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"12"の恋

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『"〇"月の恋』中編シリーズ|"12"の恋 のまとめです。 5期生11人+α(予定)の合計12種類の恋愛物語です。
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"7月"の恋

"7月"の恋

夏休み前最後の金曜日。

学校に行く足取りはどこか軽く、重い。

浮き足立つ気持ちもあるようで。

もう今日が早く終わって欲しいという思いもある。

正門近くの空き地にはスイセンノウが鮮やかに咲いていた。

教室に着いても、クーラーはついていない。

窓からは熱を帯びた風が押し寄せる。

男1:暑過ぎる…〇〇、なんとかしてくれ…

●●:いくら学級委員でもそんな権限は…我慢してくれ…。

男1:ふ

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"6月"の恋

"6月"の恋

目を開けると、太陽はとうに山の上にあった。

梅雨だというのに雲ひとつない今日。

その日差しがカーテンを超えて部屋に届く。

〇〇:なんでこういう日に限って晴れなんだか…。

思わず独り言が出てしまった。

というのも今日は大学が休み。

最近は雨が続いていたから憂鬱だった。

部屋の掃除とか洗濯をしてゆっくり過ごそう。

そう思って遅めの朝ご飯を食べていた時だった。

昨日ゲームしたままで、マ

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"5月"の恋

"5月"の恋

●●:今がチャンスかな…。

友1:そうだな、今のうちに帰るか。

予報通りではない雨。

部活の練習は中止で他の部活との兼ね合いの結果、休みになった。

今日という日に限って折り畳み傘を忘れるという失態を犯した。

暇だというのに帰れない状況。

小雨になってきたので、この程度ならおそらく家まで持つだろう。

急いで必要の無かった道具を持って、教室を出る。

友1:じゃ、気をつけて。また明日。

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"4月"の恋

"4月"の恋

どんな人にだって新生活はある。

と言っても自分は変わらず実家暮らしで、地元の高校に通うのだが。

それまでのコミュニティだけでは過ごせない。

新しい人と出会い、付き合っていくことが増える。

そして俺は初めて…一目惚れというものを知った。

五百城:初めまして。兵庫県から来ました、五百城茉央です!

五百城茉央さん。

15年以上、関東に住む人間にとってイントネーションが違う、関西弁というだけ

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