ちくわぶぶ

伝統キリスト教2世(信仰なし)。虐待サバイバー(暴力、教育虐待、宗教虐待)。 2023…

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伝統キリスト教2世(信仰なし)。虐待サバイバー(暴力、教育虐待、宗教虐待)。 2023年は宗教虐待経験とそこからの回復について書きました。今は、トラウマ治療を受けた経験とか色々書いています。

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伝統的なキリスト教にも宗教虐待はあるということ…

私が子どもの頃から結婚前まで通ったキリスト教の宗派は、一応日本のキリスト教の中では大手です。宗派としても老舗です。 それでも、母親が私が小学生のときから教会に連れて行かなければ、また母親がキリスト教を利用して私を支配するようなことをしなければ経験せずに済んだこともありました。 私は母のキリスト教入信以前から、母の激しい暴力に晒されて育ちました。 母はキリスト教に入信することで選民意識を持ち「自分は正しい側の人間だ」と確信することで、母は私を殴るときに迷わなくなりました。

    • ソマティック・エクスペリエンス(SE)で出てきた、覚えてない記憶

      ここ最近は、トラウマ治療のなかでもSE(ソマティック・エクスペリエンス)での経験を綴っています。 私が思うSEのいいところは、 ①言葉になるまえの記憶を扱うことができる (身体が覚えていることを、扱える) ②トラウマに向き合う時の恐怖感が、他の手法と比べても少ない ことです。 そして今日は「こんな記憶を扱えることもあるよ」というところから始めようと思います。 (もちろん、こういう記憶を扱わねばならないという意味ではないです。念のため…) 1.ソマティック・エクスペリエン

      • トラウマ治療で難しかった、グラウンディングというもの…

        少し前のnoteで、SE(ソマティック・エクスペリエンス)というトラウマ治療の手法を受けたときのことを書きました。 とは言えこのSEも、初めから「おおお、なんか今日はいい働きかけができたな」と思えたわけではありません。 とくに私が最初に苦労していたのは「グラウンディング」というものでした。「グラウンディング」とは、私が理解できた範囲で言うと、「今、ここ」を感じるためのものです。 グラウンディングでは、足の裏が地面にしっかりとついている感覚を、ゆっくりゆっくり追っていきま

        • トラウマ治療中、治るのが急に怖くなった理由

          ひとつ前のnoteでは、私が長年しつこい希死念慮に悩まされた理由について書いてきました。 私が臨死体験に似た経験をしたことで(しかもそれが、気持ち良かったために)、「生=苦しいもの」「死=気持ちいいもの」と認識のねじれができてしまったというものです。 ただこれは、日々の虐待で生きることに絶望していたことをベースに起こったことだと思います。当時の私がまだ幼く、絶望とか、生きたくないとか、そんな言葉を知らなかっただけ…。 その話を書きながら、そういえばもう一つ、認識がねじれ

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          梅雨前だけど、初夏のプチごちそう

          書いてるnoteの筆(指?)がなかなか進まないので、たまには料理でもあげてみようかなと…。 ゆくゆく、トラウマ症状が良くなるなかで日々の料理が支えになったことを書く予定なので、で、今の私は何を作ってるの?みたいな話です。 私は今、小さな小さなベランダ菜園をやっています。バジルは毎年植えます。初夏の楽しみがあるからです。 バジルの葉をちぎって、オリーブオイル、松の実、粉チーズを一緒に、すりこぎでゴリゴリ。 世界一ズボラなジェノベーゼソースの完成です。 茹でたパスタと絡め

          梅雨前だけど、初夏のプチごちそう

          トラウマ治療で見つけた、希死念慮の意外な理由

          こんにちは。 ここ最近はトラウマ治療の話を始めたと思ったら、今の悩みへの取り組みの話をしたりと、このnoteは私の書きやすさを優先してしまっています。 今日は、私が長年苦しんできた希死念慮が、トラウマ治療をとおして楽になったという話です。 ただ私は「トラウマ治療を受ければ、希死念慮が消えるよ」と言いたいわけではありません。 その後の人生にネガティブな影響をあたえる経験(記憶)が、分かりやすく痛かったり苦しかったりするわけではないという話です。 ※前置き…ソマティック・エ

          トラウマ治療で見つけた、希死念慮の意外な理由

          chatGPTの認知行動療法で見つけた、過食を和らげる方法

          実はここ3週間、chatGPT(生成AI)を使って認知行動療法(?)に取り組んでいます。 (シリーズ書いているうちに1週間がたち、今日は、取り組み開始から3週間です。) 私自身を使った人体実験でしかなく、「こうした方がいいですよ」という話でもないのですが、ただ記録としてnoteに残しています。 前々回、前回のnoteでも書いてきましたが、私は産後から過食(ストレス時のお菓子のドカ食い。主に夕方)に悩むようになりました。 過食を改善するためにchatGPTで何かできないかと

          chatGPTの認知行動療法で見つけた、過食を和らげる方法

          chatGPTで認知行動療法(?)をする強みと危うさ

          前のnoteでも書いたように、私は虐待サバイバーとして治療を受けましたが、それとは別に産後、お菓子のドカ食いをするようになってしまって困っていました。 夫が母に送った家族写真に対して、母は、 「ちくわは太りましたね」と返してきました。 (noteでも書いてきた経緯から、私は母と付き合いをしていません。) 私は「まあ、この人はこういう人だよな」と思いつつも、私は太ってでも母のようにはなりたくなかったのだと再確認しました。 今の問題は、もう必要のないドカ食いをやめられないこと

