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やっぱり青が好き

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すてきな「あお」い記事を集めたキュレーションマガジン
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#俳句

あかい大阪あおい東京ふゆの灯よ

あかい大阪あおい東京ふゆの灯よ

季語:冬の灯( 三冬 )現代俳句

冬の灯は、冬にともす灯のこと

あかいろの灯、あおいろの灯
個人的に受けた印象をもとに詠んだ作品です

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青鹿毛の手綱短し冬木立

青鹿毛の手綱短し冬木立

あおかげのたづなみじかしふゆこだち

(改)冬の朝→冬木立

7mmの本意|俳句修行日記

7mmの本意|俳句修行日記

 色付いた山野を駆け巡り、目の前に落ちた木の葉を拾い上げると、『7ミリの青さ残して落葉かな』と詠めた。ちょっといい気分になって、さっそく披露。すると師匠、「7ミリとは何じゃ?」と聞く。「実際の寸法ですよ」と答えると、「おまえは『写生』を取り違えているようじゃな」と。

 7ミリ・・・これこそが、俳句で禁忌とされる『説明』に当たるのだという。それは、3ミリであろうが4ミリであろうが句体に影響を与えな

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11月5日 つゆ草の

11月5日 つゆ草の

つゆ草の青空とぢて眠りをり

ゆるゆると武庫の山なみ松手入

面差しのふたおやに似て後の雛

あおあおと水の地球のつゆけさよ

あおあおと水の地球のつゆけさよ

季語:露けさ( 三秋 ) 現代俳句

露けさは、露が多く湿っぽいこと

露ははかないもののたとえとして
遠く和歌の時代から詠み続けられているそうです

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螺旋階段秋のそらへと行き着くか

螺旋階段秋のそらへと行き着くか

季語:あきのそら( 三秋 ) 現代俳句

秋の空は、秋の高く澄みわたった空のこと

螺旋階段(らせんかいだん)は、
狭い場所や非常階段などにも用いられるそうです

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ひきだしにプール一枚しまい込む

ひきだしにプール一枚しまい込む

ひきだしにぷーるいちまいしまいこむ
(プール/晩夏)

作品の色彩とリズムに踊り出したくなってしまう幸せな展覧会でした。
ヘッダー写真は《リトグラフの水(線、クレヨンと2種類のブルーの淡彩)》(部分)。夏の思い出に一枚だけ買い求めた絵葉書です。

紺と青の違い【月刊 俳句ゑひ 文月(7月)号 『無題4』を読む②】

紺と青の違い【月刊 俳句ゑひ 文月(7月)号 『無題4』を読む②】

こちらの記事は、月刊 俳句ゑひ 文月(7月)号の『無題4』(作:若洲至)を、上原温泉が鑑賞したものです。まずは作品の掲載されている、下の本編及び〈①〉をご覧ください!

紺と青の違いゑひの月刊俳句ゑひ 皐月(5月)号には、若洲至が発表したこんな句がある。

青髪にしたき卯の花腐しかな

 「俳句ゑひ 皐月(5月)号 『無題2』を読む〈中編〉」において、色の考察を中心に据えながら鑑賞しているので、よ

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はしる蟹ひっくりかえす波来ては

はしる蟹ひっくりかえす波来ては

季語:かに( 三夏 ) 現代俳句

蟹は、磯・浜・川などにすむ小さな蟹のこと

タラバガニ、ズワイガニなど大型の蟹は
その漁期などから冬の季語になっているそうです

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