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「社会はそういうものだから」という理論の強さ

「客先に社内の人の名前を出す時は呼び捨てでいい」と言ったら、社内で社長を呼び捨てにした新人がいるという話で笑っている人がいたので、「そもそも客先に社内の人の名前を出す時、呼び捨てにするのも意味わからないですけどね」と言ったら「いやいや、それは社会では常識だから」と返された。「何のためにそうしてるんですか?」と聞いても「それが当たり前だから」としか返ってこなかった。この時点で会話する気が失せてしまった。 調べたわけではないが、身内を下げることによって先方に敬意を示すためだと思

    • 本は2周読んだあたりから愛着が増す

      しばらく読書できない時期が続いていたが、最近読めるようになってきた。心理状態は不思議な物で何かを機に歯車が噛み合ったように回り出していく。 その歯車は親しい人との会話であったり、映画の内容だったり、気温が上がってきた事などの総合による物だと思う。とにかく回り続けた歯車の勢いを弱めずに最大限利用したい。 以前は気になる本は全て即購入し、1週間以内には読み切っていた。しかしだんだんと買っても読まない本が増えてしまい今は本棚の一列分くらい溜まっている。 本読みブランクが収まるま

      • 植物を育てる

        完全に枯れてしまったと思い支柱を刺したまま隅の方に置いていたクレマチスから新芽が出ているのを見つけた。 春になると植物達が次々と新芽を出し生き生きとしてくる。冬の間は死んだように静かだったから、まるで生き返ったように見え、悲しく憂鬱な気持ちが晴れ晴れとする。 彼らにしてみれば過酷な環境に適応し子孫を残そうと組み込まれた遺伝子通りに動いているだけで、それを人間本意の物語に重ねてしまうのは少しくだらないが、起源を辿れば似たような細胞組織から発達してきたものなのだから共感してし

        • することがない一日について

          何もすることがない一日について、苦痛を感じている。 苦痛の内訳として、 ・丸一日時間があるならやりたい事がなんでもできるのに、何もできない ・何かしなければと焦燥感を感じるが、結局SNSのショート動画をスクロールし、飽きると違うSNSのショート動画をスクロールしている ・1日の終わりに無駄な時間を過ごしてしまったと感じる なぜそのように感じるかの仮説 ・有意義に過ごさなければいけないと思い込んでいる ・成長する事を無意識に目標としている為、成長につながる行動をしていない自

        「社会はそういうものだから」という理論の強さ

          何もない日を念密に書く日記

          4月18日火曜日。週の始まりの次の日。昨日が一日中外出で、今日は一日中事務処理。 昨日は特殊な現場で、紙幣と硬貨を大量に仕入れ、店舗やATM用に仕分けて送る作業場での空調機工事の立会だった。 4日間作業があり、初日は発注会社、元請、委託、工事業者全員で立会をした。 元請の私と、委託は作業するわけではないのでただ居るだけになる。建前上安全管理や連絡伝達、意思決定するが、正直に言って責任上いるにすぎない。簡単に言えば中抜きなのだろうけど、中抜きには中抜きなりに存在理由がある

          何もない日を念密に書く日記

          喫茶店における独自性

          いろいろな喫茶店に通っていると、その独自性に驚かされることがある。 例えばアイスコーヒーを頼んだ時に、「アイスコーヒー生クリーム抜きでー」とオーダーが入る店があった。通常の状態が生クリームありなのだ。 ホットコーヒーを頼んだつもりが、激甘カフェモカのこともあった。 テーブルに置いてある小瓶に塩とコーヒー豆が詰まっていたり、古く渋い店内なのにBGMがエドシーランのShape Of Youな事もある。マスターの乳首が透けていたりするし、ピザトーストの注文を受けたのに、テレビが

          喫茶店における独自性

          「復活」取り止めも無いメモ

          〈上〉 歯の欠けたような月 俺たちはこの若者を現在のような境遇に落とした原因を無くすように努力する代わりにこの若者を罰することによって事態を改善しようとしている このような恐るべき状態や、人間の感情に対するこのような愚弄に誰も侮辱を感じていないことに、彼はびっくりした。 精神的な嘔吐感が彼の心を捉えていた。 「あんたはあたしをダシにして、救われようとしているのよ」 世間に最も流布されている迷信の一つは、人間というものはそれぞれ固有の性質を持っているものだということで

          「復活」取り止めも無いメモ

          自分で選ぶということ

          何かを選択するというのは労力がいる。 そういう時につい選んでしまうのが過去に一度選択した方であったり、多くの人数が選んでいる方であったり、凄そうな人が選んだ方だったりする。 お昼ご飯はいつもと同じかチェーン店を選んでしまうし、服を着るときはブランドのロゴマークをつけてしまうし、誰かにあげる贈り物をGoogleで検索してしまったりする。 間違えたり、恥をかくのが怖いのだ。だから、自分ではないものに決めてもらう。 小さなことから、自分で選んでみることにしている。花をあげる

