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ヤドカリ放浪記2012〜藪原宿-須原宿編〜

11月2日
AM1:50
道の駅奈良井木曽の大橋
ふと尿意で目覚めた丑の刻
眠れなくなったのでなんやかんやと五時前くらいまで起きておく
そして明け方に寝るZzz…
AM6:23
起床
青空広がる奈良井宿での朝
前日の寒さが嘘の様に暖かい
しかしこの暖かさもこの時だけだった…
AM7:35
道の駅木曽川源流の里きそむら
国道19号線沿いに佇む比較的新しい道の駅
朝八時からオープンと少しやる気のある道の駅
でもまだ八時前だからヤドカリを停めたまま散策に出る
AM7:43
藪原駅
この日最初の目的地である宿場町最寄駅
駅前の案内板を見てルートを考える
AM7:47
藪原宿

中山道三十五番目の宿場町
鳥居峠越えて又は峠越えを控えている宿として栄えた麓の宿場町
名産のお六櫛の生産地としても名高い宿場町だ
早速町中をブラブラしてみると朝のポカポカ陽気が嘘の様に寒い…
AM7:52
藪原宿高札場跡
本来の高札の大きさでは無くホンマ小さな掲示板が跡地に建つ
丸型赤ポストと一緒に建つ
AM7:56
角力屋
ヘアーサロン屋
軒先には清水が湧き湧水台に栗が置かれて秋を演出していた

でも寒さは秋じゃないけどね
AM8:00
宮川漆器店

帯刀医師·宮川家資料館を兼ねているぬりもの処
資料館は断られたw
薮原宿の名産品お六櫛を扱う店である
AM8:07
防火高塀跡

1695年の大火で藪原宿の大半を焼失
その後の防火対策として宿再建の際に各戸一間につき一寸の割合で提供しあい上横水と下横水の二ヶ所に四ツ辻の広小路を作った
上横水の広小路には北側に土を盛り石垣を築き、その上に高い土塀を造り防火壁とした
此が防火高塀
現在は石垣の一部だけしか残ってない
その横では豊富な水が流れクルクルと水車を回している
AM8:17
米屋興左衛門宅
旧旅籠こめや
障子窓の格子張りが目立つ漆黒の建物
宿場町当時の風情を感じられる藪原宿では数少ない遺構だ
AM8:20
おぎのや
同じく漆黒の町屋
蕎麦屋として営業をしている藪原宿では数少ない古民家飲食店
蕎麦を打っている姿は見えたがまだまだオープンは先みたいだ…
AM8:21
藪原宿本陣跡
木曽氏の家臣・古畑十右衛門の屋敷があった地で後に本陣となった歴史を持つ
峠越えで賑わっていたので藪原宿では大きい方の本陣だったとか…
皇女和宮さんも宿泊したらしいよ
AM8:30
飛騨街道追分
十王堂跡地
奈川を経て野麦峠を越え飛騨高山に繋がる飛騨街道と中山道の分岐点
美濃と信濃との境に峠があり、この事からその峠を境峠と呼ばれているらしい
飛騨街道…
いつか巡ってみたいものだ♪
AM8:37
藪原神社

680年創建
三野王が勅使として信濃国巡視を行った際に熊野本宮大社の分霊を勧請したのが始まり
本殿は三間社流造り軒唐破風付、屋根はこけら葺の木祖村指定有形文化財である
祭神に伊弉冉尊·速玉男命·事解男命の三柱を祀っている
藪原宿を見守る様に小高い場所に鎮座している清々しい神社だ
AM8:42
湯川酒造
1650年創業の老舗で藪原宿唯一の酒造
明治期に入るとアララギ派の歌人が此処に集って酒を呑み交わしたこともあったのだとか…
俺も呑み交わしたい(´・ω・`)
AM8:44
旅籠日野屋跡
明治の大火後に再建されるも現在は個人宅
町屋造りだが現代風
余り歴史を感じられない外観…
リフォームしたのかな?
此処を最後に藪原宿巡り終了
次の宿場町へ向かう
AM9:13
宮ノ越宿

中山道三十六番目の宿場町
戦国武将の木曽義仲縁の地である
また中山道の丁度中間地に位置し脇街道の伊那へ抜ける権兵衛街道との追分でもある
AM9:16
巴庵
宮ノ越宿のスポット義仲館の隣接する蕎麦処
お腹爆減りなので駆け込み蕎麦注文
山菜そばを待っている間に漬物やら林檎やらと色々出してくれる
久し振りに発作を出している俺には有り難い
そして山菜蕎麦登場
ガッツく俺
鼻が詰まっていて味が全く分からん…
鼻が詰まると味が分からん事になるってホンマやね〜
AM9:59
宮ノ越宿本陣

