超ヒラリズム6月

超ヒラリズム6月


 
超ヒラリズム1【永野芽郁】
 TBSのモニタリングは、あざとい感じがあるけれども、タレントの性格なんかはよく解って、それだけでも観る価値はある。で、芽郁ちゃんの登場シーンをたまたま視たが、彼女は美人でもセクシーでもないが、天使だと感じた。天使に似合う役柄はまだないけれど、今後の映画やドラマが楽しみ。
 
超ヒラリズム2【那須雪崩事故被告】
 これは「八甲田山」だ。無罪を主張しているが、そういうことはやめたほうがいい。そうでないと、この事故を試金石に、今後の安全性が保証されない。そら本人にとっては、有罪よりも無罪のほうがよかろうが、これを個人的問題として終わらせてはいけない。被告たちは映画「八甲田山」を観よ。
 
超ヒラリズム3【島倉千代子】
 やっぱり歌というものは、大なり小なり人生に影響を与えるものだ。人それぞれの応援歌をテレビで特集していて、宇多田ヒカルの「あなた」やザードの「負けないで」等々出てきたが、私にとっては島倉千代子の「人生いろいろ」だな。何があっても「人生いろいろ」とつぶやけば怖くはない。
 
超ヒラリズム4【永野芽郁(再)】
 今やっている「からかい上手の高木さん」もいいけれど、現在の彼女に似合うのは「ローマの休日」の日本版だろう。となると相手役のグレゴリー・ペックの代わりはだれがいいかってことになるが、それは昔ペックに似ているといわれた私が適任だろう。尤もそうなると「老馬の休日」になるけど。
 
超ヒラリズム5【宇崎竜童&阿木燿子】
 これを理想の夫婦といわずして何といおうか。少なくとも私には理想的すぎてヨダレが出てしまう。山口百恵が歌った流行歌の数々。むろん二人で作ったものではなく、作詞作曲それぞれ別の相棒とでも、すばらしいものを生んでいる。いまこの夫婦に匹敵するご両人を捜しているが、果たして。
 
超ヒラリズム6【草彅剛】
 私は昔からジャニーズ嫌いだからSМAPも好きではない。けれどもメンバーはみんな演技が上手だから、ドラマも映画もよく観ている。なかでも一番は草彅だ。映画『碁盤斬り』を観たが、これからの時代劇は草彅で大丈夫と思わせる名演だった。あの緊張感漂う芝居は一体どこからくるのか。
 
超ヒラリズム7【役所広司】
 草彅の時代劇を観て、役所を想い出した。ホントに見事な時代劇俳優だが、人間味からいうと、草彅のほうがいい。最近オーストラリアの友人アツコさんとメールで「PERFECT DAYS」の話をしていて、彼女は文句なくべた褒めだったが、私には不満が多かった。それを次に記す。
 
超ヒラリズム8【役所広司(続)】
 主人公はトイレの掃除夫である。いくら協賛が最新公衆トイレの会社であっても、あんなノンキな掃除夫は同業者には癪に障る。トイレにはウンコとオシッコがつきものだが、そういうニオイもない。一見文学的で哲学的な映画だが、それは一見にすぎない。観客はこういう紛い物に騙される。
 
超ヒラリズム9【トヨタ会長】
 自動車メーカー各社の不正は、呆れてしばしものがいえなかった。テレビCМで安全を連呼しておいて、こりゃなんじゃ。しかもトヨタ会長の他人事風のコメントも情ない。トップがこんな調子だから、調子にのった幹部がこういうことをやらかす。クルマ社会は終わらせたほうがいいナ。
 
超ヒラリズム10【蓮舫】
 じつにしたたかな女性で、このしたたかさは小池現都知事に匹敵する。仮に小池さんが出馬したなら、都知事選はしたたか勝負ということになる。「したたかさ」は、ひとつまちがえると「あざとさ」になってしまう。「あざとさ」勝負なら蓮舫に軍配があがる。自民党の終末が見えてきたゾ。
 
