マガジンのカバー画像

北海道

160
運営しているクリエイター

#おうち時間を工夫で楽しく

丘の上の街で出会ったオリーブのフライ

丘の上の街で出会ったオリーブのフライ

マルケ州で食べたかったのはオリーヴェアスコラーナ。オリーブにひき肉を詰めてフライにした料理でした。

オリーブのしょっぱさと風味が肉とぴったりで、まさに飲まさるフィンガーフード。

これはレストランで食べたもの。カリッ、ふわっ、キュッとした食感と口に広がる味がたまりません。

帰国後、伝統的な作り方をアレンジして作るようになりました。

👉挽肉は3種類用意します。豚肉、鶏肉、合い挽きです。野菜は

もっとみる
明日のお昼にどうかしら?タマネギのクリームソースのパスタの作り方

明日のお昼にどうかしら?タマネギのクリームソースのパスタの作り方

じゃがいももタマネギも、さわかやな新じゃが・新タマネギと、味が乗ってきた秋収穫のものが混在する季節です。
両方を味わえる、贅沢な季節ですね。新タマネギをスーパーで見かけると条件反射的にサラダが食べたくなります。

でも北海道に住むわたしは、秋収穫の越冬ものを食べることが圧倒的に多いです。
きょうはペースト的に炒めたタマネギのパスタソースをご紹介しましょう。
タマネギペーストは、そのままスープにして

もっとみる
食べなきゃもったいない!食べる昆布。

食べなきゃもったいない!食べる昆布。

そう言われてもー……。
って思う人は少なくない。わたしもそう思っていたもの。
「おでんに入ってるのはおいしい。でも、作るのに時間かかるでしょ。」
「ああ、おばあちゃんちで食べた昆布の煮たやつ、おいしかったけどね、
自分で作る気がしないし。昆布って水で戻すの?」

うんうん、わかります。そもそも食べる昆布と出汁昆布と、どう違うかわかりにくいので、こちらを。

きょうは、食べる昆布の料理がすこーし身近

もっとみる
鶏ムネ肉でスパイシーフリッター

鶏ムネ肉でスパイシーフリッター

きょうは、鶏ムネ肉をやわらかく揚げる、主菜にしてアテにもなる、満足感の大きい一品を作ります。
揚げるといっても、揚げ焼きにして油の使用量は少な目にして、
スプーンを使うと作りやすいです。

この料理では、今はやっているブライン液でのマリネをします。
わたしは料理通信の記事で知り、自分の分量にしました。
ちょうど、仕事で少し使ったけれど、好みでなくてキープしっぱなしだった上白糖を消費したいと思ってい

もっとみる
一番好きな昆布〆はホタテです。

一番好きな昆布〆はホタテです。

北海道はホタテの産地。養殖が盛んです。
ほぼいつでもスーパーにも並びますが、日本海側から噴火湾にかけては3月から4月。オホーツク海から知床半島の南は8月から9月に水揚げが多い。

*写真は、オホーツク海沿岸のホタテの町、紋別の港です。沖のホタテをとりに、ふたつの灯台の間を船が出ていきます。冬には流氷がやってきます。

1月のきょう、スーパーには根室産のものが並んでいました。
貝からとっただけのもの

もっとみる
あったかくてさっくり作れるグラタンは冬の味方。

あったかくてさっくり作れるグラタンは冬の味方。

だからいくつか、レパートリーにしておきましょう。

きょうの主役はナガネギです。
わたしは今シーズン大好きなネギがあって、それは三笠の野見山農園さんの。普通のネギなんですよ。でもね、切ると、ネギの透き通ったゼラチン質みたいな、あれが多いんです。そして、持ちがいい。チカラある !って感じです。
聞くと、ゆっくーり育てたネギなんだそうです。
1月で終わるのが惜しいです。ネギ汁たっぷりのネギの写真はこち

もっとみる
巨大アサリは道産子です。

巨大アサリは道産子です。

札幌では結晶が見えるフワフワなパウダースノーが、たんと降りました。

それでも日々陽は長くなり、春は近いから、
春の気分になる料理が食べたくなりました。

春といえば、貝かな。

大きさ的にはハマグリですが、アサリです。
5㎝以上あります。
すごくないですか?!
棹前昆布と同じく、道東から来ました。
厚岸(アッケシ)のアサリです。牡蠣が有名です。

