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「ユング・元型論」◆HSPさんにもおススメです◎元型論とは?ユング心理学をくわしく紹介します◆

こんにちは。

心理カウンセラーのじゅんさんです(^^)

いつも記事を読んでいただきありがとうございます。

今回は「ユング・元型論」◆元型論とは?アーキタイプについてくわしく解説◆についてお話していきますね。

あなたは次のような言葉のイメージを持っていたり、感じたことはないですか?

「母親と聴くと母性と力強さをイメージする」

「父親と聴くと厳しいイメージと導いていくようなイメージがある」

「自分の中に男性と女性の部分を感じる」

程度の違いや、環境によって違いはありますが、私達はある程度の共通した意味をもつ「イメージ」を持っていることに気づくときがありますよね。また、男性性や女性性を感じたりしますよね。

今回はその人類に共通したイメージを心理学で説いたユングの元型論(アーキタイプ)についてくわしく知っていけるようなお話をしていきたいと思います。

1.「元型論(アーキタイプ)」とは?

◆元型論(アーキタイプ)◆
集合的無意識の中にある全人類が共通してもつ元型イメージ
◆ユングの無意識の考え方◆
「意識」自我。自身をとりまく外界や自分へ意識する主体
「個人的無意識」個人の感情や記憶が抑圧・忘却されて無意識になっている
「集合的無意識」全人類の普遍的なイメージが潜在的にある無意識の領域

「元型論(アーキタイプ)」とはスイスの心理学者カール・グスタフ・ユングが提唱した「集合的無意識の中にある全人類が共通してもつ元型イメージ」です。

集合的無意識はユング独自の考え方なんですね。これは人類共通の普遍性を持っている無意識と言えます。

個人的なものではなくて、全ての人間に共通のものであって、人間が先祖代々からずっと引き継いできた潜在的な記憶をためている貯蔵庫のように考えました。

文化的なものから、母性や父性といった家族的なものまで含まれるとしました。

ユングは人間の心の深層には古代から場所や時間を超えて受け継がれてきた人類共通のイメージパターンがあると考えたんですね。

ユングは元型とは、人類に普遍的に存在するものであって人間の心の中には共通するイメージパターンとかイメージを生み出す元となるものがあると考えたんですね。

この元型は古代から脈々と人類の中で引き継がれてきていて、例えば石器とか土器や壁画など、そして世界各地の神話とか伝説、昔話とか現代の芸術、映画とか小説の中にも見られるとしているんですね。

2.「母親元型・父親元型」とは?

◆母親元型・父親元型◆
①母親原型…慈悲深さと恐ろしさをあわせもつ「グレートマザー」
②父親原型…導きと厳しさをあわせもつ「老賢人」ともいう

①母親原型
それらの代表的なものの一つが「太母(グレートマザー)」または「母親原型」と呼ばれるものなんですね。これは日本の縄文土器の形をイメージしてみてください。

下半身がどっしりとした形で、古代エジプトの像などにも共通してみられるイメージです。「全てを生み出すもの」としての母イメージがその代表的なイメージであるとしたんですね。

この原型は子供を慈しみ育む性質と、子供を束縛して取り込んで離さないような性質との両局面があるとされています。

私たちがふっくらとした体型の女性に母親的なものを感じるのは、実際のその人がどうであるかに関係なく感じたりします。

大都会に生まれ育った人でも大自然に包まれると、母なるものを感じるのはその集合的無意識に存在する「元型」が働くからである、とユングは考えたんですね。

自分より幼いものとか弱い存在に対してどのように振る舞うかも私たちの心の中でその母親元型の働き方に左右されていると考えます。

②父親原型
次に重要な原型としては「父親原型」があります。これは偉大な力を持っていて自分を教え導いてくれたり、また時として厳しい裁きを与えたりする父なるもののイメージです。

ユングの元型論では、キリスト教文化における父なる神のイメージとか理想的な指導者のイメージもこの原型の影響を受けて成立していると言えます。

この父親原型のイメージの中で特に知恵を授けてくれたりとか教え導いてくれたりするイメージは「老賢人」とも呼ばれています 。

3.「アニマ・アニムス」とは?

