hky - 妄ツイ

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  • 中編・その他

    中編や2-3話程度の作品などのまとめです。

  • "12"の恋

    1ヶ月に1回更新する、『"〇"月の恋』中編シリーズ|"12"の恋 のまとめです。 5期生11人+α(予定)の合計12種類の恋愛物語です。

  • 愛という感情

    長編『愛という感情』のまとめです。

  • "君"とは…(完結済)

    長編『"君"とは…』のまとめです。 Episode 0〜Final Episode(計14話)

  • "センター"と"センター"の恋路

    シリーズ『"センター"と"センター"』のまとめです

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愛という感情 Episode 0

誰にも苦い過去や忘れられない過去というものがある。 それが時に人生にとって、人格の形成にとって大きな影響を与えることもある。 一方で新しい環境は、新たな自分を作るきっかけにもなったりする。 ーーー 高校生になって、はや1ヶ月。 生徒大会が行われている。 開いている窓からは心地よい風が入り込む。 山下:かっきー、リラックスして大丈夫だからね。まず選ばれたんだから、自信持って! 賀喜:美月さん…頑張ります…。 山下:うん、笑顔でね! 司会:続きまして、会長就任

    • Sissy…

      アラームが鳴る。 見た夢は瞬間的に忘れてしまった。 幸せな気持ちだけがほのかに残っている。 体を起こすとその幸せはすぐに消え、現実と共に憂鬱な気持ちが立ち込める。 暑苦しい、夏の温度のせいではない。 それは分かっている。 賀喜母:遥香〜。ご飯できてるから早く降りてきなさい。 賀喜:…は〜い。 いつも通り忙しなくご飯を食べて、準備する。 ーーー 日差しが照りつける通学路。 大体いつもこの辺りで。 遠藤:かっきー! 賀喜:さくちゃん!おはよ。 遠藤:今

      • "7月"の恋

        夏休み前最後の金曜日。 学校に行く足取りはどこか軽く、重い。 浮き足立つ気持ちもあるようで。 もう今日が早く終わって欲しいという思いもある。 正門近くの空き地にはスイセンノウが鮮やかに咲いていた。 教室に着いても、クーラーはついていない。 窓からは熱を帯びた風が押し寄せる。 男1:暑過ぎる…〇〇、なんとかしてくれ… ●●:いくら学級委員でもそんな権限は…我慢してくれ…。 男1:ふざけんなよ…。 ●●:ほら、サッカー部は朝練頑張ってるんだし。 窓からグラウ

        • フクエンノアリカタ

          一過の感情に任せた結論。 その一瞬と感情は何度もフラッシュバックする。 そして思う。 積み重ねた思い出よりも忘れることが難しいのだと。 また目が覚める。 変わらないこの空っぽな部屋。 身支度をして、いつも通り駅へ向かう。 毎回、玄関で少し立ち止まってしまうのは何故だろうか。 机に置かれた月のネックレスと目が合う。 1人呟く。 〇〇:…いってきます。 電車に乗る。 イヤホンをつけて、喧騒をシャットアウトする。 今日の時間割に目を通して、準備ができている

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        愛という感情 Episode 0

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        • 相棒〜特別捜査係〜
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        記事

          "6月"の恋

          目を開けると、太陽はとうに山の上にあった。 梅雨だというのに雲ひとつない今日。 その日差しがカーテンを超えて部屋に届く。 〇〇:なんでこういう日に限って晴れなんだか…。 思わず独り言が出てしまった。 というのも今日は大学が休み。 最近は雨が続いていたから憂鬱だった。 部屋の掃除とか洗濯をしてゆっくり過ごそう。 そう思って遅めの朝ご飯を食べていた時だった。 昨日ゲームしたままで、マナーモードを解除したままのスマホが音を立てて震える。 桜L:昼から行く! 〇

          想いの涯には何が待っているか?

          街から灯りすら消え、闇に包まれる頃。 理由なんか無いのに、行き先なんて無いのに…また外へと出てしまう。 心の微かな痛みがそうさせているのか。 〇〇:はぁ…。 イヤホンから流す、いつもの曲の言葉の節々が刺さって、嫌になる。 こうなるぐらいなら、出会わない方が良かったかもしれない。 〜〜〜 何ら変わらない日。 学校に行くと、いつも通り声をかけてきた。 蓮加:おはよ、〇〇! 〇〇:おう…相変わらずだな…笑。 蓮加:いつも通りテンション低いなぁ…笑。 〇〇:だ

          想いの涯には何が待っているか?

          "5月"の恋

          ●●:今がチャンスかな…。 友1:そうだな、今のうちに帰るか。 予報通りではない雨。 部活の練習は中止で他の部活との兼ね合いの結果、休みになった。 今日という日に限って折り畳み傘を忘れるという失態を犯した。 暇だというのに帰れない状況。 小雨になってきたので、この程度ならおそらく家まで持つだろう。 急いで必要の無かった道具を持って、教室を出る。 友1:じゃ、気をつけて。また明日。 ●●:ん、また明日。 ーーー 校門で友達と分かれ、小走りで向かう帰り道。

          アンチ・ロマンス

          ●●:あ〜、疲れたぁ…。 友1:今日は暑かったしな、尚更な。 ●●:ほんと…春はどこへ行ったんだよ…。 桜が散ったばかりだというのに、真夏のような暑さが続く日々。 夏の大会に備えゆく日々。 校門前の花壇に咲く花も何だか萎れている気がする。 友1:あ、明日単語テストじゃね? ●●:うわぁ、帰ったらしないと…。 友1:学年主任が英語の担当は終わってる。 ●●:顧問になんて言われるか分かんないからな。 友1:じゃ、俺はここで。 ●●:おう、また明日な。朝練、忘

