hky - 妄ツイ
2023/11/23〜
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アンビバレンスを流してくれ。
秋風でススキが揺れる河川敷。
放課後のいつもの場所。
なぜか川に飛び込みたくなった。
今日は帰っても誰もいないし叱られないだろ。
●●:…冷た…。
「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」
冷たい水が心に沁みる。
河川敷の道から小学生たちが指を差している。
そんなことは関係ない。
●●:……。
水面に反射する光に眩んで。
無意味なことを考えてしまう。
それを考え
立ち止まる時間はない
今日もバイトだ。
忙しなく準備をして、真夏の世界へと飛び出す。
汗を拭きながら、向かう。
電柱に貼ってある紙を横目に。
●●:お疲れ様です。
チーフ:お、●●くんお疲れ。今日は18時まで…で合ってるね?
●●:はい。今日、特に気にする事項ありますか?
チーフ:夏祭りで今日は、多分18時までがピークで18時越えるとお客さん減ると思うから、それぐらいかな。
●●:分かりました。
チー
同調だけが全てじゃない
アラームで目が覚める。
パンの焼けている匂いが鼻をつく。
リビングに出る。
〇〇:おはよ、理々杏。
理々杏:あ、おはよ、〇〇。寝癖、すごいよ笑。
〇〇:嘘?じゃあ、直してくる。
理々杏:ご飯もうすぐできるから!
〇〇:いつもありがと。
洗面所の鏡を見る。
あまりの髪の暴れ具合に笑ってしまう。
大学で出会った、理々杏は本当にいい子。
俺なんかにもったいないと思ってしまうぐらい。
葛藤と花火と約束と…
朝から猛烈な光と暑さが体を支配する。
向こうを見るとアスファルトが歪んで見える。
夏休みだというのに予定は夏期講習ばかり。
家でも塾でも一応、涼しい環境に身を置いている。
だからせいぜい、この道を歩いている時ぐらいしか汗なんてかかない。
…こんなのただの引きこもりじゃないか。
なんて思っては、君のことが浮かんでくる。
●●:おはようございます。
先生:お、おはよ。●●はいつも早いな