大火で全焼するが再建された物
中山道木曽街道に於いて江戸時代のまま遺構が現存するのみ
ちょいと風情あるスポットだ
AM10:05
脇本陣問屋跡
大火により焼失
小さな看板に脇本陣と問屋場だった事が記している
詳しい事は書かれていない…
AM10:07
田中家
宮ノ越宿民家
旅籠屋であった町屋
二階出梁造りで一階の格子と二階の障子戸の対比が実に美しい
大火後の再建建築だが実に風情を感じる建物だ
AM10:10
山崎家

こちらも宿場町風情残る家屋
玄関先に生える松の木が見事♪
宿場町時代は何の商売をしていたかは不明
ただ外観が美しい(*´ω`)ノ
AM10:13
明治天皇御膳水
町内の飲用水を得る為に掘られ昭和初期まで近郷随一の名水と名を轟かしていた名水井戸
明治天皇御巡幸の際、旧本陣で小休された明治天皇にこの水で献茶したのがこの名称が付いたきっかけ
良いよな〜水飲んだだけで名前が残るなんてw
AM10:25
藤本屋
D51やと掲げられた謎のお店…
そう言えば奈良井宿にもD51が置かれていたが木曽路と機関車は縁が深いのだろうか…
それともただの趣味?
AM10:30
義仲館

悲劇の武将·木曽義仲の短くも壮絶な生涯が解る資料館
義仲の関連資料などが展示しているらしい
余り興味がないので木曽義仲像と巴御前像だけカメラに収める(≧ω)b
そして宮ノ越宿を後にする
AM10:48
道の駅日義木曽駒高原

中山道中間地点の碑が建つ道の駅
また木曽駒冷清水も湧く
また週末だろうかとろろごはんの無料試食会があるらしい…
とりあえずここでちょいと休憩する
発作が出るとキツいのだ(-ω-;)
AM11:20
福島関所

碓氷·箱根·新居と共に天下の四大関所と称された福島宿に設けられた関所
各藩境等に見られる番所の類いの機能を異にし特に女改めと鉄砲改めとに重点が置かれた
この関所は徳川幕府による交通政策上重大視されていた関所であるが廃関後、関所施設はすべて取り壊されてしまった
現在は番所や門の跡碑が建ち、資料館が設けられている

AM11:35
福島宿

中山道三十七番目の宿場町
戦国時代、木曽義仲の城下町として生まれた宿場町
木曽谷の中心地として栄え宿泊客で大変賑わっていたらしい
現在は温泉も湧くちょっとした観光地
AM11:37
高瀬家資料館
島崎藤村の姉の嫁ぎ先で家という作品のモデルとなった場所
高瀬家は藤原氏の出で菊地肥後守則澄を祖とし高瀬と改めた
四代目にあたる高瀬兵衛武浄が大阪冬の陣の頃に木曽福島に入り幕末まで山村家の家臣として仕えた
大火により一部焼失するが旧家の風情を今も伺える島崎藤村や福島宿の資料が揃うスポット
AM11:53
福島宿本陣跡
百五十坪の大きな宿で1870年の宿駅制度廃止まで続いた本陣
現在は役場となり福島宿の中心となっている
AM11:59
七笑酒造

木曽のさけ七笑の醸造元
ちょいと物色する為、立ち寄る
当たり前だけど色んな七笑があるな♪
ワンカップだけ購入する
PM0:03
喜又橋
この地を治めていた当主で町の人々の為に尽くした天晴れな人柄を想い銘々した橋
清水の湧いた場所より小川が流れ出て、その小川に架かった橋を再現されたもの
まぁ〜高知のはりまや橋みたいなガッカリ名所w
橋を渡ると蔵が三軒、茶屋一軒ある広場に出る
PM0:09
藪裏清水
代々家老であった千村家が竹藪の裏に居を構えていた地から湧き出た不思議な湧水
水桶を造り段により使用目的を変えた生活密着型湧水
PM0:13
高札場跡
柵を結って高札場に近寄る事が出来ない様にしており、中には栗石が敷き詰められている
また宿村間の里程を測る基準となっているので容易に移設出来ない場所に建てられていた

高札場にはそんな役割もあったのかと初めて知る(ノω`*)
PM0:20
上の段

古い町並みスポット
敵の侵入を阻む鍵之手や急な坂道や道の両側に設けられた石垣など当時の地形がそのまま残っている
また木曽義仲から十九代目の木曽義昌の居城上之段城があった場所で郭内として多くの道筋が通っている由緒あるエリア
飲食店が多い
PM0:23
観光文化会館まつり会館