          自分で選ぶということ

          意味のなさ

          心がわーっと意味のなさに取り込まれている。気を抜くと、植物を育てること、ゲームをすること、本を読むこと、音楽を聴くことになんの意味があるのだろうと感じてしまう。 意味なんて最初からないかもしれないし、考えて思いつくようなものじゃないのだと思う。 種を植えれば花が咲くし、野良猫は毎年子供を産む。そこに計画はないし、いずれ失われる事も知っているのか知らないのかも分からない。 そこにあるからあるのだろう。それ以上のものはないし、この与えられた頭で感情や精神に従ってただ生きたらい

          意味のなさ

          横浜ゴルギアス①

          プラトンの「ゴルギアス」を読んでいる。 ソクラテスがなんだか賢そうでみんなに支持されているゴルギアス、その弟子ポロスとアテナイの政治家カリクレスと議論を交わす。 気になった箇所+感じたこと 反論はされた方がいい 間違いから解放されるから 反論のない生活は心地良いがそれなしに正しい道を歩むことは難しい 説得力があるからと言って知識があるわけではない 知識がある人よりも、知識があるように見える人の方が人気がある ハンバーガー屋が歯医者に裁判をかけた時、子供の裁判官ならば必

          横浜ゴルギアス①

          瞑想するということ

          時折瞑想をする。それはマインドフルネスなのかもしれないし、禅なのかもしれないし、ただなにも考えてないだけなのかもしれない。 目を閉じたあとと開けた後で見た目に何か変化があるわけではない。これと言った目印はなにもない。 しかし、やるのだ。答えのない海に飛び込みあがいてみることが心地よい。 マインドフルネス的な瞑想であれば、 ・不必要な思考活動をやめ、深い呼吸により酸素を巡らせる ・副交感神経を優位にさせ、緊張状態から解放する ・記憶力、集中力など脳機能の改善があるとの報告

          瞑想するということ

          梅雨

          梅雨が来る。 低気圧そのものが押し寄せてくるので、何日にもわたって体の不調が続く。 気圧が下がり酸素が薄くなり、体内の圧力が上がり 筋肉や血管が膨張する。 お腹が緩くなり、頭が痛くなる。 日光が少なくなりセロトニン不足になる。精神的にも肉体的にもしんどい。 梅雨という漢字は梅に雨と書く。梅の果実が実る時期に降る雨と聞いた。 どうしても耐えられない時は、サウナや銭湯に行き体内感覚を強制的に戻すといい。 町に植えられた木々をじっと見上げると、梅に限らずいろいろな果実が実

          怒った

          電車で、無理矢理降りる人にぶつかった。 道で、すれ違う人に故意に肩をぶつけられた。 追いかけて、やり返そうと思った。でもやらない。 「ああ、動物なんだな」と思うことでやり過ごした。 今まで怒ることは幼稚な行為だと思っていた。でも、行き場を失った刃は自分に刺さることにも気がついた。全ての人に優しさを与えようとして、気がつけば、ごめんなさいと口走りそうになっていた。 いっそ、誰かに突き立てたほうが楽だ。自分の安全を確信し、怒りをぶつける。それほど自分の価値を感じることはない

          怒った

          あれこれ

          正しいと正しくない 良いと悪い 善と悪 自分の心に正直にならないことは悪だとして、 物を盗んだり、人を殺してしまったり、品行が悪い異性関係も基本的に悪とされる。 悲しむ人がいるからダメと考えても、その人が自由を阻害されて悲しいと言ってしまえば成り立たない。 犯罪だからダメということも、仮に犯罪じゃなかったら許されることになる。そして警察の目が届かないところでは適応されない。 されて嫌なことはしてはいけないというのも、何をされても厭わない人が存在すれば何をしても良くなる

          あれこれ

          断想

          なんのために生きれば良いのか みんなではなく自分の話 完全な孤独は辛いだろう でも誰かと繋がるために自分を抑えていたら意味がない 知る楽しさも失わずにいたい  こんなものがあったのか、と感じ続けていたい 体がつかれても、精神には誰も踏み入れさせない 私は私 私があって、世界がある 第一に私 何かに取り組み、継続するのは良いことだ 朝起きるのが楽しみになる 進歩する自分が感じられる しかしそれは決して他人からは生まれない 自分の中の同意がいる 自分の内側から出

          仮説の量産

          特に書きたいことはない。天気は晴れ。読んだ本は「初めてのジェンダー論」「競争は社会の役に立つか」「無心ということ」だ。気分は悪くはない。悪い時を思い出せば、悪くない状態は優れている状態だ。良すぎても反動が来る。継続すべきは平穏。凪。細波。 巷ではジェンダーについての話が盛り上がってる気がするので知識をつけたい。 ジェンダー、セックス、性差、性的志向、性役割。 自然(都合よく自然という言葉を利用してはいけない)な動物としての人間。男女で性機能の違いはある。動物でもオスとメス

          仮説の量産