川平敏文『武士の道徳学』(角川選書)
ここしばらく、梅雨に入ったら根を詰めてやろう、と思っていた校正仕事に精を出し、例の「これは京都である必要はない」(デスクワークとフィールドワーク)との思いをつよめておりましたが、それもなんとか一段落して、ようやく読書の暇ができました。
というわけで、さっそく、出たばかりの川平敏文『武士の道徳学』(角川選書)を読みました。
副題は「徳川吉宗と室鳩巣『駿台雑話』」です。読者が手に取りやすいようにキャッチーな語彙を全面に出しております。もちろん、吉宗と室鳩巣の関係性が本書の大黒