◆アニマ・アニムス◆
①アニマ…男性の中の女性像・女性的な部分
②アニムス…女性の中の男性像・男性的な部分

自分の中のイメージや性的な部分あるいは理想の位相理想の異性のイメージをアニマ・アニムスとユングは呼んだんですね。

「アニマ」は男性の中の女性像・女性的な部分ですね。そして「アニムス」女性の中の男性像・男性的な部分です。

アニマ・アニムスはすべての人の心にあるとしています。これは小説とか映画の中の主人公としても表現されたり、実は私たちの恋愛というのは相手に自分の中の「男性像アニマ」とか「女性像アニムス」を重ね合わせて、それに引き寄せられているのだとも考えます。

またさらに最近では男性も女性も心の中にアニマとアニムスの両方持っているという考え方がされます。

4.「シャドウ」とは?

◆シャドウ◆
シャドウ…自分が認めたくない部分を他人に投影したもの

「シャドウ」とは自分自身が認めたくない内面に抱えている部分を、相手に投影したものを指します。

誰でも、他人の中に認めたくない部分を見ている時はありますよね。「そんな考え方は嫌いだな」「なんとなく嫌な気分がする人だな」と感じたりします。ユングによるとそれは自分のシャドウを投影していると考えます。

夢などイメージでは見知らぬ「不気味な人」として現れるとされています。

5.「自己(セルフ)」とは?

◆自己(セルフ)◆
自己(セルフ)・意識の中心にあり、自我が心の中で統合され自分らしさを目指す働きがある

さらにユングはいくつかの原型により、さらに心の奥底に完全なるものは最高なるもののイメージパターンとして、「自己(セルフ)」という元型があると考えたんですね。

この自己の元型から生み出されるイメージとして、仏教の「悟り」とか「解脱」などの宗教的境地に達するイメージや、キリスト教のイエス像、天使像、仏像などの頭の上や背後にある光の輪の円ですね。

自己(セルフ)は「円のイメージ」で表されることが多いです。

さらには金とかダイヤモンドなどのような物質に与えられた特別な「尊い」というようなイメージの意味なども自己(セルフ)のイメージとなるとしています。

この自己(セルフ)元型は心の中で何かを押さえ込んだり本当の自分らしくない人生を生きている場合は、自分の人生が意味のないものに感じたりする時にそこに意味を与えたり、よりその人らしい人生を選択していくための決断や選択の場面に働いたりする力でもあるとユングはしました。

ユングはこの「自己(セルフ)」こそが「心の中心にあるもの」で、また意識で考え選択することはその人の心全体が望んだりを求めたりしていることとは大きくずれる場合があるとしています。

つまりこのセルフ中心の自分が十分に働くことによって、初めて私たちは一人の人間として納得のいく、「ありのままの自分」というものを生きていると考えたんです。

6.まとめ

今回はその人類に共通したイメージを心理学で説いたユングの元型論(アーキタイプ)についてくわしく知っていけるようなお話をしてきました。

元型について、これ以外にもたくさんあります。その中でも重要とされる元型イメージを選んで今回は紹介させていただきました。

ユングの集合的無意識の中には私達が共通している元型というアーキタイプが存在していて、母性、父性、男性、女性などの普遍的なイメージを共有しているとしています。

また、ユングの説いた「自己(セルフ)」という意識の中心に在る、「ありのままの自分」をとらえることで自分らしい人生を歩めるとした元型は、人生におけるさまざまなとらわれから心を解放して「今ここ」を感じるマインドフルネスや瞑想の考え方にも近い部分を感じました。

過去も未来も統合している「今の自分」の姿を意識することが自己(セルフ)の状態を感じているのでしょうか。

ユング心理学はいろいろと議論を呼んでいる部分もありますが、人を惹きつける力をもっていることも事実ですよね。

ユング心理学になにかピンと「直観」が働いた方はさらに調べていくととても深い世界が広がっていることに驚くかもしれません。

今回の記事がなにかあなたにとって一つでも参考になることがあったならうれしいです。

今回は「ユング・元型論」◆元型論とは?アーキタイプについてくわしく解説◆について解説しました。

なにかあなたにとって一つでも参考になることがあったらとてもうれしいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました(^^)

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