なぜこうなるかというと。
厚岸の貝の漁場は厚岸湖

もっとみる
ルパン三世が食べたかもしれないナガコンブのこと。 その2

ルパン三世が食べたかもしれないナガコンブのこと。 その2

金曜ロードショーで見たルパン三世の冒頭は海辺の道でのカーチェイスでした。見た時にフラッシュバッグしたのは、海から見た歯舞の風景でした。
あの海沿いのイメージ。そして、描かれたいたグリーン文字の牛乳パックはヒソカに、北海道のコンビニのじゃないかと。(タイトルは何だったのか思い出せません。。。)

原作者モンキーパンチさんは、ナガコンブの産地、浜中町のご出身。町にはいたるところにルパンの痕跡があるらし

もっとみる
ルパン三世が食べたかもしれないナガコンブのこと。 (その1)

ルパン三世が食べたかもしれないナガコンブのこと。 (その1)

沖縄の伝統料理に使われている昆布は沖縄では採れません。
北海道の、それも東。釧路や根室のナガコンブ。
よりによって、沖縄から一番遠いところの昆布です。そして、その名の通り、15メートルもの長さのある長い長い昆布です。

乾燥した後。長さを揃えて切る道具の上に置いて長さを見ているところです。長い、長いナガコンブ。

とりわけ7月に始まる夏の漁に先がけて、6月にとる、若くて柔らかい昆布を竿前昆布といい

もっとみる
糠にしんで三平汁

糠にしんで三平汁

え?糠(ぬか)にしんって何?
三平汁って何?

にしんを塩入りの糠で保存食にしたものが糠にしんです。しょっぱいです。

みっちみちに詰め込んで空気と遮断し、保存性を高めています。
アンチョビよりしょっぱいかも。糠効果なのか、旨味の熟成感を感じます。

江戸時代、食や文化を乗せ、交易しながら各地を結び、日本海を疾走した北前船の時代にこの形になったのではないでしょうか。
本州から北へ、米を運ぶ。多分玄

もっとみる
寒い日に、じゃがいもをカリッととろっとあったかく。

寒い日に、じゃがいもをカリッととろっとあったかく。

そんな風に食べるなら、フランスの家庭料理アッシ・パルマンティエがおすすめです。
ひき肉(アッシ)を調理した上にじゃがいものピュレ、一番上にチーズでカリッと焼いた料理です。

この写真👇は、うんと年上の友人が作ってくれたものです。
「パリがどんなに素敵な街かをあなたに教えなきゃ」って言って、いろんなところに連れて行ってくれた生粋のパリジェンヌ。
ふたりでベルギーのブルージュにフェルメールの展覧会を

もっとみる
じゃがいもの、おやつ。

じゃがいもの、おやつ。

北海道でのじゃがいもの栽培の最も古い記録は、18世紀になったばかり。江戸時代のことでしたが、明治時代の北海道の開拓とともにじゃがいもは道民にとって、ぜったい必要な作物になっていきました。

寒くて栽培できる、日持ちがする、加熱してビタミンCが壊れない。北海道の気候が、原産地の南米アンデスからメキシコの高原地帯と似ていた事は栽培にはラッキー。

こうして、じゃがいもは北海道を代表する作物になっていく

もっとみる
玉ねぎ+目玉焼き丼と、さらさらレッドのこと。

玉ねぎ+目玉焼き丼と、さらさらレッドのこと。

さらさらレッドという北海道の栗山町生まれのたまねぎがあります。
たまねぎが「余剰生産」だからと捨てられていたころ、北海道大学で種の勉強をした青年がそういう残念なことを解決できないかと考えました。
彼の答えは、「機能性たまねぎ」を作ってたまねぎの価値を高めること。

機能性たまねぎってなんだ?
玉ねぎに含まれる血液さらさら成分ケルセチンが普通より豊富に含むたまねぎを作ったら、食べる人の健康に役立ち喜

もっとみる
キャベツとベーコンとをシチューっぽいミルク煮にしてみた。

キャベツとベーコンとをシチューっぽいミルク煮にしてみた。

お正月明け。冷蔵庫にあるのは何でしょう?
キャベツか白菜。
ベーコンかソーセージ。

キャベツとベーコン、バターと牛乳を使います。

そして、玉ねぎとじゃがいも。
ほかいどーでは冬の常備野菜3点セットを「いもたまにん」といいます。
じゃがいも、たまねぎ、にんじんです。きょうは「にん」抜きで。

作り方は、こうです。

👉キャベツは手でちぎります。ぎざぎざに味が入っておいしくなる感じがします。(で

もっとみる