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銀河鉄道の街にあるレトロフューチャーなお店「マルカンビル大食堂」
先日、SL銀河を乗りに訪れた岩手県花巻市。
引退間近のSL銀河に乗車という奇跡のような体験ができたほか、
花巻市にある大沢温泉では、「古いけど新しい」斬新な宿を味わえました。
今回はそれらの旅の合間に訪れた、宮沢賢治ゆかりの地・花巻にある老舗レストランをご紹介します!
◆マルカンビル大食堂
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花巻駅から歩くこと15分。
坂道を下った先に、古めかしいビルが見えてきました。
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元々は百貨店だったというマルカンビルです。
今回訪れるレストランはあのビルの6階にあります。
小雨の中を歩き通しだったので、6階と思しき窓から漏れるレストランの暖色の明かりに、ほっと息をつきました。
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6階のレストランからあたたかい光が漏れている
ビルに入り、エレベーターで6階まで上がると、そこに広がっていたのは……
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幼少期の思い出をくすぐられる、食品サンプル棚!
と、
昭和レトロなレストラン!
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こちらが花巻の有名老舗レストラン、「マルカンビル大食堂」です!
私は平成育ちの人間ですが、それでも子供の頃にタイムスリップした心地。宮沢賢治の童話『注文の多い料理店』のように不思議な料理店にひきこまれてしまったみたいです。
と思ったら、目の前をSFチックなロボットが横切っていきました。
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まったく、びっくりさせるなよ。
ワクワクするじゃねぇか。
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そんなレトロフューチャーなマルカンビル大食堂は食券制。受付で食券を購入し、空いている席に着き、食券をレトロなエプロンを着たスタッフさんに渡して料理を待ちますが……
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こういう演出、ほんまずるいって!!!
いや、私の子供の頃はコインの占い機も、蓋を引っ張れば箸が出てくる面白れぇ箸立てもなかったですよ?
でもさぁ、でっかいサンプル棚とか、世界自然遺産ばりに手が加えられてないレトロな内装とか、こういう面白小道具見てるとさぁ、
何かこう内側からこみ上げてきたノスタルジーが、忘れていた童心を引き連れてきて、言いようのないエクスタシーな気分にさせられるんですよ……!
はぁ
料理来る前からすでに楽しい
なんて言っている間に料理が運ばれてきました。
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このお店の名物だという、ナポリカツです!
――ん?
何だろう
つい3ヶ月ほど前に、北海道で似たようなものを食べたような記憶が。
北の国ではパスタとカツの組み合わせは案外メジャーなのかな?
とにかくお腹が減りました。早速いただくとしましょう!
……
…………
やはりな
うますぎる……ッ!!
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どるっどるにソースが絡んだパスタを頬張ると、甘酸っぱいケチャップ味が唇や舌にもびっとり絡みつく。なにこの幸せの塊。
このソースの濃さ、めちゃくちゃコーヒーで流しこんでみたい……!
そんな濃厚パスタに、サクサクカツが最高に合う。
料理を味わいながら脳裏をよぎるのは、親に連れられて歩いたデパートや百貨店のレストラン街の記憶。
汽車や客車を模した座席があったり、カラフルな食品サンプルが壁いっぱいに並んでいたり。レストランの前を歩いているだけで楽しかったなぁ。
ひとくちひとくち、思い出とともに噛みしめながら完食。
ごちそうさまでした!
実は追加でもう一品頼んだので、それが来るまでちょっと休憩。
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ビルの6階にあるレストランからは、花巻の街を一望できます。
できれば窓際座ってみたかったなぁ。
そして追加の一品が来ました。
それがこちら!
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こちらもマルカンビル大食堂名物のソフトクリーム。
もうね、とにかくでかい。
これでお値段260円だというのだから懐もでかい。
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実はこちらのレストランを知ったのは、このソフトクリームをSNSで見たのがきっかけでした。
何て言ってたら早速溶けはじめました。早いこといただきます!
そして食べ始めて気づいた。
めっちゃバランス取るのむずい。
下手に傾けたら待っているのは大惨事……
かといって慎重に食べ進めていると、あちこちからアイスが溶けだし、開始数分もしないうちに勝負は泥沼の戦いに。
でも何とかおいしく食べきりました!
お腹いっぱい! めっちゃ満たされたぁ
※追記
後日コメントをいただいて知ったのですが……
このソフトクリーム、
お箸で食べるのが地元流だったそうですね。
まさかあの面白箸立てが伏線だったとは……。
地元流で食べたかった!!
◆花巻散策
SL銀河や大沢温泉、そしてマルカンビル大食堂のほかにも、空き時間にあちこち花巻を散策してみました。
宮沢賢治ゆかりのイギリス海岸を訪れたり
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市内の公園に保存されている、えらいほっそい電車に会いに行ったり、
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宮沢賢治記念館を散策したりしました!
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花巻市を訪れる前は、映画『銀河鉄道の父』の主なロケ地が岐阜県と聞いて、何でだろうと疑問に思っていました。
でも実際に花巻を歩いてみると、意外と坂道が多いことが印象的でした。
思わぬところから下り坂になったり、アップダウンが激しかったり。
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こうした地形沿いにあった花巻の古い街並みを再現するには、岐阜が適していたのかな、と考えてみたり。
地図を眺めているだけじゃわからなかった地形の起伏など、実際に足を運んでみてびっくりすることばかりだった花巻市。
とても楽しいひとときを過ごせた旅でした!!
【終わり】
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ここまで読んでいただきありがとうございました。
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