超ヒラリズム11【ハマクラ】
 私の応援歌「人生いろいろ」をはじめ、「花と小父さん」「涙くんさよなら」「バラが咲いた」「愛して愛して愛しちゃったのよ」「夜霧よ今夜もありがとう」とこう並べてみると、浜口庫之助の稀有な魅力をあらためて感じる。斜に構えていながら、人生の核心をついてくる。これはブンガクだな。
 
超ヒラリズム12【ある人】
 古井由吉は「ある人」から「用もないのに下手な標本を作るな」といわれたらしい。リルケの詩を訳したのを指摘されたものだが、私はドイツ語が駄目だからよくわからんが、よほど自分勝手な訳詩だったのだろう。私は翻訳する場合「生活の用」でやるんだが、用の有無は文筆に関係ない。
 
超ヒラリズム13【中村真一郎】
 文学仲間で話題になるほどの印象的な一節だが、中村は「もし新感覚派時代の若き横光利一が大江健三郎の文章を読むことができたら、嫉妬のあまり茫然としてしまうだろう」と書いている。なるほどと思う反面、こういう例えはやりきれない。若い時代の私が今の若者の茶髪に嫉妬するかい。
 
超ヒラリズム14【イタリアのバス運転手】
 ひろゆき氏の本を読んでいたら、イタリアのバス運転手のストライキの話が出ていた。バスを運転しないのではなく、運転するけれども乗客は無料にする。これだと乗客に迷惑かけるどころか喜ばす。そして経営者は損をする。このタイプのストライキを、日本でもやってみたらどうかねえ。
 
超ヒラリズム15【政治改革立案者】
 政策活動費の10年後公開というのは、国民を莫迦にしているとしかいいようがない、どこが政治改革だ、と思う人もあろうが、政治改革なんか本来できるはずのない案件なのだ。そんなことをしたら自民党は壊滅するからで、立案者もしくは担当者は苦肉の策を弄するのに疲労困憊したナ。
 
超ヒラリズム16【ロボット窓口】
 どんな仕事でも窓口というものは苦労が多い。いわゆるカスハラなんてレベルを越えた件で、命の危険もある。電話やメールで威しを受けるのは軽いほうで、直接対応となると、暴力事件にも発展しかねない。そこでロボット窓口なんて話になるが、人間が人間の首を締めているわけだネ。
 
超ヒラリズム17【なりたいもの】
 何になりたいか、誰になりたいか、などと子供の頃によく聞かれた。教師にも親類にも大人ならみんなそういうことを聞いた。なりたいものといわれても、自分以外になれることはないと子供心にも思っていたが、なれるならロボットになりたいと答えたものだ。人間でも動物でもないものに。
 
超ヒラリズム18【こんにちは赤ちゃん】
 少子化だとか出生率最低だとか騒いで、金を出すから産めなんて政治家はやっておるが、阿房の骨頂だな。いつも辛いいつも苦しいいつも悲しい日本国民が、みんな生れてよかったと感じているのか。そこから出発しないとどうにもならんヨ。人間にかぎらず赤ちゃんはみんな可愛いけどサ。
 
超ヒラリズム19【カラスの赤ちゃん】
 私の仕事仲間の奥さんがお寺見物にきて、カラスに頭を突っつかれた。そこで区の環境課とやらが、松のてっぺんのカラスの巣の撤去をやり、カラスのヒナを巣もろとも処分した。親カラスは鳴きに鳴いた。被害者には同情するけれど、カラスにとってはヒナを守るのが本能。本能は罪なりや。
 
超ヒラリズム20【蓮舫(再)】
 都知事出馬が決まると、さっそく文春砲が炸裂しはじめた。まったく政治家で脛に疵のない者なんかいないから、出る杭は打たれる。ただ蓮舫自身はそういうことは覚悟の上のはずだ。もし小池さんが出馬しても、したたかであざとい蓮舫が勝つはず。理由はひとつで、自民党の体たらくだヨ。
 
超ヒラリズム21【ギャンブル依存症患者】
 一平君にかぎらずギャンブル依存症は病気もしくは症候群で、私なんかも他人事ではない。一平君の場合は自由になる金がいっぱいあって依存症、私の場合は自由になる金がまったくないから依存症。つまりなけなしの1千円を1万円にしないと今月霞しか食えないので。結果、霞ばかり食う。
 
