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嘉義 始まる台湾一周の旅

こんばんは。この漢字なんて読むの? ですよね。

嘉義市(かぎし/ジャーイーし)台湾の友達は、ジャーイーと言っていたので、僕もジャーイーとよんでいました。

ジャーイー。

もうちょっと気持ち訛っていただくと、台湾の発音っぽくなります。

そう。そんな感じ。ありがとうございます。

地図行きましょう。

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あら。けっこー台北、桃園あたりから下ってるんですね。

スキップしちゃった街やっぱりたくさんありますね。

全部いけないし、行くとこ地味だな。

ジャーイーで旅の青年は何を見たの? 

彼、楽しんでいたようです。いろんな旅がありますね。

少しでも明るい気持ちになっていただけたら嬉しいです。

今日もよろしくお願いします。

嘉義 始まる台湾一周の旅

楽しくいこうぜ。青年! なぜだか、桃園の駅で台湾を南に下っていく電車を待っているプラットホームを僕は懐かしく感じた。どこか昔の日本に迷い込んだかのような不思議な気持ちにさせた。

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車窓から見える景色も、日本の田舎のように見えてくる。

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僕等はきっとどこかで繋がっている。

電車の頭をもたせる部分にカバーがかかっていて、そこには台湾の主要観光地の絵が描かれていた。

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これから俺の台湾の旅が始まってく。うきうきが半端ない。幾つになってもこの気持ちは忘れずにいたい。

やるしかないぜ! 不安なんてあっても考えてない。

いつでも今しかなかった。俺はこれでよかった。人生は一度きりだ、タイミングを逃したくない。少しくらい無茶したっていいぜ! 

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いつの間にか俺の体は嘉義に着いていて、ゾイの働いているバックパッカーズハウスを目指している。

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嘉義、阿里山へと続く電車が走る街。

駅を出て横断歩道を渡り、細くて歩きにくい道をバイクをよけながら歩く、まだ地図もない。だいたいの住所はわかるけど、ここからは勘が頼り、その行程が心地いい。迷っている真っ最中って気持ち良かったりする。

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嘉義の街では祭りのようなものが開催されていた。

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ここにいる間、ゾイと、ゾイの友達のタイソンは殆ど俺と一緒に居てくれた。

ダックの雑炊屋さんで食べた飯はめっちゃうまかった。

俺ああいうあんかけがのっててあっつい食べ物が好きだ。

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夜はタイソンが嘉義の街のドライブに連れて行ってくれた。

森の奥の変な観光地っていうか、地元のヤンキーが溜まっているような真っ暗なダムに行って、「夜市」にも行ったぜ!  

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うまいもんとアイス食って最高だったな。

台湾の人達は大人も子供もみんなピュアで可愛い。

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別の日には昔の電車を観に行って、木でできた電車に乗ったりした。

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変なおっさんのバイクのケツに乗っけてもらったりしたなぁ。その人はゾイのバッパーで働いている女の人の旦那さん。どんだけお客との境界線がないんだって話だよ。初めて会ったおっさんのバイクのケツに乗って観光って。ないだろ! 笑えるっしょ。

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夕飯はチキンがご飯の上に乗ったおいしい飯も食べたなぁ。

飯屋の近くの安い大衆向けのスーパーマーケットで黒い線が入ってないくっそでかいスイカ持ち上げたなぁ、それじゃあまるで瓜じゃん。

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夜のドライブ最高だよ。なんで俺はこんなに恵まれているんだって何度も考えたりしたよ。超、嘉義楽しかった。

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俺は散歩をするのが好きだ。この日は嘉義公園に散歩に出た。

旅は僕の心を洗う、もうとっくに綺麗になったのに、まだ洗う。

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もうどこに行ったらいいっていうんだ。

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嘉義の街の中心地には、まだ台湾が日本の植民地だった時代、一生懸命に練習して甲子園に出場したこの街の高校球児の銅像が建てられている。その物語『KANO』っていう映画で有名な街らしい。その映画の事を俺は一つも知らなかったんだけれど、ゾイが俺に教えてくれた。

