陽羅義光

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  • 死想

    死というものは人類というか生物永遠の謎である。その謎に蛮勇を奮って挑んでみてもよい季節が到来した気がした。けれどもこの一文はまだ道半ばである。

最近の記事

超ヒラリズム7月

超ヒラリズム7月 超ヒラリズム1【西武ライオンズ選手】  久しぶりにライオンズの試合をテレビで延々と観たが、監督、コーチ、選手、みんなアカン。戦局が読めていないし、思いきりもない。だいたいヘナチョコ選手がみんなガムをくちゃくちゃしているのが信じられない。あれはやはり集中力を弱める。ダントツの最下位も納得の有様だった。頑張れ。 超ヒラリズム2【プロ野球ガムくちゃ選手】  他のスポーツの選手で、ガムくちゃくちゃがおるだろうか。あれ観てるだけでダメ選手だと解る。いくら能力が

    • 硫黄山の幽霊

      [おばけの時代・特別編]  硫黄山の幽霊                 陽羅義光                                              オバケがいなけりゃ此の世は闇じゃ(禿光山人) 【登場人物】 ○大谷次郎(おおや・じろう)五十九歳 「日本幽霊探索会」会長・作家 ○北八重子(きたはち・しげこ)二十八歳 「怪出版」編集者・大谷次郎の姪 ○久代良造(くしろ・よいぞう)四十五歳 (釧路〜弟子屈の)個人タクシー運転手 ○熊

      • ヒラ詩篇

        ヒラ詩篇      陽羅義光 ➊ 姉の海                        どうせ死ぬならケエツブロウよ かなしお前とあの渦巻へ(伊藤野枝)      水の中はつめたいですかあなた 水の中はくるしいですかあなた 水の中はさみしいですかあなた 水の中はきびしいですかあなた 海にふる雪はきれいですかあなた 海にふく風はしずかですかあなた 海になく鳥はあわれですかあなた 海にちる光はしみるですかあなた 遺されたわたしはどういえばいいのですか 遺されたわたしは

        • 超ヒラリズム6月

          超ヒラリズム6月 超ヒラリズム1【永野芽郁】  TBSのモニタリングは、あざとい感じがあるけれども、タレントの性格なんかはよく解って、それだけでも観る価値はある。で、芽郁ちゃんの登場シーンをたまたま視たが、彼女は美人でもセクシーでもないが、天使だと感じた。天使に似合う役柄はまだないけれど、今後の映画やドラマが楽しみ。 超ヒラリズム2【那須雪崩事故被告】  これは「八甲田山」だ。無罪を主張しているが、そういうことはやめたほうがいい。そうでないと、この事故を試金石に、今

        超ヒラリズム7月

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          3本

        記事

          超ヒラリズム5月

           超ヒラリズム5月                    陽羅義光 超ヒラリズム1【日本銀行植田総裁】  どうして「頭取」ではなく「総裁」なのか、よく解らない人も多かろう。それに、こんな偉そうな肩書き付けても、何をしているのか、よく解らない人も多かろう。多い筈で、何もしていないのだ。少なくとも国民のためには何もしていない。どうにもとまらない円安にも、平然としているからナ。 超ヒラリズム2【公明党山口代表】  自民党の裏金問題に関しても、他山の石くらいの発想はしても、日

          超ヒラリズム5月

          ヒラノート

           ヒラノート (2022・10~2024・4)        陽羅 義光 *感想はあえて記さない。この箇所を引用したこと、そのことがすなわち感想のつもりである。この感想は何かと聞かれても、何でもないと答えるしかないが、日記をやめてずいぶん経つので、日記代わりなのかもしれない。他人の日記を読んで面白いなぞと思う好事家は、昨今ではいなくなったと思われるけれど、期待しないで眺めれば些かは面白いところだってあるであろう。むろん引用したのは、感心したということばかりではない。批判を

          ヒラノート

          超ヒラリズム4月の3

          超リラリズム4月の3 超ヒラリズム1【平野啓一郎】  平野の労作『三島由紀夫論』を読んだ。少なくはない三島論は総て読んだが、これほど疲れた本はなかった。三島の本質に肉迫したものだったからだ。三島という存在が、これほどの労力をかけて論じられる価値があるのかと問うならば、私にとってはノーであり、平野にとってはイエスだった。 超ヒラリズム2【孫】  歌謡曲でも歌われたくらいだから、たしかに孫は可愛い。子供より孫のほうが可愛いという人たちも多くいる。けれど金銭的に時間的に精神

          超ヒラリズム4月の3

          超ヒラリズム4月の2

          超ヒラリズム4月の2 超ヒラリズム1【キックバック議員】  岸田サンは裏金問題で、ずいぶん頑張っている様に見えるけれども、これはあくまでも「様に見える」だけであって、本質は権力闘争で、党内調整しているだけだから、真相なんか解明されるはずもない。「説明責任」は言葉の綾で、説明も責任もナシ。もう総理大臣は国民投票にすべき時代だネ。 超ヒラリズム2【岡口判事】  判事の岡口が罷免された。けっこうなことだ。彼の弁護士は屁理屈をいっているが、こういう変態には、いくら有能でも弁護

