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いろんな空

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過去の投稿をまとめています。 全部自分で撮った空です。
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2021年7月の記事一覧

空を見上げさせるのは誰?

空を見上げさせるのは誰?

涙がこぼれないよう視線をあげたときに
目に入る夕暮れの空も

あなたをまっすぐに見つめられなくて
被りをふったときに気づいた足もとの命も

たまたま、目に入ったものかもしれない
たまたま、視界が変わったのかもしれない

それでももう一度その景色を見つめるか
その景色に飛び込むかは

自分自身でしかない

そんなたまたまを、必然と呼ぶか、偶然と呼ぶか

輝かしい未来は
わくわくする現実は
人を盲目に

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その空の青さを僕は知らない

その空の青さを僕は知らない

生まれつき色の識別が弱い
だから僕は、あなたが綺麗と感じるその色を知らない

僕が思うこの色は
あなたが見ている色とは違う

でも、そこにあることは知っているんだ
あなたが綺麗と呟く
空が、木々が、そこにあることを

あなたという存在が
いるよ、て言ってくれているだけで
その存在を感じるだけで、僕は充分なんだ

あなたの口からでるその言葉が
その感覚が、僕にとっての色なんだよ

だから、安心して目

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ほんとはね

ほんとはね

パーティなんてきらいなんだ

楽しければ楽しいほど
しあわせならしあわせなほど

終わったあとが悲しくなるから

そのたのしさを、しあわせを
知ってしまったぼくはどうしたらいいんだろうな

終わってしまうものなら、はじめなければいい
ほんとにそうなのかな

いつか終わる

いつかこの場は、はじまる前の静けさにもどる
最初からなにもなかった
ただその場所にもどるだけ

それでもぼくは、パーティにいく

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両手いっぱいの花束を放り投げて

両手いっぱいの花束を放り投げて

誰かひとりを守るために

誰かひとり
もしくはそれ以上を傷つけてしまうとき
そしてそのどちらも大切なとき

わたしは誰を守れるのだろう

「傷つける覚悟」とあなたはいった

「責任」とあなたはいった

優しい嘘ってなんだろう
必要な犠牲ってなんだろう

多くを求めるな、と誰かはいうし
そんなのエゴだ、と誰かはいう

だからわたしは、
わたしのために、あなたを守るよ
わたしのために、誰かを傷つけるよ

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「人とどう出会うかが他の全てを左右します。相手に対して出来る限り最善のことを想定して人と出会うか。つながろうとしている人間の奇跡に好奇心を持って一人ひとりと出会うか?それとも援助しようとしている貧しい人として出会うか」-マリアンヌ・クヌース

86400粒の砂

86400粒の砂

24時間じゃ足りないんだよ

あなたとの時間も
その時間を空に浮かべて並べる時間も
暖かさが消えていく空気を抱きしめる時間も

すべてを引き留めていたい
この熱を、この空気を

ただ、あなたという存在が
根を張り葉を空へ広げるとき
わたしはいつまでも
小さな鉢じゃいられないんだよね

土を増やして
より大きな鉢へと変わりゆく必要がある
そしてきっと
あなたはいつか鉢なんかじゃ収まりきらなくなる

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今日という日を

今日という日を

1日って終わるの早いよね、と
あなたはなんの気なしにつぶやいた

意味不明だね、とはにかむあなたと
僕は今日という日を過ごしたいと思った

だから、散歩にいこう

あっという間に過ぎた今日という1日が、
思い出の1ページになったりしたら
とってもすてきなことだと思うんだ

それは更新され、消えていく刹那な思い出だけど
いまという時間軸では
少なくとも今日のわたしにとっては
とってもしあわせなこと

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まだないけど、たしかにある

まだないけど、たしかにある

普段ここで書いてるようなことを
話す機会があった

ありのままでいていい

自分はそんな場、人に出会った

そしてそんな出会いがもっと拡がればうれしいし
その一端になりたいとも思ってしまう

ありのままは
流されるような響きがあるけれど
継続的な意味、因果としての意味も含むと思う

なるようになる運命のなかで

すこしでもよくありたいと願うこと
よくあって欲しいと思うこと

その、ありのまま、は更

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海で拾った小瓶のような

海で拾った小瓶のような

便箋の宛先はきっと私じゃないけれど
それを拾ったわたしは、あなた宛の返事を書くよ



背景、海の向こうのあなた

すてきなお手紙をありがとう
内容、読みました。

あなたは誰かに届けたくて
この手紙を書いたんですよね

だからお返事に書くことは
一つだけだと思います。

届いてるよ
読んでるよ
あなたは存在していいんだよ
わたしが、あなたを知っている

一つといいながら、長くなりました。
でも

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ファインダー越さないあなたの世界

ファインダー越さないあなたの世界

へんな写真の撮りかたをする人だなあ、て
最初は思ったんだよね

顔の横でカメラを構えて、
ファインダーを、画面を覗かずシャッターを切る

ほら、少しずれてるじゃん、て
おかしかったのを覚えてる

違うの、いま見てる世界に少しでも近づけたいから。

そう言われることなんてわかってるよ、
とでも言いたげな

にや、とした顔で言い放った
あなたの顔も覚えてる

あなたの世界がみたい、と
何度か思ったこと

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わたしたちでいたい

わたしたちでいたい

とてもすてきな文章にであった

出会いは突然であるが
必然であったのかもしれない

それはあなたとの関係性を
表してくれていて

あなた、と表現していたものが
わたしたち、という領域に達してもいいのだと

背中を押してくれて、優しく撫でてくれる

このことばを、この文章を受け取れたのは
そのことばから、あなたを想像できたから

あなたがいなければ、きっと受け取れなかった

文章のちからと、運命的な

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新しい葉と、新しい芽

新しい葉と、新しい芽

新しい葉が生えてきた

弱々しくも、
青々しく確かないのちを感じさせるそれは
むかし、小さな葉だった隣の葉っぱもかつてはその姿だったことを回想させる

同時に、同じ根を持つ以上
剪定の未来が待つ残酷さをつきつける

さて、わたしは、
あなたは、どの枝を切り落とすのであろう

見なかったことにはできないよね
どれも自分だけど、
確かに生まれた、いのち

風の終着点ってどこなんだろうね

風の終着点ってどこなんだろうね

ventって名前に最近変えたわけなんだけど
これはフランス語で風って意味なんですね

そして風は、最近の自分の比喩な訳なんですが

私は風だな、て思う瞬間は何度もあるのです

私は風だから

とっても寂しいけれど
同じ場所に留まり続けることは
できないのかもしれない

気づきと、安らぎと、
何かをもたらすことはできるかもしれないけれど
ずっとは、いれないのかもな

よりよい世界がみえてしまう
あな

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こんにちは、余裕のない自分

こんにちは、余裕のない自分

あーー
これはとても余裕がないな、と
人にあたる前に昇華しにきました。

こんばんは。

ここしばらく
愛に溢れた生活を送っていて

当たり前のように
人を愛することを考えられていた自分がいた

でもそれは、愛を与えられていて
余裕があったからなんだね

本当に余裕がないあなたに
過去を「地獄」と称するあなたに

私はなにができるんだろう、は
余裕のある側からのことばであり、態度なんだと

今でも

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