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日本の土地で試合に出ることが当時ものすごい名誉なことだったらしい。

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バッパーでゆっくりその映画を見たこともあった。
みんな日本の事が好きなんだ。1931年、夏の出来事。

僕は時間を持て余していた。檜で出来た家、映画になった『KANO』の小さな博物館にも行ったり、嘉義の街の刑務所も観に行ったりした。なんでだろうね、刑務所を観に行っちゃうのは、フリーマントルでも、タスマニアでも、嘉義でも。

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まさか他の街でも行ったかもしれない。絶対に入りたくない場所だからかなぁ。刑務所にもいろんな作りがあって、デザインがある。どうしても脱獄者を出したくないようだけど、どんなにデザインに凝っても、いろんなものがあるってことは、一つには決して決まり切ってないってことだよね。

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絶対に脱獄できない刑務所ってのはあると思うけど、ないかもしれない。まったく0ってことは言いきれないんじゃないかなって素人は考えてしまう。

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その夜はゾイのバイクの後ろに乗って嘉義の古い歴史ある街を散策した。

築50年のアイス屋、アイス売るだけでよくもまぁそんなに長く経営できたもんだ。見た感じどっかの誰かの実家、ただの一軒家だったもんなぁ。

その後ゾイのバイクの後ろに乗って大きな橋を越えて、大きな嘉義の夜市に行った。一緒に歩き回ってご飯を食べて、射的ゲームやって楽しかったなぁ。

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本当に日本の夏祭りって感じでさ、屋台が出てて、浴衣をきた人達がいてって感じ。

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ここの所毎日楽しく過ごしている。本当に友達のおかげだ、多謝。

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次の日は晴れた。ゾイとタイソンと一緒に、阿里山を目指そう! 電車に乗ってガッタンゴットン揺れてくぜ。

車窓から見えるのは台湾の田舎の風景。

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どれもやはり日本の原風景の様で心が洗われていった。

流れる景色、雲も空もすべては流れて行った。

電車がのろりと山道を練って揺れている。スピードは全然出ていない。

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途中の山間の奮起湖駅で降りることになった。

いつかの台風の影響でここより先、阿里山までの線路が塞がってしまっていて、バスじゃないと移動が出来ないらしい。

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「ふぅ、困ったもんだ」僕等はバスを待つ。

一時間半くらいここでたらたらしてしまった。

山間の何もない村、自然だけがあった。

山の木の実や、林、苔なんかもとても可愛かった。

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病気かも知れないやせ細った猫を見た。

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ゾイがカブトムシの雌を見つけて掴んで手に乗っけていた。

台湾の子は気取っていなくて可愛いなぁ、カブトムシの雌って、「豚メス」って呼ばれてたっしょ。

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バスに揺られて僕等は阿里山に着いた。ここは山だから涼しくて、歩くのが気持ち良かった。

阿里山駅から御神木が生えているという場所までまた登山電車で移動した。そこから山の方向に向かって歩いて行くと辺り一面に木が生い茂っていた。

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樹齢何年程だろうか、とても年老いた森を歩く。

苔がいたるところに根付いている。

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ゆっくりと地面を、そして木々を濡らす苔に含まれた水分が潤いを保っていた。

セミの抜け殻が遊歩道の手すりに置き去りになっていた。

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生き物の産声が聞こえてきそう。

この森は生きている、再生を続けている。

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森林浴がとても好きだ。

都会の風に吹かれ過ぎるってのもよくはないのかもしれない。

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阿里山から戻り、人里で台湾のスパイシー鍋を三人で食べた。野菜が豊富で健康的で美味しいやつ、これもとても幸せな経験。

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夜を越えてホリデーは続く。

次の日もゾイが仕事を休んで、タイソンと共に俺の事を温泉地に連れて行ってくれることになった。

僕等は一路タイソンの車で嘉義近くの山間の温泉町へと移動した。

謝謝の旅はまだまだ続く。

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どのくらいの人が台湾で温泉に入ったことがあるんだろう。そしてどのくらいの人が台湾の友達と一緒に入ったんだろう。

