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Digital Societyへの道を考えてみた
世界のデジタル戦略が大きく動いている。AIによる影響が着目され、ニュースもそればかりである。しかし、虫の目でなく、もっと引いて鷹の目で見てみよう。世界はボトムから大きく変わり始めている。
全体像はどうなっているのかAI、データスペース、データマネジメント、ソフトウェア、Edge、LegalTechといろんな分野があるが、みんなつながっている。というか急速につながり始めている。すでに、いろいろなな
データマチュリティってなんだよ(Data Maturity)
AIの台頭などにより、データにやっと光があたりはじまめました。データが組織の重要な資産と理解され、その活用や管理に関する取り組みが急速に進められています。
データを使いこなすためには、各部門のリテラシー向上や専門家のスキルアップなど、これまでは個々の人材に対するアプローチが行われてきました。しかし、組織として連携できているのか、人材を活かせているのかといった観点ではどうでしょう。
データサイエンテ
SLCPを知っているか
ソフトウェアの共同開発や取引を円滑するには、どの部分をお願いするかを明確にする必要があるが、各社の考え方が違っているとうまく取引をすることができない。また、工程や作業ごとに課題を明確にしたい場合もあるかもしれない。そこで業界横断の枠組みとして推進されてきたのがSLCP(Software Life Cycle Processes)である。
国内ではISOの12207をベースに、IPAが共通フレームワ
デジタル・ガバナンス・コード3.0案(パブリックコメント版)をアーキテクチャ化してみた
現在(2024年8月15日時点)で、デジタル・ガバナンス・コード3.0がパブリックコメントにかけられている。
そこで、その理解を深めるために、archimate(R)でアーキテクチャ化してみた。
まえがきのアーキテクチャ化デジタル経営による企業価値向上に向けたドキュメントなので、デジタル経営の中核であるデジタルトランスフォーメーションを軸に内容を整理すると以下のように表すことができる。
arc
要求定義や要件定義の基礎を知ろう
システムを作るときや製品を作るときに、何をしたいかを考えた後に、で、どうしたらいいのかなと考えます。
要するに目的が何か、そのしたいことは何か、実際に実現することは何かを可視化する。これが要求定義と要件定義です。発注者と開発者との合意を形成するための基本中の基本の機能です。
それなのに、要求定義や要件定義の本はたくさん出ていますが、残念ながら、多くのものが発想法の域を出ていません。
そこで要求定
デジタル関連で統計いじってみた
IMDの国際競争力が低いとか、デジタル競争力ランキングが低いとか、デジタル敗戦とかデジタル赤字と言われたりする。そうした中、デジタルトランスフォーメーションの推進や人材育成を頑張っている。
それらのどこがポイントなのか、久々に統計の分析をしてみた。
そもそも統計使いにくいし、データが不足情報処理試験の合格者数、DXの推進状況、経済状況などを分析しようとしたがそもそもデータがどこにあるのかわかりに
100年先を見てみないか
100年先って、はるか先と思っているかもしれないけど、今日生まれた人が100歳まで生きることもあるし、建物も100年住宅とか言っているし、すぐそこなんですよね。
大学出てから定年するまで50年弱なので、100年って長いように感じますが、データという視点で考えると、戸籍データや不動産データは100年後も使われるわけだし、今、考えなければいけない課題なんです。
みんな真剣に考えていないのでは未来を見
Interoperable Europe法って知ってますか?
最近はヨーロッパで3月13日に可決したAI法で盛り上がってますね。一方で、3月4日に可決されたInteroperable Europe法は日本では全く報道されていません。
これまでも、個人情報にかかわるGDPR、デジタルサービス法、デジタル市場法、データ法やオープンデータに関する指令等の様々なデータに関する法制面の整備がされてきました。
ここで、地味に公開されたのがInteroperable
グラフ・テクノロジを考えてみないか
グラフ・テクノロジというと、国内のほとんどの人が、データ可視化の手法と考えるのではないでしょうか。
そうではなく、いま世界で注目されているデータのハンドリング技術です。
Linked dataやセマンティック技術というと聞いたことがあるという人が増えるかもしれません。
日本と世界の認識のギャップ日本でデータベースというとRDB(リレーショナルデータベース)が基本であり、それを高速処理するためのデ
ワンスオンリーの物語は描けているか?
日本の行政が圧倒的に世界に後れを取っている分野がワンスオンリー手続きです。日本では、認証やデータ等の個別の技術分野毎に取り組みを進めることが多く、全体の物語を考える人がいないのでなかなか良いサービスができません。
ワンスオンリーとは何かワンスオンリーとは、一度提出した情報を関連の手続きなどで再利用し、利用者の利便性を大幅に向上させる考え方です。民間では当たり前のように行われています。
ショッピン
ソフトウェアエンジニアリングの課題
ソフトウェアエンジニアリングのリスタートの検討をしていますが、やはりいちば大切なことは課題の把握となります。そこで、様々な立場から見た課題を整理してみます。
発注者にとっての課題なんといっても、コストと工期が課題になります。緊急プロジェクトで呼び出されたときにも、まずは「どのくらいの期間でできる」と聞かれ次に「いくらかかる」と質問が来ます。そんなのもピンキリであり、なかなか一言で答えにくいですが
データやアーキテクチャの話に出てくる参照モデルって何だろう
データやアーキテクチャに関する説明を読むと、参照モデルやリファレンスモデルという言葉をよく聞くだろう。ふわっとしていてわかりにくいという質問をされることが多いので整理しておきます。
参照モデルとはなにかまずは、wikipediaを見てみましょう。
このような定義がされていますが、簡単に言うと「よく設計された雛形」というのが分かりやすいのではないでしょうか。
雛形があると簡単に、類似なものを設計
ベースレジストリの欧州での取り組み
ベースレジストリは、デジタル化の重要な資源であるデータの中核として各国が重要施策として推進していますが、その辺の最新情報を改めて整理してみましょう。
そもそも、欧州でベースレジストリはどのような位置づけなのか欧州の一部の国でベースレジストリの整備を進めていましたが、EU全体として展開をしようと、2016年に本格的なベースレジストリ・プロジェクトであるABR(Access to the Base
ソフトウェアエンジニアリングを再起動
新しい職場では、ソフトウェアエンジニアリングも担当というか、日本のソフトウェアの一大拠点であったソフトウェアエンジニアリングセンターの後継の仕事をすることとなりました。
みんなから、データばかりやっていると思われがちですが、実は昔からソフトウェアエンジニアリングに取り組んできていて、このnoteの写真は自宅の本棚の一部であり、見ての通りかなりマニアな本が並んでいます。日本情報システムユーザー協会