Hiroshi Unzai

教科教育学の研究をしています。専門は理科教育学です。科学と教育のあり方について考えてい…

Hiroshi Unzai

教科教育学の研究をしています。専門は理科教育学です。科学と教育のあり方について考えています。

マガジン

  • 理科教育 Advent Calendar 2020

    理科教育 Advent Calendar 2020をまとめた記事です。

  • 理科教育 Advent Calendar 2022

    理科教育 Advent Calendar 2022のまとめです。

  • 理科教育・科学教育の読書会

    • 17本

    理科教育・科学教育に関する本の読書会をオンラインで行い、本の内容と議論したことを記事にまとめていきます。Science Education Book Club in Japan の活動の記録です。 Twitter: https://twitter.com/ScienceEducat10

  • 理科教育 Advent Calendar 2021

    理科教育 Advent Calendar 2021の記事のまとめです。

  • 理科教育の国際コースコンパニオン

    Science Education: An International Course Companionの紹介記事です。

最近の記事

学会で使用しているSlackのワークスペースでNPO支援プログラムに申し込んだら通りました

1.忙しい人のための3行まとめ・一般社団法人の学会でNPO支援プログラムに申し込んだら通った ・250人以下なら無料でプロプランを使えることができる ・1 つの団体で複数のワークスペースを申請することも可能 2.経緯さて,タイトルの通りなのですが,簡単に経緯から説明していきます。 私は,一般社団法人 日本理科教育学会という学会で,会員同士が交流できるSlackのワークスペース「SJST公式オンラインコミュニティ」を管理しております。 これまでSlackの教育支援プログラ

    • 研究者コミュニティと実務者コミュニティの境界を超えること

      この記事は「科学教育 Advent Calendar 2023」15日目の投稿です。 本記事では、理科教育のジャーナルで有名なJournal of Research in Science Teaching に掲載された以下のTaylor et al.(2023)を紹介します。研究者と実践者のコミュニティをどのように架橋するかみたいな話です。 Taylor et al. (2023). Crossing boundaries between research and prac

      • 17世紀アメリカにおける教育測定の実態

        はじめにこの記事は2023年2月11日に行われた「The History of Educational Measurement: Key Advancements in Theory, Policy, and Practice」の輪読会の第1章「Early Efforts」の発表内容をまとめたものです。 目次本章の構成は以下の通りです。 ・年代順の視点 ・アメリカ植民地時代の教育史的視点 ・学校展示会から筆記試験へ ・ニューヨーク・リージェンツ試験 ・骨相学から知能検査へ

        • 授業を観察する3つの視点

          はじめにこの記事は死ぬほどアクセスが少ない私のHPにて2019年に公開した記事を加筆・修正したものです。今回は授業観察に関する記事です。授業観察といっても,公開研究会における授業などあくまで飛び込みで授業を観察する場合です。普段入っている学校とかだと,また話が違ってくると思うのでその点ご了承ください。 何のために授業を観察するのかいろいろな目的があると思うのですが,私の場合は「事例の収集」が主な目的です。つまり,「どのような先生が,どのような学級で,どのような子供に,どのよ

        学会で使用しているSlackのワークスペースでNPO支援プログラムに申し込んだら通りました

        マガジン

        • 理科教育 Advent Calendar 2020
          22本
        • 理科教育 Advent Calendar 2022
          11本
        • 理科教育・科学教育の読書会
          17本
        • 理科教育 Advent Calendar 2021
          15本
        • 理科教育の国際コースコンパニオン
          7本

        記事

          日本理科教育学会が編集した本とその目次をまとめてみた

          はじめにこの記事は死ぬほどアクセスの少ない私のHPにおいて2019年に公開した記事を加筆・修正したものです。 やったこと日本の理科教育学研究のこれまでの歩みを調べようと思い,日本理科教育学会が編集した本とその目次をまとめてみました。 日本の理科教育学の俯瞰する際の一助となれば幸いです。 初学者のテーマ探しなんかにも使ってもらえると嬉しいです。 なお,目次は全てWeb上の国立国会図書館オンラインの書誌情報や公式HPから引用しています。 調べ方2019年11月24日に下記方法

          日本理科教育学会が編集した本とその目次をまとめてみた

          理科教育学におけるモデリングを研究する人のためのブックガイド

          はじめに2010年前半まで理科教育学で「モデリング」をキーワードに研究している日本人はほとんどいなかったのですが,ここ最近少しずつ認知度が上がってきたように感じます。せっかくなのでこの流れに便乗して,理科教育学のモデリングに関する文献について,いくつか紹介したいと思います。モデリングに興味のある方はぜひご覧ください。 1. 書籍(日本語)残念ながら日本語の文献では,研究ハンドブックなどの文献において1つの章で紹介されている程度です。そのいくつかを紹介します。 雲財寛(20

          理科教育学におけるモデリングを研究する人のためのブックガイド

          Slackを使った研究互助コミュニティでどのような活動をしているのかを紹介します

          1. はじめに突然ですが私はSlackが大好きです。 2017年11月に日本語版Slackがリリースされた一ヶ月後の12月14日にワークスペースを作成し,仲の良い後輩と研究者の3人でSlackを始めました。 はじめはメールより便利な連絡手段くらいにしか思っておりませんでしたが,Slackの各種機能(絵文字,カスタム絵文字,スレッド,メンション,リマインド,アプリ連携など)を使っていくうちに,その便利さの虜になり今や研究にかかせないツールになりました。 その後,学会や勉強