僕はとても尊い経験をしているに違いなかった。

一分一秒が尊い。今でもそれは増している。

午後の柔らかな日、あったまった湯船に差し込む光の束。

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台湾の温泉は綺麗じゃない。掃除が行き届いてないし、どこか適当だ。虫だって端っこの方で縮こまって干からびている。そんな中、裸足で歩くもんだから。どうしても一度歩いた所の上をなぞって歩くようになってしまう。

温泉の中に入って「極楽極楽」って呟かせてよ。そう、これは俺達の極楽の旅。

温泉の中に溜まっている泥を顔に塗りたくって泥パックもした。

今思えばすげー汚いんだろうけど、もうどうでもよかった。

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窓の外には山々が広がっている。緑はいつも目に優しい。

最高の日々を僕等は過ごしている。

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温泉街を出て僕等は海岸線に向かう。どうやらここらで有名な海鮮市場があるらしい。オーストラリアで言う「フィッシャーマーケット」そこに行って早速台湾ビールを飲む。

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もうやっぱ最高だ、みんなで飯って最高だ。

それから、まだまだこの日は終わらない。

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嘉義にある北回帰線、北緯23度っていう有名な地に行ってきた。

何を話していたんだろう、僕達には思い出があった。それって忘れちゃったりするけど、その過ごした時間も大きな時の流れの中で微かなものになって行ってしまうんだけど、それは僕にとってはかけがいのないものだったりして、毎日が光の中にいたようなもんだ。

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夜に別れを告げて、朝が来る。毎日是の繰り返しなんだ。

旅はどこまで続くんだろう。寂しくもあり、やっぱり楽しくもある。

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朝早くにゾイはいなかったんだけど、ゾイの働くバッパーの子達と仲良く写真を撮って嘉義の街を後にした。

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田舎の駅の上で少し寂しくなったりもしたけど、ここからほら、また新しい旅が始まるんじゃんか。

さぁ行こうあの子に会いに台南へ。心躍る毎日に拍手。

編集後記

さて、問題です。

Q:みなさんは、何を見せられているのでしょうか。

A:こちら旅の青年の当時の日記を整えたものです。

難しいこと、一切書けてません。

誤字脱字は整えているつもりです。

ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いします。

こんな気楽な文章でしたら、どの年代の方にも届きやすいのではないでしょうか。

旅人してるよなぁ彼。

「男の人っていいね」って旅をしているとよく言われていました。

なんとなくお気持ちお察しします。

本編で何回「最高だな」とか言ってんだか。

呆れるぜ。頼むよ。

わかった。君の明るさ、もっと遠くまで放つから。

今、僕自身も過去の僕に灯されてます。

これがいわゆる希望の灯ですね。

信じて良かったんですね? 君の事。

どうでしょうか。どうなるのか教えてくれよ。


さて、編集後記やって参りました。

彼、調子に乗りすぎています。

実はこの先の旅も、とんでもない明るさです。

ー中略ー

好きな事できていたり、ご飯を選べたり、布団で寝る事が出来るの誰のおかげだと思ってんだ。

はい。

ありがとうございます。

みなさんのおかげです。

謙虚に生きます。


さて、編集後記はじまりました。

今日どうした。

……怒られた。

なんかあったらしいですね彼。

調子に乗りすぎて、自分に怒られてますね。

さて、本当に話をガラッと変えます。

今日ね、俺たちのバンドの夏のワンマンライブの動画をyoutubeにアップロードしたんです。

『17才』という曲です。

みんなもあったよね、その頃。

何してた? 何に夢中になってた? 

Q:そんな気持ち今どこにある。

濃いバンドの濃い曲。いってらっしゃい。

ゆっくりいきましょう。

次回は、台南へいくよ。

オーストラリアのブリスベンに短期留学した時に同じクラスだった、アシュリーを頼りに旅に出ました。可愛いんだまた!!

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スキです。またね。

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