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100年先を見てみないか
100年先って、はるか先と思っているかもしれないけど、今日生まれた人が100歳まで生きることもあるし、建物も100年住宅とか言っているし、すぐそこなんですよね。
大学出てから定年するまで50年弱なので、100年って長いように感じますが、データという視点で考えると、戸籍データや不動産データは100年後も使われるわけだし、今、考えなければいけない課題なんです。
みんな真剣に考えていないのでは未来を見
Interoperable Europe法って知ってますか?
最近はヨーロッパで3月13日に可決したAI法で盛り上がってますね。一方で、3月4日に可決されたInteroperable Europe法は日本では全く報道されていません。
これまでも、個人情報にかかわるGDPR、デジタルサービス法、デジタル市場法、データ法やオープンデータに関する指令等の様々なデータに関する法制面の整備がされてきました。
ここで、地味に公開されたのがInteroperable
グラフ・テクノロジを考えてみないか
グラフ・テクノロジというと、国内のほとんどの人が、データ可視化の手法と考えるのではないでしょうか。
そうではなく、いま世界で注目されているデータのハンドリング技術です。
Linked dataやセマンティック技術というと聞いたことがあるという人が増えるかもしれません。
日本と世界の認識のギャップ日本でデータベースというとRDB(リレーショナルデータベース)が基本であり、それを高速処理するためのデ
ワンスオンリーの物語は描けているか?
日本の行政が圧倒的に世界に後れを取っている分野がワンスオンリー手続きです。日本では、認証やデータ等の個別の技術分野毎に取り組みを進めることが多く、全体の物語を考える人がいないのでなかなか良いサービスができません。
ワンスオンリーとは何かワンスオンリーとは、一度提出した情報を関連の手続きなどで再利用し、利用者の利便性を大幅に向上させる考え方です。民間では当たり前のように行われています。
ショッピン
ソフトウェアエンジニアリングの課題
ソフトウェアエンジニアリングのリスタートの検討をしていますが、やはりいちば大切なことは課題の把握となります。そこで、様々な立場から見た課題を整理してみます。
発注者にとっての課題なんといっても、コストと工期が課題になります。緊急プロジェクトで呼び出されたときにも、まずは「どのくらいの期間でできる」と聞かれ次に「いくらかかる」と質問が来ます。そんなのもピンキリであり、なかなか一言で答えにくいですが
データやアーキテクチャの話に出てくる参照モデルって何だろう
データやアーキテクチャに関する説明を読むと、参照モデルやリファレンスモデルという言葉をよく聞くだろう。ふわっとしていてわかりにくいという質問をされることが多いので整理しておきます。
参照モデルとはなにかまずは、wikipediaを見てみましょう。
このような定義がされていますが、簡単に言うと「よく設計された雛形」というのが分かりやすいのではないでしょうか。
雛形があると簡単に、類似なものを設計
ベースレジストリの欧州での取り組み
ベースレジストリは、デジタル化の重要な資源であるデータの中核として各国が重要施策として推進していますが、その辺の最新情報を改めて整理してみましょう。
そもそも、欧州でベースレジストリはどのような位置づけなのか欧州の一部の国でベースレジストリの整備を進めていましたが、EU全体として展開をしようと、2016年に本格的なベースレジストリ・プロジェクトであるABR(Access to the Base
ソフトウェアエンジニアリングを再起動
新しい職場では、ソフトウェアエンジニアリングも担当というか、日本のソフトウェアの一大拠点であったソフトウェアエンジニアリングセンターの後継の仕事をすることとなりました。
みんなから、データばかりやっていると思われがちですが、実は昔からソフトウェアエンジニアリングに取り組んできていて、このnoteの写真は自宅の本棚の一部であり、見ての通りかなりマニアな本が並んでいます。日本情報システムユーザー協会
ISOのデータ品質管理の取り組み
データ品質の重要性が指摘される中で 、従来のデータベースやシステム視点のデータ品質管理でなく、もっと大きな視点でのデータ品質管理が求められている。
品質管理というとISO9000を思い浮かべる人がいるだろう。もっとシステム設計に近い人はISO24012を思い浮かべるだろう。でも、最近のデータ品質管理を考えるなら、他の標準も考える必要がある。
ISO9000ISO9000は、品質マネジメントシステ
米国政府のデータ品質管理の取り組み
データ品質の重要性が指摘される中で 、従来のデータベースやシステム視点のデータ品質管理でなく、もっと大きな視点でのデータ品質管理が求められている。
ソフトウェアエンジニアリング視点での整理も必要であるが、ここでは国内最大のデータオーナーである米国政府の取り組みを整理してみたい。
情報品質法(データ品質法) 米国政府は透明性の向上に力を入れてきているが、政府の情報を正確に公開するため2001年にC
データ整備にはツールが重要
データ駆動社会といわれていますが、AIが出てきてさらにデータの重要性が増しています。
データの連携や利活用をしやすいようにデータモデルなどを政府相互運用性フレームワークで整備してきましたが、データモデルは所詮はルールにすぎません。
これを実装するのにスキーマやツールの提供をすることが有効です。
スキーマの提供これはやらなければと考えていますし、デベロッパーの方々からも要望があるのですが、まだ提供