ハイビスカス

エッセイを書きたい

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なんか...怒られました...

 子どもの頃、ベッドに憧れていた。  生まれた頃から家を出るまで、ずっと布団生活だった。いわゆる「実家のお布団」で、ちゃんと花柄で帰省したとき久しぶりに使うとち…

ハイビスカス
1か月前
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この前夏が来る予感があった。その瞬間に思った。 私は今年、夏を享受しなければならない。 東京に引っ越して社会人になった今年。今年夏を享受できないのならばそれは一…

2

人生経験

「人生経験」 20代の私がよく向けられる言葉であり、適当に使える都合のいい言葉でもあります。 この言葉が四字熟語として辞書に載るようになることが万が一あるとしたら…

ハイビスカス
3週間前
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日記 夜のこと

 環境が変わったり大きな転機があるとストレスで夜に吐き気を催すタチの悪い私の体は高校入学のころからその能力を存分に発揮。  私が素晴らしい快眠ライフを送ることが…

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3週間前
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仕事多すぎて書きたいことも書けない

ハイビスカス
1か月前

走ってみた

 何か書こうかなと思って、今日何やったっけ?と考えていたらYouTubeの祖先みたいなタイトルになった。今日は走ってみました。ただこれだけのことを今からダラダラ文章に…

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1か月前
7

コンプレックス

 今朝の事である。起きると口から血が垂れていた。大学の友人に話すと、私もついに文豪の仲間入りを果たしたとのこと。確かに太宰治役の小栗旬は雪景色の中で喀血していた…

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1か月前
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ファンタジーと、トリ

 意外と昔からファンタジーなお花畑頭をしていた。  だからもちろん、どのポケモンを肩に乗せて冒険に出るか真剣に決めかねていたし、大好きなタマザラシが直径80㎝く…

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1か月前
4

必要以上に恐れていた教室

 中学校の頃、教室に入ることが怖かった。  正確に言うと、教室に入った瞬間から始まるクラスメイトとのコミュニケーションの取り方が分からないから恐ろしかった。どの…

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1か月前
8

どうにもつまらなかったので

とうとう東京に引っ越した。 念願の東京。 自分がいる場所の天気が分からないけど欠かさず見ていたウェザーニュースの後ろに広がっていた東京。 「『東京』都千代田区有…

ハイビスカス
1か月前

なんか...怒られました...

 子どもの頃、ベッドに憧れていた。

 生まれた頃から家を出るまで、ずっと布団生活だった。いわゆる「実家のお布団」で、ちゃんと花柄で帰省したとき久しぶりに使うとちょっとだけカビ臭い。小学生の一時期、布団の中でダッフィーと寄り添いながら寝ていたけれど、多分何もかも似合っていなかった。しかし、高校生のとき寝る前によく聴いていたオールナイトニッポンはその布団にも私にも似合っていたと思う。

 大学生にな

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この前夏が来る予感があった。その瞬間に思った。

私は今年、夏を享受しなければならない。

東京に引っ越して社会人になった今年。今年夏を享受できないのならばそれは一つの人生が終わる。

緑が生い茂ってきて青臭い山はなく、日の光を反射させる綺麗な海も湖もないここでも私は無理にでも夏を享受する。

蝉の鳴き声をノイズキャンセリングしたとしても、あらゆるものから夏を取り出す。

東京の花火は多すぎる。そ

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人生経験

「人生経験」

20代の私がよく向けられる言葉であり、適当に使える都合のいい言葉でもあります。
この言葉が四字熟語として辞書に載るようになることが万が一あるとしたら、「何事も人生経験だよ。」が例文として使われます。

実際に言われたこともあります。うるせえと思いました。

一方で、まだモラトリアムを引きずっていたい身からすると味方にもなり得ます。一定の期間、海外へ行きたい際に使うととても便利です。

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日記 夜のこと

 環境が変わったり大きな転機があるとストレスで夜に吐き気を催すタチの悪い私の体は高校入学のころからその能力を存分に発揮。
 私が素晴らしい快眠ライフを送ることができる可能性は限りなく低いと悟っている。

 そうなれば、起きている夜の時間をいかに充実させるかが肝となる。

 東京は眠らない街だと噂で聴いていた。というか父が言っていた。かなり昔に。

 そうなると東京への期待は非常に高まる。今まで全体

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仕事多すぎて書きたいことも書けない

走ってみた

 何か書こうかなと思って、今日何やったっけ?と考えていたらYouTubeの祖先みたいなタイトルになった。今日は走ってみました。ただこれだけのことを今からダラダラ文章にします。
 最後に大切なメッセージがあるので読んでください。

 高校を卒業して基本的に運動をしなくなってもう5年目、少し運動すれば筋肉痛を2日間引きずる体になっている。それどころか何も運動していないのに少し作業すれば筋肉痛。もう衰弱

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コンプレックス

 今朝の事である。起きると口から血が垂れていた。大学の友人に話すと、私もついに文豪の仲間入りを果たしたとのこと。確かに太宰治役の小栗旬は雪景色の中で喀血していた。
 しかし、私の血は喀血ではない。原因は明確で、まず命に関わることではない。

 ところで私は長年付き合ってきたコンプレックスがある。
 それは横顔。中二のときに友人から「お前の横顔、オアシス大久保に似とるよね、なんか口元が出とるっさ(

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ファンタジーと、トリ

 意外と昔からファンタジーなお花畑頭をしていた。

 だからもちろん、どのポケモンを肩に乗せて冒険に出るか真剣に決めかねていたし、大好きなタマザラシが直径80㎝くらいだと知ったときはショックだった。ということで最終的にはプラスル、君に決めた。

 ポケモンはこの世にいないと小学生中学年にはさすがに悟っていたが、それでも非現実的なものは好きだった。小学5年生で初めてディズニーランドに行ったときにはひ

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必要以上に恐れていた教室

 中学校の頃、教室に入ることが怖かった。
 正確に言うと、教室に入った瞬間から始まるクラスメイトとのコミュニケーションの取り方が分からないから恐ろしかった。どのタイミングですでに教室にいる人と目を合わせ「おはよう」と声を掛けていいのか悩む。さらには朝のホームルームの時間までを誰とどのように過ごせばいいのかも分からなかった。

 私が住んでいた場所では大体の人が一つの小学校に通いそのまま中学校に上が

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どうにもつまらなかったので

とうとう東京に引っ越した。

念願の東京。

自分がいる場所の天気が分からないけど欠かさず見ていたウェザーニュースの後ろに広がっていた東京。

「『東京』都千代田区有楽町ニッポン放送第3スタジオをキーステーションに全国36局ネットでお送りします」の東京。

物語の舞台は大抵東京で、東京に行けば何かあってどうにかなると思っていた。
現在22歳。思い描いていた東京と現実の東京は違うことも何となく分かっ

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