          超ヒラリズム4月の2

          おばけの時代

           おばけの時代                                                           陽羅義光              【はしがき】    ぼくがこどものころ、とりわけ七歳から十歳のあいだ、昭和二十年代は、いまにしておもえば、他愛のない、わらいぐさかもしれないけれども、きみょうで、なつかしい時代、まさしく、おばけの時代でした。  母ひとり子ひとりで、母が仕事でいそがしいので、ぼくはちょくちょく「かいじい」のところに遊

          おばけの時代

          超ヒラリズム(2024・4月)

          超ヒラリズム【4月】 超ヒラリズム1【近藤勇】  鞍馬天狗が正義の味方だった私らの子供時代は、新選組が(特に近藤勇が)敵役だった。そののち司馬遼太郎の『燃えよ剣』が出ると、司馬は土方歳三の悪辣な部分を省いたので、土方は人気が出て、他の隊士も脚光を浴びた。私は同病ゆえに沖田総司に親近感があったが、近藤勇に興味が湧いたネ。 超ヒラリズム2【近藤勇(続)】  近藤は写真を見ると鬼瓦そっくりで、オソロシイ顔をしているが、渋沢栄一の語るところによれば、なかなかの人物だったらしい

          超ヒラリズム(2024・4月)

          超ヒラリズム【3月】

          超ヒラリズム【3月】 超ヒラリズム1【危険運転致死加害者】  私は70才で運転免許を返上した。少年が運転免許をとれないのだから、80才くらいになったら運転免許を取り上げればいい。そうでなければこういう事故は相変わらず起こる。それにメーカーも、自動運転なんかに力を入れずに、ブレー キとアクセルを踏み間違えない構造を考えるべきだヨ。 超ヒラリズム2【危険運転致死加害者(追加)】  暴走事故を起こしたドライバー、特に高齢者のドライバーは大半、ブレーキとアクセルを踏み間違えた

          超ヒラリズム【3月】

          超ヒラリズム2024

          超ヒラリズム【2024・1月~】 超ヒラリズム1【役所広司】  話題の『PERFECT DAYS』を観た。掃除夫の一人としてあえていうなら、あんなカッコのいい、すくなくともあんな立派な顔をしたトイレ掃除夫は現実にはいない。だからリアリティに欠ける。ちっともヨボヨボでないから、哀感が出ない。哀感のないこのテーマはありえない。残念。 超ヒラリズム2【篠山紀信】  一世を風靡した、紀信が亡くなった。紀信を想うと『平家物語』を想う。まさに諸行無常。カメラマンというものの絶頂期

          超ヒラリズム2024

          タダの遊び

          【可愛く幼い子供や孫が「ぴゃあぴゃあ」叫んで喜ぶタダの遊びベスト10】             陽羅義光 1【いまぞゆく】  おちびさんの背中の下から右手をまわし、腰の上から左手をまわし、「いまぞゆく」を連呼しつつ、揺らしながら突進する。その先は押し入れの中にたたんである蒲団でもいいし、開いたクローゼットの衣類でもいいし、やわらかなママのからだでもいい。おちびさんのアタマを軽くぶつけてやって、オシマイ。必ず「もういっかい」とせがまれるから、これを息がきれるまで何度でもやっ

          タダの遊び

          超ヒラリズム11月~

          超ヒラリズム【令和5年11月~12月】            陽羅義光 井端監督【超ヒラリズム1】  現役時代の井端選手は渋くてよかった。そして全日本の監督になっても、渋い。渋いのがいいのかわるいのか。というよりも、監督というものは、どうしてこれほど好みが偏るのか。サッカーでもバスケットボールでもバレーボールでも、団体でやるスポーツというものは、概ね監督の選抜に委ねられる。それは監督の責任をさらに重くさせるものであって、ファンの願望は二の次となる。 岡田監督【超ヒ

          超ヒラリズム11月~

          超ヒラリズム10月~11

          【超ヒラリズム・令和5年10月~11月】           陽羅義光 江藤淳【超ヒラリズム1】  江藤淳の遺書に対する批判文を、私が朝日新聞に載せてから、もはや25年近く経っている。それでも相変わらず、江藤の著作を再読再再読しているのは、やっぱり江藤のいうことが、共感しないまでも、身に染みるからにちがいない。江藤が蓮見重彦との対談で、日本は社会主義的であって、資本主義国家ではないというと、なるほどそういう見解もあるのかと、考え込まざるを得なくなる。 庄野潤三【超

          超ヒラリズム10月~11

          超ヒラリズム

          【超ヒラリズム・令和5年9月・10月】陽羅義光 若山富三郎【超ヒラリズム0】  やっぱり映画は二度三度と観ないとアカン。『ブラックレイン』は三度目だが、ようやく(ヤクザの親分の)若山が、英語で、原爆の黒い雨の話をしていたことが解った。それでブラックレインなのだ。あの映画はマイケル・ダグラスと高倉健、あるいは松田優作に目がいってしまうが、出番の多さからいっても、セリフの多さからいっても、なかなかの好演をしている若山が重要な役なのだ。 遠藤和さん【超ヒラリズム1】

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