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CDOにとってのリーダーシップとは

最近のリーダーシップ

組織を移動し、新しくなったこともあり、改めて、最近のリーダーシップ論ってどんな議論がされているのか調べてみた。といってもgoogleで「優れたリーダーの条件」と検索しただけだが。

検索結果の上位4つをあげると

リーダーに必要な要素とは?リーダーの資質 15 選
1. チームメンバーの力を引き出す
2. チームの育成に力を入れる
3. コミュニケーションを効果的に行う
4. 高い EQ を発揮する
5. 問題解決スキルを持つ
6. 他者に敬意を払う
7. 個人的な能力開発を重視する
8. 戦略的思考を奨励する
9. アクティブリスニングを実践する
10. 仕事を任せる
11. 説明責任を果たす
12. 仕事に対する深い情熱を示す
13. 先見性を持つ
14. 他者を気づかう
15. トレンドにアンテナを張り巡らせる

asana

リーダーとは何か?優れたリーダーに必要な10の要素や条件を解説
▼ぜひ参考にしたい!理想のリーダー像に必要な条件
1. 部下を信頼して大きな仕事を任せられる
2. 方向性やビジョンを周囲へしっかりと伝えられる
3. メンバーの性格や傾向を素早く見抜き、適材適所に配置する
4. 言動や行動に一貫性がある
5. 仕事のスキルだけでなく、人間性も磨き周囲から尊敬される人間になる

スマートログ

リーダーに必要な15の要素とは?理想のスキルと行動を紹介
1 計画性
2 実行力
3 リスクテイク・リスクマネジメント
4 ビジョン
5 チーム育成
6 ポテンシャルを引き出す
7 モチベーション管理
8 自己啓発
9 コミュニケーション
10 誠実性
11 寛容性
12 EQ(Emotional Intelligence Quotient),感情知能指数
13 決断力
14 責任感
15 意志力

100年企業戦略オンライン

優れたリーダーに求められる15の資質|リーダーシップを高めるには?
1.責任感が強い
2.決断力がある
3.コミュニケーションが得意
4.共感力が高い
5.頭が柔らかい
6.集中力がある
7.謙虚さを持つ
8.創造力がある
9.熱意がある
10.忍耐力がある
11.問題解決能力が高い
12.思が固い
13.周りの人への敬意を忘れない
14.裏表がない
15.チームを信頼している

Indeed

さらに、ChatGPTに同じ質問をすると

優れたリーダーの条件
1.ビジョンと目標設定能力
2.コミュニケーションスキル
3.決断力
4.チームビルディング能力
5.組織能力
6.イノベーション能力
7.エンパワーメント能力
8.モチベーション能力

ChatGPT

なるほど。

それを踏まえ、これまでの取り組みを反省し、今後の新しい組織つくりを考えると以下がポイントではないか。
(15の条件とか多すぎて日々目指せないし)

  1. ビジョンと一貫性

  2. ポジティブな思想と熱意

  3. 実行力、決断力、リスク判断

  4. チームが活動しやすくなるための対外交渉力、調整力

  5. チームみんなで成長できる仕組み

デジタルといっても、結局は昔からリーダーシップ論は変わっていない。上記のことをデジタルを使っていかに強化していくかということに尽きる。

CDOにとってのリーダーシップ

CDO、Dataという観点で見ると、1.中長期的な視点で考えること、2.制度や既存の取り組みを根幹から見直すこと、3.グローバルに考えることの3点がチームを率いるうえで重要になる。

データの寿命は長く、データによよっては100年以上使われることもあるので、社会変化を考慮して長期ビジョンを考え底へのロードマップを示していく必要がある。
また、古くからある制度はデジタルを前提としていないので、ステークホルダーの洗い出し、その制度のそもそもの目的と時代への適合性の確認、そしてその変更に関する調整が必要になる。長い間運用してきたものを変更するだけに、単に合理性だけでは説得できない時も多く、リーダーの交渉力が求められる。
最後がグローバルである、データの流通はグローバルに行われる。その時には各国の法規制も異なり、取引の文化も異なる場合がある。組織自体もグローバル化している場合も増えてきている。こうした状況を正しく把握し、チームを率いていくグローバルな視点を持ったリーダーシップが求められる。