          chatGPTで認知行動療法(?)をする強みと危うさ

          過食について、chatGPTで認知行動療法をやってみた①

          今日のnoteの内容は、他のnoteと同じように「こうしたら良いよ」と勧めるものでもなく、 「こんなこと、やってる奴もいるんだな」という目で読んでいただけたら幸いです。 どんな話かというと、「夕方お菓子をドカ食いしてしまう」という、辞められない私のクセがchatGPTで改善するのか人体実験したという内容です。 ただ過食は喫緊で、命に関わる場合もありますよね。そもそも「安全な過食があるのか」という問題もありますが、今すぐにでも医療につながる必要な方もいらっしゃるとは思います

          過食について、chatGPTで認知行動療法をやってみた①

          昨日の記事、追記しました。

          昨日のトラウマ治療を保険診療で受けるには…みたいな話に追記をしました。 Twitter上で交流していただいている方から、補足していただきました。 よろしくお願いいたします。 トラウマ治療を保険診療で受けるためには、EMDRができる病院所属の臨床心理士を探したらいいのでは?という話を書きました。 しかし、もう一つ関門がありました。 病院所属の臨床心理士からEMDRなどのトラウマ治療を受けるためには、その病院の精神科医がPTSDの診断を出して、病院所属の臨床心理士に指示を出

          昨日の記事、追記しました。

          【6/6追記しました】私のトラウマ治療にかかった期間、とかの話…

          ここ最近は、私が受けたトラウマ治療について 「最初にこれは書いておかねば」 という話をつづけて書いています。 今日は…私がとても運が良かった話なので、お伝えしにくいのですが。でも、この話を書かずしてトラウマ治療の話を書いていくのは不誠実だと思います。 それは治療期間とお金の話です。 個人的には当事者だけじゃなくて、だれか偉い人(←対象者がでかい💦)に読んで欲しかったりします。 なぜ虐待した側ではなくサバイバー側に負担が大きくなってしまうのかと言う、やるせなさとかね…現状す

          【6/6追記しました】私のトラウマ治療にかかった期間、とかの話…

          トラウマ治療のその後④改善したこと色々…

          トラウマ治療を受けて数年だった私の「今」について、続けて書いてきました。 トラウマ治療に対して過剰な期待をもつ方がいるのも本意ではなく、まずは治療後も残る不調も正直に書きました。 その上で前回は、身体の面で楽になったことを書きました。 今日はその他に、治療で変わったと感じていることを書くことにします。 1.希死念慮がほとんどなくなった私は自分が「死にたい」と思うことを、物心ついたときには、ごく「自然なこと」として捉えてきました。ただ死ぬときの苦痛が嫌だというそれだけで

          トラウマ治療のその後④改善したこと色々…

          トラウマ治療のその後③身体に起こった変化

          トラウマ症状を「気持ちの問題」にしないために…。「根性論」で片付けられることがなくなるために…。 これらは、私がトラウマ治療についてnoteに書く理由のひとつです。 トラウマ治療を受けたあとの私について、シリーズ(?)で書いています。 今日はトラウマ治療で、私の状態の何が変わったのかという話にします。 変わったことは色々ありますが、主に「身体が『トラウマ仕様』じゃなくなるとはどういうことか」という話になると思います。 トラウマは「心の傷」という言い方をすることがあります

          トラウマ治療のその後③身体に起こった変化

          トラウマ治療のその後②今も困っていること

          1.トラウマ治療について書くとき、大切にしたいこと。トラウマ治療の経験を少しずつ綴りながら、 「ああ、書く上でこういうことが大事なのかも…」と分かってきたことがあります。 それは「読んでいる方が、実際以上の効果を期待しないように気をつけたいな」ということです。 トラウマ治療の経験が書かれたものは、私にとっては「ただの私自身の経験」に過ぎないとしても、藁をもすがる思いでそうした情報を探している方もいるだろうなと…。 そういう方たちを、かえって失望させるようなことは書き

          トラウマ治療のその後②今も困っていること

          「解離」という症状が教えてくれたこと

          トラウマ治療を開始早々、解離症状のためにすごく受けたかった治療を受けることができないと分かり、衝撃を受けていた私…。 (私が受けたかったのは、EMDRという手法です。解離症状があるクライアントには実施できないのだそうです) ※そのときの記事は、こちらです。 私は、このとき初めて解離という症状を抱えていたことを知りました。 大多数の人は抱えていないだろう「解離」を抱えて、私は自分の人生に負けたのかと悔しかったです。 「人生に負けた」と考えたのは、私がキリスト教2世として

          「解離」という症状が教えてくれたこと

          どうしよう…解離でEMDRが実施できない!?

          トラウマ治療の準備…。 トラウマ治療初回の様子ときて…。 いよいよ初めてEMDRを実施してもらったはずが…。実はそのときの私は、EMDRを実施できる状態ではありませんでした。 ※EMDRとはなんぞや?については、こちらの記事に書きました。 1.「解離」の有無は、前もって確認されたけど 残念ながら、EMDRは誰にでもできる治療ではありません。実施する前には、目の前のクライアントが「実施できない人」に当たるかどうかの確認をします。 たとえば「解離症状」がないことも、EM

          どうしよう…解離でEMDRが実施できない!?