超ヒラリズム22【霞くん】
 ハマクラは「涙くんさよなら」という歌を作っているが、いま私は「霞くんさよなら」という歌を作りたい。実は私はけっこう歌を作っていて、レコード化された「狛江に住んで何年目」とか、周りのだれもが歌った「かわり玉のうた」とか。有名作詞家に盗まれた大ヒット作なんかもあるゼ。
 
超ヒラリズム23【石川佳純】
 前回と前々回「霞くん」を登場させたので、卓球の石川カスミちゃんとまちがえられると困るから、彼女のこともすこし。先輩の平野サヤカさんが引退して鬼から仏に変貌したのと同様に、カスミちゃんは引退してクールな少女からホットな美女に変貌した。結婚するなら元スポーツウーマンさ。
 
超ヒラリズム24【ヘルナンデス】
 突然炎の如く現われて炎の如く打ちまくっている。この外国人選手の登場からジャイアンツは躍進を開始した。解説の江本さんもいっていたが、たしかにジャイアンツは外国人選手の選び方が極端に下手な球団で、この数十年の下手なツケをヘルナンデスが払っている感じがするほどデアル。
 
超ヒラリズム25【AI球審】
 もう球審はAIにすべき時代になっている。それほどに昨今の球審のストライク・ボールの判定がひどい。というかテレビでの詳細な映像の繰り返しで、ひどいことがバレている。日本野球のみならず、メジャーでもひどい判定が多い。一球の判定で試合の勝ち負けが決まることもあるのに。
 
超ヒラリズム26【大怪我力士】
 照ノ富士のみならず、大怪我でずっと下までさがって這い上がってきた力士が少なからずいる。この事実に感動したりもするが、昔は公傷制度があったから、大幅に下がることはなかった。しかも昔は忖度相撲だったから、大怪我する力士は少なかった。今はガチンコ相撲なので、対策が必要。
 
超ヒラリズム27【大怪我力士(続)】
 その対策の大きなひとつは、土俵下の改良である。あの狭く硬い土俵下に、控え力士はいる審判はいる砂かぶりの客はいる。そこにガチンコでもつれて落下する。あれでは怪我をするなというほうが無理。危険な四本柱を取り払った昔の相撲協会をみならって、やるべきことをやらんとイカン。
 
超ヒラリズム28【モームまたまた】
 モームを取り上げるのは数限りないからこの小題。それほど私がモームとその作品に愛着を感じている証拠でもあるが、新訳がいろいろ出てきて興味深いこともある。私たちが若い頃に読んだ『人間の絆』が、河合祥一郎の新訳では『人間のしがらみ』となっている。どう考えてもこれが正解。
 
超ヒラリズム29【鹿児島県警本部長】
 まるでテレビドラマを観ているようだと周りでいっていたが、たしかに警察幹部は隠蔽が好きだ。むろん好きで隠蔽しているわけではなく、警察も上層部となればほとんど政治家体質なのだ。私も現役時代に部下の不始末を隠蔽したことが幾度かあった。正直者が莫迦をみる業界だったからだ。
 
超ヒラリズム30【モームまたまたまた】
 モームは何を読んでも面白いし深い。私の若い頃はいわゆる大衆作家とみなされていたが、面白いからといってそういう肩書きを決めつけるものではない。ただひとつ不満なのは、自作について解説が多すぎることで、合評会などでも自作についてあれこれいう人がいるが、あれは蛇足にすぎない。
 
超ヒラリズム31【審判たち】
 鵜飼克郎が『審判はつらいよ』という本を出した。野球に限らない、サッカーでもバスケットボールでも、スポーツというスポーツは審判がいて、つらい思いをしている。しかしプレーヤーの方が審判の誤審でもっとつらい思いをしているのだ。問題は収入で、選手に比べて安すぎることデアル。
 
超ヒラリズム32【門倉有希】
 まだ若いのに亡くなった。残念だ。私には『陽羅演歌全集』という三枚組のCDがあるが、そのトップは『ノラ』なのだ。それを聴いた孫娘が笑い出して止まらなかった。私も悲しくて笑いたくなったが、「やめて」という歌詞が孫娘には可笑しかったのか。あるいは私の美声が可笑しかったのか。
 