          アンチ・ロマンス

          "4月"の恋

          どんな人にだって新生活はある。 と言っても自分は変わらず実家暮らしで、地元の高校に通うのだが。 それまでのコミュニティだけでは過ごせない。 新しい人と出会い、付き合っていくことが増える。 そして俺は初めて…一目惚れというものを知った。 五百城:初めまして。兵庫県から来ました、五百城茉央です! 五百城茉央さん。 15年以上、関東に住む人間にとってイントネーションが違う、関西弁というだけで特別感を抱くのだが…。 身長も高くてスタイルが良く、可愛い。 愛嬌もあって

          "君"とは… Final Episode

          迎えた卒業式。 山口:〇〇、大丈夫か?笑 ●●:人生で1番緊張してる。 川﨑:●●がそんなこと言うなんて珍しいね笑。 ●●:あ〜…なんか動いてないとやってられない笑。 池田:●●が変な人になってる。 担任:お〜い、みんな準備はできてるか? クラスメイト達:(口々に)はい! 担任:高校生、最後の大舞台だからな。先生も名前呼ぶ時に噛まないように気をつけるからな笑。 山口:それだけはやめてくださいね笑。 担任:もちろん笑。よし、じゃあ廊下に並ぼうか。●●、頑張れ

          "君"とは… Final Episode

          "君"とは… Episode 12

          担任:はい、みんなおはよう。ここまでよく頑張ったな。お疲れ。 クラスへ語る担任。 空きの机が沢山ある。 勉強しているのか、はたまた弱気になってしまっているのか。 人の少ないHRはどこか、悲しい雰囲気を漂わせている。 山口:おう、〇〇! ●●:郁也、なんか久しぶりだな。 山口:まぁな。もう必要のない授業は来なくても良かったし。これみんな、塾だろ? ●●:多分ね。 山口:みんな極限状態だったからな。他のことを考える余裕なんてな。 ●●:そうだな。 100日の

          "君"とは… Episode 12

          バースデーが終わる前に

          今日は誕生日。 と言っても自分の、ではない。 大切な人の誕生日。 ●●:…ただいま。 傘を閉じながら呟く。 かと言って、もう…。 君はこの家にいない。 残っているのは去年の誕生日に、お揃いで買ったアクセサリー。 独り椅子に腰掛けて、アールグレイを飲む。 〜〜〜 山下:今日からお世話になります、山下美月です! ●●:同じく●●〇〇です。 部長:この部署に新入りが2人も来てくれるなんて嬉しいよ。これからよろしく。 2人:よろしくお願いします。 君とは同

          バースデーが終わる前に

          喫茶店デート

          ようやくセンター同士になって、待ちに待った週末。 久しぶりにお互いに練習がない。 約束通り、駅前で待ち合わせ。 あやめ:じゃ〜ん!待った? 〇〇:待ってないよ!っていうか…かわいいな…// あやめ:もう…そうやってすぐ// 〇〇:じゃ〜んって…。 あやめ:私の友達がいっつもしてくるんだ〜。かわいいからやってみたの…// 〇〇:…// もう、ほら行こ!笑 あやめ:あ〜、待ってよ〜!笑 いつもと違う服で。 お互い…少しおしゃれして。 なるべく良い姿で居られ

          喫茶店デート

          分岐を越えて、辿り着く結果

          ??:今までありがと、●●。 ●●:どういう意味?? ??:そのままの意味だよ。ありがと。 "なぁ、なんで…なんで黙っていなくなるんだよ…。" 〜〜〜 ●●:…っ!! 縛られたように何度も見てしまうこの夢。 この世界の…この日本のどこかにいるだろう幼馴染。 あの夏休みから、君はどこかへと行ってしまった。 もう一度だけでいい。 声を聞きたい。話をさせてほしい。 そう願って何度、孤独の夜を過ごしたか。 心の中のカレンダーはあの日で止まったまま。 ーーー

          分岐を越えて、辿り着く結果

          "君"とは… Episode 11

          入試対策が本格化する、この頃。 学校では本番に向けた演習を重ね、家では復習を重ねる。 今更、基礎を一から丁寧に教えるなんてことはしてくれないわけで。 学校でも家でも。 楽になれる瞬間があまり無い。 常に気持ちが張り詰めている。 唯一と言ってもいい、心が落ち着く時間。 そんなの決まっている。 井上:遅いよ〜、●●! ●●:ごめんってば、解説伸びたの。 菅原:ふわぁ〜🥱…。 井上:咲月、また寝たの? 菅原:えへへ。 ●●:菅原、褒めてないぞ。 昼休み。

          "君"とは… Episode 11

          君がわたしの青春

          みんなが来るより少し早い朝の教室。 窓から見た君の姿。 ●●:しゃあ!もう一本来い!! クラスでの優しい姿。 クラスとはちょっと違う、君の情熱的な姿。 そんな君を…気付けば好きになっていた。 私は孤立しているわけでは無いし、友達もそれなりにいる。でも目立つタイプでは無い。 そして部活はバスケ部。 練習場所が内と外。中々、交わらないのも…。 だから、こうして。 朝練が無いのに、少し早く学校に来ている。 ーーー ●●:おはよ。 男1:お、今日も朝練か?

          君がわたしの青春