については書いてきて、これ以降の記事でも続いていきますが、
(私の年齢が進むにつれ、虐待の質が変わっていきます)
そんな母にも人としての哀しみがあり、それが教会コミュニティへの依存につながっていったのだろうと理解はしています。

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キリスト教1世の母は「特別な人たちの一員」になりたかったのだと思う

前回・今回のnoteと、母がバランスを欠いた形でキリスト教にハマっていった理由を考察しています。
ここでは、キリスト教の「神がもたらすめぐみ」云々と言った話はいたしません。そうした話は既にあちこちにありますから。

1.欧米への憧れが強く、クリスチャン作家が活躍していた時代背景

キリスト教をめぐって母と私が噛み合わなかった理由のひとつに、「キリスト教などの西洋的なもの」をどう捉えているかというの

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『バービー』ネオンジェネシス宗教映画

『バービー』ネオンジェネシス宗教映画

 映画『バービー』が前提としているブランドの基本情報についてELLEで紹介したのだが、この作品がユニークなのは、アブラハムの宗教をベースにしているところだ。それを知らずとも楽しめはするのだが、この10年「国際的な観客にとってのわかりやすさ」が重視されてきたハリウッドIP映画として異色な宗教的大作となっている。

「宗教儀式のような映画館」

 まずこの映画、すでに興行収入10億ドルを突破していて、

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イブキちゃんの聖書入門#61 「人間はバクテリアから進化した?」

イブキちゃんの聖書入門#61 「人間はバクテリアから進化した?」

⭐︎「生物は最初は全部バクテリアのような単細胞生物で、長い時間をかけて突然変異を繰り返して、現在のような多種多様な姿となった」。

…本当ですか?

私も子供の頃から、学校や家庭で「人間はバクテリアから進化した」とくどい程に教わって来ました。

「長い時間」と「突然変異」という魔法の言葉で、何となく、そのような進化論が科学的な真理であるように、かつての私も含め多くの人は錯覚させられてしまっているか

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日本人と「日本病」について

日本人と「日本病」について

 皆さんこんにちは!
 先日アルメニア、そしてジョージアに行き帰国しました。

 今回は、旅先で体調を壊してしまい、思ったようには取材活動ができませんでしたが、旧社会主義国に行き得るものは沢山ありました。

 帰国してすぐ、手にすることとなった本があるのですが、山の様に読まなければならない本の中から、最初に手にしたこの本が帰国したばかりの私に一番必要なものでした。
 
 なんという巡り合わせ。
 

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「証し 日本のキリスト者」は信仰者でない方にもオススメな永久保存本

「証し 日本のキリスト者」は信仰者でない方にもオススメな永久保存本

最相葉月さん著書「証し」を読み始めてます。

ノンクリスチャンである筆者が、日本全国総勢135人のクリスチャンにインタビューをして記された本。全1100ページ。

差別、戦争、病、死などの不条理を以ても尚神を信じる人々、それはなぜか?彼らは何を頼み励みとし生きているのか?

長年編集者として勤められてる方から聞いた話ですが、近ごろ紙代の高騰・オンライン配信の普及に伴い、本の紙出版ハードルが格段に上

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