超ヒラリズム33【マイナ保険証利用者】
 病院でも薬局でも、マイナ保険証を持つ人が優先される状態になっている。なかには持っていないと、後回しになりますとか、診れません売れませんとかの話になっている。金を出してマイナ保険証を推進するお国は、そんな指示はしていないというが、そうなることを読めないでは政治家失格だ。
 
超ヒラリズム34【金与正氏】
 好き嫌いは度外視して、金正恩の妹与正は格別優れた女性である。韓国のビラ風船の報復として北朝鮮は汚物風船を飛ばした。そのときの与正が「くそくらえ」的な発言をし、私は笑い転げた。いつもクールな与正の発言は、クールなのは表面的なもので、内面的にはファイヤーである証拠デアル。
 
超ヒラリズム35【えなこ】
 女装のおっさんはなんとか理解できても、コスプレイヤーというものはなかなか理解できない。昔豊島園に孫を連れて行ったとき、コスプレの若い女性がうようよしていて、なんじゃこれと感じたが、えなこ嬢くらいになるとその魅力を認めざるを得ない。これはナルシシズムの変型パターンだな。
 
超ヒラリズム36【児童健康診断医師】
 これはワイセツというよりも趣味というか嗜好というか。男女を問わず子供の裸を見たり触ったりするのが、好きでたまらんのだ。そういう医師は何人か知っている。昔私の子供たちも毎度やられた。だが医師だけに乱暴なことはしないから許した。ちなみ今の私は、見て触ってと願うも断られる。
 
超ヒラリズム37【米倉涼子】
 NHK・BSの米倉主演『エンジェルフライト』を観た。ひさしぶりの米倉はいささか痩せたが元気で、ドラマも感動的であった。ラストに向井理が出てきて、たぶん亡くなった主人なんだろうが、この幽霊が出てきて再び感動した。こういう良いドラマはBSではもったいない、いやBSで結構。
 
超ヒラリズム38【のん】
 のんちゃんの主演映画が12月に公開されるという。待ち遠しくてたまらんが、あと半年生存できるだろうか。とにかく枯草にしがみついてでも。そういう思いにさせてくれる映画俳優は少なくなった。昔の中村錦之助はそうだったし、昔の吉永小百合もそうだった。テレビでは何人かいるけれど。
 
超ヒラリズム39【経団連幹部】
 突然、いままでの見解をひっくりかえして、「夫婦別姓」の推奨をいいだした。まったく連中は、なんでもビジネスありきだから、うんざりするヨ。むろん自民党に金を渡すのもビジネス、経団連がのさばっているうちは、政治改革だなんていっても、裏金はあの手この手でいくらでも入るのサ。
 
超ヒラリズム40【久我美子】
 久我さんが亡くなった。久我さんといえば母を想い出す。母よりも三十数年長く生きたが、母に似ていた。誰もがそういっていた。母のほうが美貌に関しては勝っていたが、あの可愛らしい声は母にはなかった。映画やドラマの出演は多いほうではなかったが、いずれも印象に残る存在だった。
 
超ヒラリズム41【西田・古賀夫妻】
 凄い者同志が結婚したのか、それとも結婚して両者共に凄くなったのか。私見では元々凄かったが、結婚して益々凄くなった。これを理想の夫婦といわずして何というのか。バレーボールというと、私たち老人は昔の東京オリンピックを想い出すのだが、男女共に今のバレーボールも魅力的だ。
 
超ヒラリズム42【小池VS蓮舫】
 べつだん当落予想をするわけではない。さすがに小池さんは賢いから、評判の悪い自民党と距離を置いた。自民党にお灸をすえたい都民より先にお灸をすえた恰好だ。私は前に蓮舫勝利とぶちあげたが、これから出てくるはずの公約次第となりそうだ。どうあれ都民のしたたかさに期待したい。
 