また、CDOの行動で重要なのは意思決定の速さである。データの設計はシステム開発の初期に行われることが多く、ここが遅れると全体への影響が大きい。
データの良いところは後からコンバートすることが容易な点であることから、決定は速く、必要なら後から変えるというスタンスで挑むことが重要である。

経営陣との関係性

CDOのレポートラインは経営トップであるべきである。経営者がどのような情報を欲しがっているのかを把握し、それに迅速にこたえていくことは信頼性の構築に必要なことである。そのためにはWebサイト(社内向けサイト含む)やダッシュボードは重要である。
組織がどのような情報を持ち、マネージしているかが一目でわかる。逆に不足している情報も明確化してくれる。その上で中長期ビジョンを説明することで深い理解を得られる。

今までの経験から、このアプローチは理解できる人とできない人がいる。
中長期かつグローバルに考えている人は理解が速く強力な応援団になってくれる。
一方、短期的視野や俯瞰的な視点を持てない人には通じなくて話がかみ合わないことが多い。このような場合には、グローバル競争、アーリーハーベスト、将来からのバックキャストなど様々な例を使って理解を求めていくことが重要である。

CDOのポジショニング

CDOがリーダーシップをとってビジョンを作るといっても、組織全体のビジョンや戦略を作るのは事業部門が主体となる。そこに構成チームなどを作って的確にアドバイスをしていくことが重要である。
また、CDOのリーダーシップは先頭を走るというよりも、組織の参謀として全体を見渡してロジスティックスを仕切るところが中心となる。社員の在職年数が長くて50年程度の中で、100年以上も扱うことも多いデータを組織の資産としてどのように考えていくかの知恵を絞る必要がある。

一方で、データそのものが販売されるなど事業のフロントに出る場合もある。そうした、マルチプレイヤーとしての役割も求められる。

期待値コントロールの重要性

昔からリーダーは期待値コントロールをすることが重要といわれている。周囲からの要望を安請け合いして後々苦しんだり、ネガティブに考えることでイノベーションの芽をつぶしてもいけない。

特にデータに関しては技術変化が激しく社会的注目度が高い。
そのため「AIが何とかしてくれるだろ」「このデータで何かサービスが生み出せるのではないか」また「こんなデータを揃えるの簡単だろう」と様々な意見が来る。一方で「データ収集するのに手間を増やすな」という意見も来る。

このような期待に対して、必要な投資も含め現実的な解を提示していくことが重要になる。

攻めと守りのバランス

CDOの難しいところは攻めと守りのバランスではないだろうか。世界はものすごく早く進んでおり、ライバル他社も次々と新しい手を打ってくる。それに対応するには、世界最先端に合わせて取り組みを進めていく必要がある。

最先端のスピードが求められる一方、自組織内で、「何やっているのかわからない」とか「すぐに成果が出ない、」といわれ、そうした人へ説明もしなければいけない。
まだ結果が出ていないので小さなチームで対応せざるを得ないことも多いが、ここは頑張りどころとしか言いようがないので優先順位をつけて取り組みを進めていく。

さいごに

では、CDOとしてのリーダーシップを身に付けるにはどうしたらよいのだろうか。CxO等のリーダーを観察することが重要なのではないかと思う。良かった点をまねし、良くない点を反省材料にしていく。
もちろん自組織だけでなく海外も含めた他組織のCxOも観察していく。できればそれらの人とコミュニケーションをとり、日常的な考えも共有できるようにしていきたい。
また、CDOは様々な情報を収集して判断をしていくためオープンであることが重要である。個室にこもるのではなく、組織内の各部門やメンバーとコミュニケーションを取りやすい雰囲気を作っていくことを心がけることが重要だと思う。





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