天下の奇祭みこしまくりミュージアム
入館無料なのでちょいと見学してみる

また平安時代の陰陽道の達人安倍晴明を祀った晴明社が敷地内にある
PM0:31
大通寺
関ヶ原の合戦後、柱山和尚を開山とし木曽代官によって建立された寺
鐘楼門は木曽福島町で最も古い木造建築物である
また武田信玄の娘·真理姫の供養塔がある
PM0:44
木曽川親水公園

木曽川に行人橋架かる
木曽福島温泉の源泉·二本木温泉二号による足湯もあり、散策疲れの癒しスポットとなっている
泉質は含二酸化炭素-カルシウム炭酸水素塩冷鉱泉
入浴禁止の貼り紙がしてある(^ω^;
類友がいるんだなぁ〜
PM1:12
山村代官下屋敷
山村は鎌倉幕府の大学頭大江匡衡一族の流れを祖とし木曽義元の食客となった事に始まり、木曽氏の重臣塔して活躍
関ヶ原の合戦では先陣を切り活躍し、勝利を納める
この事から木曽谷の徳川直轄支配を任され木曽代官となる
そんな山村の屋敷は豪壮を極めたもので現在の隣接する福島小学校を含む敷地に庭園が二十あったとか…
此処はその一部にしかに過ぎない
PM1:20
代官清水
城山の権現滝から引水した水場
山村代官屋敷東門跡横に湧く
ちなみに門跡の石垣には紀行文の一節が刻まれているちょっとした史跡である

PM1:41
Aコープきそ店
昼飯におにぎりを…
そしてこの日も夜を見越して晩飯も購入しておく
昨年も此処で買い物した記憶がある様な無い様な…
PM2:04
道の駅三岳
王滝川沿いに建つ道の駅
自然に囲まれた静かで小さな道の駅だ
小さな物産館で物色するが特にお得品はなかった
スタンプを捺して先に進む
PM2:25
道の駅木曽福島

木曽御岳山が微かに見える絶景の道の駅
スタンプ貰ってないと思ってたら捺していた(ノω`*)テヘッ
PM2:37
御嶽山木曽本宮

古来より霊験あらたかな信仰として継承されて来た御嶽山総本山
一歩境内に踏み入れば凛とした気が身体中に纏わり清々しい気持ちになる神秘の霊域
御祭神は大己貴命·国常立尊·少彦名命の三柱を祀っている
早速参拝をして由緒書きを手にすると巫女さんが声を掛けてくれて中に入る
なのでもう一度本殿にお参りをし、勧められた休憩室で休んでいると巫女さん今度は参拝記念と御守りと梅昆布茶と金平糖のお土産を持って来てくれた
更にポイントカードも作ってくれた…
このポイントカードは参拝すると1P
20P毎に記念品が貰えるらしい…
神社も面白い事考えるね〜
ポイントの付く神社なんて初めてだw
ちなみに奈良の大和本宮でもポイントが加算出来るらしい
因みのちなみに霊峰木曽御嶽山の巡礼なるものがあるがそれも面白そうなのでいつかチャレンジしてみたい♪
PM2:55
清明瀧
御嶽山木曽本山本殿左横にある滝
鳥居もあり聖地っぽい
心洗われた♪
PM3:03
木曽棧
福島宿と上松宿の中間に位置する中山道随一の難所とされたポイント
1600年代半ばに石垣に改修され、その石垣の一部が国道の下に残っている
それを見学
うん、そこそこ見応えあるスポット
俺的には同じ名称の日本酒があるので気になっただけw
でも前年に観たんだよな此処
PM3:09
上松宿

中山道三八番目の宿場町
江戸時代から桧の集散地として発展した町だったが1950年の大火で町並みの殆どを焼失したそうだ
昨年も訪れているらしいが記憶にないw
PM3:12
上松町観光案内所
上松駅横にある観光案内所
上松宿の見所を聞くが宿場町としての遺構はほとんど残ってないらしい…
その中でも当時の面影が残っているスポットを紹介してもらった
PM3:18
本町一里塚跡
江戸時代には本町の角を曲がり中町に入った所に左右に二基の一里塚あり
土を丸く盛って造られた目印だが宿場町の中にあるのは珍しいかも
PM3:21
塚本歯科医院
観光案内所の説明では此処が上松宿本陣跡
本陣だったと表記するものは一切無い
確かに二階部分は蔵的造りだw
PM3:24
脇本陣跡
本陣跡前にある個人宅
此方は問屋·庄屋を兼ねていた脇本陣
当時の看板だろうか門脇にヒッソリと掲げられている
PM3:27
玉林院
明治26年に火災にあうが土蔵と山門は無傷で現在もその姿が残る
町指定文化財である
小さな大仏様が佇む
観音堂には千手観音が安置されている
玉林院裏手の山は木曽氏館跡らしい
PM3:32
上町