超ヒラリズム43【安倍派会計責任者】
 なぜ彼だけが被告にならねばならないのか。ただの年寄りいじめの感もあるが、本質はいかに自民党幹部連中が姑息かということだ。彼が被告なら当然幹部たちも全員被告にならねばならぬ。今回の政治改革とやらが姑息なのは、須らく同じ穴のムジナだからであって、国民もしっかりせんと。
 
超ヒラリズム44【小池VS蓮舫】
 今回の都知事選は、ずいぶんと蝿がたかってきているが、ふたりの一騎打ちになる。恥知らずが無闇に立候補していいわけがない。さてふたりの公約が出たが、どちらも変わり映えがしない、鮮度に欠ける。小池さんは今までよく頑張ったと思われる。勝つかもしれんがもう充分じゃないかねえ。
 
超ヒラリズム45【都知事選・選挙管理委員】
 あれここれも不愉快だから何も書かんが、つまりはお前たちが仕事をしていないからこうなる。せっかくの都知事選も垢にまみれた感がある。我々の時給千円ちょっとも含め、どんな仕事もそうだが、予測と準備が必要なんで、そんなことも解らんやつらが管理委員だなんてふざけているよなあ。
 
超ヒラリズム46【小泉純一郎】
 唯一好きな首相だったが、郵便料値上げの事態になってみると、民営化がよかったのかどうか。つまりは歴史が証明してしまうわけで、私は明治維新のダメさが今日の日本のダメさにつながっていると考えるものだが、こういうことを私なんぞがいわなくっても、歴史が証明してしまうのである。
 
超ヒラリズム47【村山藍子】
 今回は彩の国さいたま芸術劇場まで行ってきた。これは与野にあり、与野に旧友のいる私には懐かしかったが、昔はこんな立派な劇場はなかった。藍子さんのダンスも立派だった。一番前の席に坐ったので、彼女の真骨頂が解った気がした。指の先・足の先まで神経と感性が行き届いているのだ。
 
超ヒラリズム48【村山藍子(続)】
 藍子さんのダンスは、何度もいうようだが、パーフェクト感がハンパない。これは彼女が、そして彼女の指導者が、完璧性を追求しているからに他ならない。文学などもそうで、完璧など有り得ないと解っていても、完璧性を追求しなければならない。これは使命感であると共にいわば一種の業だ。
 
超ヒラリズム49【余貴美子】
 NHKBSの米倉涼子主演「エンジェルフライト」は毎回泣かせてくれる。昨今珍しい良質のドラマだ。有名無名を問わず老若男女を問わず、死者には誰でも大なり小なり生前のドラマがある。今回は長年食堂のおかみをやってきた母親の逸話で、余貴美子はこういう役がとびきり上手い。お見事。
 
超ヒラリズム50【余貴美子(続)】
 今回は韓流好きの母親に、韓国でのライブチケットを息子と娘がプレゼントする。母親はライブの感動を韓国から電話してくるが、直後に亡くなる。実は母親はチケットをなくしたおばあさんに、自分のチケットをあげてしまい、ライブは観ていないというオチが。自分のことは後回しの母なのだ。
 
超ヒラリズム51【実母】
 私の母にも似た話があって、通夜に見知らぬ親子が訪ねてきた。一家心中しようとする前に食堂で食事をしていたら、母に説得され、仕事まで紹介されて思いとどまったという。これは母が自殺する二三日前の話で、私らがビックリしたのは、母が他人のことを後回しにする性格だったから。むむむ。
 
超ヒラリズム52【立花孝志】
 掲示板の件も公報の件も、けしからんといえばけしからんが、観方を変えれば、なかなかやるなということになる。「NHKの受信料を払うな」という元々の主張も、なかなかやるなと思われる。反省すべきは法整備の方で、政治改革と同じく、お茶を濁すいいかげんなやりかたで、いいわけがない。
 
超ヒラリズム53【綿矢りさ】
 綿矢の最近の短編を読んだが、彼女は新タイプの私小説作家だと思われた。私は私小説に関しては、戦前までのものしか認めていないが、新タイプとなると別の話で、新鮮な感動を与えられた。話題が美人度にばかり注目されるが、そしてそれは彼女自身にも責任があるが、今後益々期待できる。

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