          Slackを使った研究互助コミュニティでどのような活動をしているのかを紹介します

          理科教育 Advent Calendar 2022の感想

          はじめにこの記事は理科教育 Advent Calendar 2022の25日目の記事です。 記事を執筆・共有してくださったDaiki Nakamuraさん,KODAI MIURAさん,もぐりん@理科ネタさん,H.N(高校理科&教務主任)さん,なまものさん,すけきん@理科教員さん,長沼祥太郎さん,ツヨシ(tsuyoshi shimodaira)さん,Naoya Sakumaさん,Masafumi Watanabeさん,ありがとうございました。「登録はしたけど,執筆していない・・

          理科教育 Advent Calendar 2022の感想

          理科における知的謙虚さを測定する尺度の紹介

          はじめに本記事は「理科教育 Advent Calendar 2022」1日目の記事です。今回は,下記で発表した「理科における知的謙虚さ」について紹介します。 1.知的謙虚さとは何か知的謙虚さとは,「自分の知識の限界を認識し,自分の誤りを自覚する態度」のことです。知ったかぶりをせず,他者の考えに耳を傾け,自分の考えが間違っていたならば,変更することにためらいがない傾向にある人は,知的謙虚さが高い人といえます。私達の研究グループでは,この知的謙虚さを高めるための理科授業について

          理科における知的謙虚さを測定する尺度の紹介

          500冊くらい自炊したのでノウハウをまとめてみた【裁断・スキャン編】

          はじめにタイトル通りなのですが,自炊の備忘録としてノウハウ,感想,失敗談をまとめます。 結論としては28時間で500冊(このうち100冊くらいはジャーナルです),容量は13GBくらいでした。かかった時間については,PDFの更新時間から適当に計算したのであくまで参考値です。 置かれていた状況こんな状況でした。 ・積読がはかどり,ついに研究室の本棚から本があふれてしまった。 ・PCの保存容量にはかなり余裕がある。 ・自炊代行の利用は法に触れるので自炊を決意。 購入したものイ

          500冊くらい自炊したのでノウハウをまとめてみた【裁断・スキャン編】

          理科教育 Advent Calendar 2021の感想

          はじめにこの記事は理科教育 Advent Calendar 2021の25日目の記事です。 記事を執筆・共有してくださった宮元一賢さん,ベンゼン犬 / Takahide KATOさん,ツヨシ(tsuyoshi shimodaira)さん,なまものさん,H.N(高校理科&教務主任)さん,mtprince9さん,Yoichi Yamazaki 山崎洋一さん,やのせん@VR/メタバース教育さん,Daiki Nakamuraさん,ikenagaさん,長沼祥太郎さん,小林優子さん,Ma

          理科教育 Advent Calendar 2021の感想

          日本理科教育学会の会員特典を5つ紹介します

          はじめにこの記事は理科教育 Advent Calendar 2021の3日目の記事です。 理科教育に関することを書かないといけないのに,学会のことを書いてすみません。「理科教育に関するコミュニティ形成」ということで,どうかお許しください。学会に興味がない人は今すぐブラウザバックしましょう。 さて,学会員としてポジショントークしかしませんが,日本理科教育学会に入会するメリットについて書きたいと思います。なお,本記事は学会を代表するものでなく個人の見解です。予めご了承ください

          日本理科教育学会の会員特典を5つ紹介します

          理科教育研究におけるパラダイム

          はじめにこの記事は,2021年8月14日に行われた「Science Education Book Club in Japan」で議論した内容をまとめたものです。 今回,私が担当したのは「Handbook of Research on Science Education, Volume II」(2014)の Chapter.1「Paradigms in Science Education Research」です。 さらに,この記事は理科教育 Advent Calendar 20

          理科教育研究におけるパラダイム

          オンラインブッククラブの3つの方式とやり方を紹介します

          はじめにある文献を読んでいるときに 「この文章はどういう意味だろうか?」 「この文章から思いついたアイディアを誰かに聞いてほしい」 とか思った経験はないでしょうか? 誰もが一度は経験したことがあると思います。Twitter やnote などを利用して感想をシェアしてもいいのですが,せっかくなら同じ文献を読んだ人と交流してみたいと思いませんか? 本の内容や感想を他者と交流・議論する会のことを「ブッククラブ」といいます。最近では,zoomやSlackなどのサービスを使うこと

          オンラインブッククラブの3つの方式とやり方を紹介します

          理科教育 Advent Calendar 2020の感想

          はじめに本記事は 理科教育 Advent Calendar 2020 の25日目の記事です。最終日ということで,理科教育 Advent Calendar 2020の感想を簡単にまとめます。 まずはじめに,執筆してくださった原田勇希さん,Daiki Nakamuraさん,宮元一賢さん,Mai Nishiuchiさん,ikenagaさん,Masafumi Watanabeさん,H.N(高校理科&教務主任)さん,なまものさん,荒谷航平さん,masami MIURAさん,Norik

          理科教育 Advent Calendar 2020の感想

          理科教育におけるモデルとモデリング

          はじめにこの記事は,2020年10月31日に行われた「Science Education Book Club in Japan」で議論した内容をまとめたものです。 今回,私が担当したのは「Science Education: An International Course Companion」の「Models and Modelling in Science Education」です。 さらに,この記事は 理科教育 Advent Calendar 2020 の23日目の記事も

          理科教育におけるモデルとモデリング