大火を免れた宿場町風情が色濃く残っているエリア
餅屋など屋号を掲げている町屋もある
う〜ん此処は良い♪
PM3:35
高札場跡
上松宿入口に建つ高札
上松宿について書かれている様だが薄れて読み取れない…
裏には石仏が並ぶ
PM3:49
中山道ねざめバス停

上松町コミュニティバスひのき号の停留所
上松宿から少し離れているが江戸時代の建物が残るエリア
旧街道の立場茶屋たかせと旅館越前屋が当時の姿をそのままに風情を醸し出してる
二軒だけだか今は共に蕎麦屋を営んでいる様だ
写真撮りまくり〜♪
PM4:02
小野の滝

廣重·英泉の合作である中山道六十九次に描かれている上松宿の浮世絵は、この滝が舞台となっている
鉄橋が架かり滝の両サイドのブロックもまたいい味を出している♪
かつて此処を旅した細川幽斉は老の木曽越の中で『木曽路の小野の滝は布引や箕面の滝にも、をさをさおとらじ、これほどの物をこの国の歌枕には、いかにもらしける』て手放しで褒め称えたとか…
とにかく良い滝だ♪

国道19号線からすぐ見れるのがまた良い
こんなに感動する滝なのに此処もやっぱり前年に観ているらしい…
さっぱり記憶にない
PM4:24
須原宿

中山道三十九番目の宿場町
湧水量豊富で水舟の里とも呼ばれている名水スポット
須原宿に湧く水は名酒·木曽の棧の仕込み水に使われているとか
またこの地に古くから伝わる盆踊り民謡·須原ばねそ発祥の地らしい
PM4:26
大和屋
『すばらしいぞえ須原の桜、つけてにえ湯の中で咲く』と唄われた桜の花漬を売っている旅人に人気の店
すぐ横には一里塚跡
PM4:28
須原駅
大和屋のすぐ向かいにある須原宿最寄駅
敷地内には幸田露伴と須原宿の碑が建つ
その碑の前には湧き水が湧いている
PM4:30
高札場跡
駅対面に立看板くらいの高札場跡案内板が立つ
大したスポットではない…
PM4:31
高樋家
まず最初に目に止まる屋敷
てっきり本陣跡か脇本陣跡かと思って見入ってしまった
PM4:36
須原宿本陣跡
此方が本物
木村平左衛門が営んでいた本陣跡
本陣としての面影は無いが鄙びた感はある
PM4:38
脇本陣西尾家

問屋と庄屋も兼ねた脇本陣跡
名酒·木曽のかけはしの蔵元で江戸時代初期からの歴史を持つ老舗
素晴らしい家屋です♪
PM4:41
正岡子規歌碑

『寝ぬ夜半を いかにあかさん山里は 月いつるほとの 空たにもなし 子規』と刻まれた石碑
それには須原宿とも刻まれており、更に碑の前には水舟もあり、この宿場町のベストショットポジション
バックにはもちろん風情ある古民家も建っている
須原宿良いトコ取りなのだw
PM4:42
清水医院跡
文豪島崎藤村による作品·ある女の生涯の舞台となった病院跡
現在は愛知県に移転されて個人宅になっている
今度読んでみるかな、ある女の生涯
PM4:45
鹿嶋神社仮宮

宿場町通りから少し入った場所にあった神社
文字どおり仮の神社らしいがすでにその役目は果たしたのか仮殿の中は倉庫がわり…
この佇まいは嫌いではないけど神様居ないんじゃな〜
PM4:53
かしわや

旧旅籠屋
建物も当時の物らしく、二階に掲げられた板看板がスゴく良い味を出している

宿場町情緒ですな〜♪
PM5:09
定勝寺
御本尊に釈迦如来を祀る木曽三大寺の一つ
山門·本堂·庫裡が国指定重要文化財に指定されている
陽も暮れて薄気味悪いので直ぐ様立ち去るw
PM5:28
道の駅大桑
今宵の寝床なり道の駅
国道沿いなので車の往来で煩い、第二駐車場に停める
レストランは二十時まで開いているが晩飯を買っているので久し振りに自炊する
ここんトコめっきり冷え込むので湯豆腐にしました♪
安くてヘルシーだし
でもビール&日本酒付
糖尿&痛風に気を付けねば…
それ以前に肝硬変
それでも止められないお酒
今宵も酔うのだ♪
そんな七笑な夜
そんな木曽路な一日
風邪薬も呑んでおかなきゃ(ゝω・´★)

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